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米ドル/円が154.42円を割れない限り、週足では上昇が続き、当局がマーケットに負ける可能性が高まる! 日足では、4月29日の値幅154.51~160.20円を抜けないと動かず

4/30 19:07 配信

ザイFX!

米ドル/円は160.20円まで上昇。1990年高値160.40円を意識して、当局が介入したかも
 米ドル/円の月足や年足チャートを見返すと、米ドル/円の上昇に伴い、過去のチャートポイント付近で介入が入っている可能性があります。

 つまり、日本当局はレベルは関係ないとしていますが、当然ながらチャートはチェックしているのでしょう。

 昨日(4月29日)は米ドル/円が160.20円まで上昇しました。160.40円にある1990年高値の手前です。

 ここは34年前の高値なので、長い時間とともに厚い壁である可能性がありますし、市場参加者も当局もここを意識していたのかもしれません。

 2022年9月に当局が円買い介入した時も1998年高値=147.67円の手前、146円に接近したところでした。

 ただ、この時の介入はあまり効果がなく、その後は上昇して、結局10月に152円に接近したところで、再び介入して、127円まで下げています。

 昨日高値は160.20円で、1990年高値160.40円の手前ですが、この1990年高値を突破すると、次の高値は1985年の263.50円です。主要国がニューヨークのプラザホテルで米ドル高解消を決めた、プラザ合意前にまで戻ってしまいます。

米ドル/円日足は包み線が2本続き、4月29日の値幅154.51~160.20円をどちらかに抜けないと方向感が出ない
 昨日の動きは、日本が祝日で、しかも週初の月曜日というアジア勢しかいない時間帯の、160.20円までの上昇と、介入と思われる154.51円までの下落がすべてでした。

 160円をつけたことで、メルマガ読者には任意に決済した方がいいことをお伝えしましたが、その後介入と思われる動きで急落しました。

田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX! 
2024年4月29日(月)11:26の配信メールより一部抜粋
USDJPY 1990年高値の壁
USDJPYは週初の東京時間から上昇して160.20をつけました。
この上は、1990年の高値=160.40があり、ここは大きな壁になると思われます。
152円、155円越えでできた買いポジションは、160.40の壁に近づいたので、一旦決済を考えてもいいと思います。

 4月10日(水)に152円付近で買い逆指値注文が執行されて買いポジションを保有していた方は、160円手前で利確決済して十分に利益になったはずです。

 また、日足ダウ理論では、4月26日(金)の値動きで、日足レンジ下限が4月19日(金)安値153.57円から4月26日(金)154.95円に切り上がっています。このため、ダウ理論に従って決済逆指値注文を引き上げてきた方も、ここで決済されているはずです。

 今回の介入で、160円付近が事実上の防衛ラインと推測されることになりました。これによりマーケットは、再び160円を攻めに行く可能性がありますし、それは当局も当然意識しているでしょう。よって、当局とマーケットの闘いはここから本格化しそうです。

 今後の動きを考えると、米ドル/円日足は、金曜日(4月26日)に木曜日(4月25日)足を包んだ包み線となり、月曜日(4月29日)も金曜日足を包んだ包み線となっています。

 このため、米ドル/円日足は月曜日足の値幅をどちらかに抜けないうちは方向性が出てきません。

 この中で買っても売ってもレンジ内なので、その時の多数派に振られるだけで、明確な流れにならないということです。

米ドル/円週足では、154.42円を割る動きにならないと、当局がマーケットに負ける可能性が高まる
 日足に方向性がないので、週足を見ると、昨日の上昇で週足は高値更新しています。よって、週足は上昇しているので、先週足安値154.42円(4月22日安値)を割らない限り、週足では上昇の可能性が続きます。

 ということは、154.42円を割る動きにならないと、マーケット対当局の闘いは当局が負ける可能性が高まります。

 週足なので、今週(4月29日~)の予定を確認すると、今日(4月30日)、明日(5月1日)でFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、金曜日(5月3日)には米雇用統計があります。

 これらの経済指標で、米ドル/円相場が4月29日(月)の値幅を超えて動き出すかが注目されます。

米ドル/円1時間足は154.51~157.23円のレンジに
 また、直近の動きを1時間足で見ると、4月29日(月)15時足高値157.23円と、16時足安値で昨日安値となっている154.51円でレンジになっています。

 このため、米ドル/円が上昇するにはまず、157.23円を上抜けないと上昇できません。

 逆に、1時間足レンジ下限154.51円を割り込めば、昨日安値も下抜けるので、下げる可能性が出てきますし、昨日安値の下にある先週安値154.42円を割り込むと、週足も調整入りして下げやすくなります。

 いずれにせよ米ドル/円日足は、昨日値幅を超えないと上にも下にも動きようがなく、この包み線をどちらに抜けるかが注目されます。

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最終更新:4/30(火) 19:07

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