「家を買って後悔する人」と「家を買って幸せな人」の決定的な差とは

4/18 6:02 配信

ダイヤモンド・オンライン

 近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、そろそろ家を買おうと考えていたが、「今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』が発刊される。本記事では発刊に先立ち、本文の一部を抜粋、一部再編集してお届けする。

● 考え方を知らないと後悔する5つのポイント

 住宅購入は大きな決断であり、その決断には豊富な不動産リテラシーが必要です。私は多くの住宅・不動産購入者の方を見てきましたが、“不動産リテラシー”のあるなしがその後の人生に大きく影響すると感じることは多いです。

 ここでいう不動産リテラシーとは、不動産に関する知識のあるなしのみならず、住宅を買う・資産を持つ・ローンを借りるということに対する理解の深さを指します。なにがいい選択なのかは個々のライフスタイル、将来設計、そして物件の特性によりますが、どんな人にも共通するリテラシー=住宅購入の思考法はあります。

 さて、今回は住宅購入におけるよくある後悔について紹介します。ぜひ不動産リテラシーを高める一助にしていただければと思います。

● 旧耐震マンションリノベーションの後悔

 築古の住宅のリノベーションが流行っていますが、築古、具体的には旧耐震物件(1982年6月以前に建築確認がおりた建物)の場合、購入後の躯体トラブルや管理規約の厳しさによって想定よりもリノベーション費用がかかってしまうなど、想定外のことが起きやすいです。

 すべての築古物件がNGというわけではまったくありません。ただし、そういった物件を見極める力が皆さんと、あなたをサポートするエージェントにも必要であるということは認識しておきましょう。また、旧耐震マンションは今後の住宅ローンの審査が厳しくなっていく可能性もあり、将来の資産性については注意が必要です。

● 眺望の変化で後悔

 よい眺めがある物件を選んだにもかかわらず、あとになって、近くにビル・マンションが建設され、眺望が失われる場合もあります。数十年後の計画はもちろんわからないですが、すでに発表されている計画はあるのか、近くの国道や公的建築物との地理的関係はどうか、高さ制限はどうかなど、リスクを確認して購入することも重要です。

● 収入に対してパツパツの支払いでローンを組んで後悔

 今の収入に対して大きいローンを組んでしまったばかりに、生活スタイルの変化や望むキャリア選択を取れない後悔もあります。

 特に、ペアローンを目一杯に夫婦で組んでしまっていると、どちらかが仕事を辞められずに苦しむケースもあります。もしくは、やりたい仕事があり、年収が下がるような転職をしたい場合でも、住宅ローンのせいで仕事を簡単には変えられないなど、人生の選択肢を狭めてしまうこともあります。

 住宅購入はあくまでも幸せな未来のための手段。リスク管理とのバランスの取れた購入計画が必要です。

● 学区にこだわりすぎて後悔

 子どもの教育のため、と人気公立校の学区に限定して探されている家庭も多いです。多くの場合は人気学区の物件は価格が高く、駅距離や広さを大きく妥協するといった、家族のライフスタイルやプランに合わない購入に至ってしまうケースがあります。

 学区にこだわるのであれば、希望の私立に通わせられる資金を手元に残しつつ、自由な場所で物件を選ぶのがベターな場合もあるのではないでしょうか。

● 待ちすぎて後悔

 「今は高い」という理由で購入を遅らせると、その期間に払っている家賃も積み重なり、結果的により高くつく可能性があります。待つコスト以上の値下がりがどれくらいの可能性で期待できるのか。市場をよく理解し適切なタイミングを見極めることが重要です。とはいえ、それはプロでも難しいことです。

 後悔ばかりお伝えすると不安になってしまう人もいるかもしれませんが、安心してください。実際には、多くの人は満足のいく不動産購入を実現されています。

 ただ、住宅購入という選択が正解だったかどうかの答えがわかるのは実は購入して数年後ではなく、もっと先であることが多いです。物件のよし悪しだけでは足をすくわれるのが、人生で最大の買い物である住宅購入です。

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最終更新:4/18(木) 6:02

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