(ブルームバーグ): 米アトランタ連銀のボスティック総裁は18日、金利を据え置くことに違和感はないと述べ、年末に近づくまで利下げに踏み切ることは適切ではないとの考えをあらためて示した。
インフレ率は目標の2%に向けた軌道にあるが、その道筋は人々の想定よりも緩慢だろうと述べた。ボスティック総裁はこれまで年内の利下げは1回にとどまるとの見方を表明している。
アトランタ連銀総裁、年内利下げ1回との予想維持-必要ならば調整も
「インフレ率は高過ぎる。2%の目標まで引き下げる必要がある」とした上で、「忍耐強い姿勢で臨むことに違和感はない」と、フロリダ州フォートローダーデールでのイベントで述べた。
雇用の伸びとインフレ調整後の賃金上昇率を引き続き注視する考えも示した。
また「現在の金融スタンスは景気抑制的だと考えており、経済を減速させ、いずれ2%に戻るだろう」と指摘。「しかし、その他の全てが順調に推移していれば、それほど猛烈に到達を急ぐつもりはない」と話した。
現在のような景気サイクルにあって、米国の企業と消費者は通常よりも「ずっと望ましい」状況にあると述べ、「これが続くことを期待している」と続けた。
その後、同州コーラルゲーブルズでのイベントで、「インフレ率が当局目標とは反対の方向に動き始めれば、それに対応する以外に選択肢があるとは思えない」とし、「利上げにオープンになる必要があるだろう」と語った。
ボスティック総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
原題:Bostic Says Fed Can Be Patient, Cut Unlikely Until Year End (1)(抜粋)
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最終更新:4/19(金) 8:26
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