今週の「妙味株」一本釣り！ ─ ハニーズＨＤ

「収益力への評価高くもちあい上放れに期待」

　ハニーズホールディングス <2792> [東証Ｐ]は昨年夏以降、もちあい相場が続いている。粗利益率が高いことで知られ、収益力には定評があることから、中長期視点で押し目を拾いたい。同社は婦人服の製造販売の大手で、24年5月期の売上高は前期比3.8％増の570億円、営業利益は同4.8％減の73億円を計画。減益予想ながら営業利益率の見通しは12.8％と高水準だ。第3四半期累計（23年6月～24年2月）の営業利益は前年同期比11.1％増の39億2100万円。給与のベースアップによる人件費やウェブ広告費、キャッシュレス決済拡大に伴う手数料の増加による負担が加わりながらも、増益を確保した。

　ミャンマーでは今年秋に第3工場を本格的に稼働させる予定。コスト競争力が一段と強まり、来期以降の更なる収益力向上に期待が膨らむ。急速に進行した円安による業績面でのネガティブな影響が警戒されたこともあって、株価は全体相場に対し大きく出遅れており、信用倍率は0.29倍と売り長の状況にある。それだけに、4月以降の急速な円安の反動でドル円相場が円高に振れた際には、円高メリット株に着目した資金の流入で一時的に上昇に弾みがつく展開も見込めそうだ。

株探ニュース（minkabu PRESS）