ミッキーマウスの著作権は、なぜ消滅しないんですか？また、ウォールトディズニー社の資産は、ミッキーマウスのようなキャラクターの著作権が殆んどですか？

Question

ohi******** · Accepted Answer

キャラクターに肖像権、著作権もありません。  著作権法 第二条 一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。  最近は何でもかんでも著作物とみなす拡大解釈が横行しているが、本来著作権法で保護される著作物の範囲は意外と狭いのである。クリエイティブなものなら何でも良いわけではなく、対象分野は文芸、学術、美術、音楽の４つしかない。  「キャラクターには著作権は認められない。」と聞くと「え？」と思うかもしれませんが、「著作物」ではなく「意匠」として意匠法で保護されることになっています。 キャラクターのTシャツやキーホルダーや広告ポスターなど一般に実用品については著作権法ではなく意匠法で扱うのが相当とされています。  著作権は排他的独占権はありませんが、特許権、商標権、意匠権は独占的な排他権を持ちます。  ですから多くのキャラクターは意匠権の登録はしていません。なぜならキャラクターの付いた服の写真を公表しただけで文句を言われたら、そんな服なんか買う人が居なくなります。  しかし、ディズニーはその意匠権を登録しています。よって、ＴＶの通行人がディズニーの服を着ていてもダメ。 単なる○を三個合わせた物でもミッキーマウスを連想させる表現も出来ません。

she******** · Answer

現在の日本の著作権法では、著作権が発生するにはそれ自体に思想又は感情を創作的に表現したものである必要があります。そのためミッキーマウスというキャラクターは映画に登場する抽象的なキャラクターとしてそれ自体に著作権はないと思われます。しかし、ミッキーマウスが登場する映画などには著作権が当然発生します。ミッキーマウスの映画「蒸気船ウィリー」は1928年に発表されていますが、著作権が切れかかった時にディズニー社がロビー活動を行った結果、1998年に「著作権延長法」いわゆる「ミッキーマウス保護法」が成立し、保護期間が95年間に延長され2024年までミッキー初登場の映画の権利が保護されることになりました。日本でも2003年に著作権法改正が行われ映画に関しては公表後70年となりましたが、「白雪姫」「ピノキオ」「ダンボ」などは2003年以前に50年を経過（仮に70年としても経過）したものに関してはそのまま著作権が失効しています。そのため上記のような作品は著作権が切れたため「パブリックドメイン」（公共の）、アプロック社から「ダンボ」などがディズニー社の許可を得ず（販売しますよとの連絡を行ったらしい）販売しています。しかしながら、ミッキーマウスというキャラクターに著作権がないなら勝手に「千葉ディズニーランド」を開園していいのかというとミッキーマウスなどは「商標登録」されているためできません。ウォルト・ディズニー・カンパニーの資産としては、ミッキーマウスなどの商標権、それに関わる使用料、世界のディズニーランド、映画などが資産となります。ディズニーというとミッキーマウスが思い起こされますが、「ウォーリー」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」などもウォルト・ディズニー社の映画です。また、クルーズ事業や会員制リゾートクラブ事業、旅行代理業、メディア事業、さらには大リーグ「エンジェルス」プロスポーツチームの経営に参画するなど多種に渡っています。

she********さん

回答日：2009/02/27

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