国内史上最大IPO ソフトバンク上場特集 国内史上最大IPO ソフトバンク上場特集

最終更新日時: 2018年12月10日19時34分

群を抜く最大級のIPO「ソフトバンク」、
脚光浴びる収益力と話題性

 ソフトバンクグループ<9984.T>の通信子会社ソフトバンク <9434.T>が2018年12月19日、満を持して東証で新規上場を果たすことになりました。国内では過去最大規模のIPO(新規株式公開)となり、12月相場の一大イベントとしてマーケットの視線が集中しそうです。想定売り出し価格は1500円で上場時の時価総額は7兆円を上回り、全上場銘柄の中でも上位10傑に一気にランクインすることになります。

編集協力:みんなの株式

ソフトバンク(株) 銘柄詳細ページ (掲示板など)
銘柄詳細ページより。初値予想やIPOの抽選結果で盛り上がる"掲示板の情報"へ。

ソフトバンクのIPO情報

仮条件 1500円
公開価格 1500円
単元株数 100株
発行済株式 4,787,145,170株
市場 東証
主幹事 野村證券
売出株数 1,603,693,700株
公募株数
事業内容 移動/固定通信事業及びICTソリューション事業の提供

ソフトバンクのIPOスケジュール

仮条件決定日 2018年11月30日
ブックビルディングの期間 2018年12月03日 ~ 2018年12月07日
公募価格決定日 2018年12月10日
購入期間 2018年12月11日 ~ 2018年12月14日
上場日 2018年12月19日

ソフトバンクの事業内容

ソフトバンク<9434.T>の事業内容は、日本国内での移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、個人顧客を対象としたブロードバンドサービスの提供、法人顧客を対象としたデータ通信や固定電話などの固定通信サービスの提供です。 ソフトバンクグループの中心的役割を担う企業の上場ということで注目を集めています。

ソフトバンクの事業内容

マンモス級IPOでマーケットの注目度も最高潮

今年最大のIPO(新規株式公開)となることはもちろん、過去を遡ってもそのレベルは群を抜いています。今から3年前の2015年11月に大きな話題を集めて上場した郵政グループ3社、日本郵政<6178.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>、かんぽ生命保険<7181.T>の合計でも資金調達額は1兆4000億円程度でしたから、いかに今回のソフトバンクIPOがマンモス級であるかということが理解できるでしょう。
これまで企業統治の独立性などを焦点に親子上場の是非について議論を進めてきましたが、それも無事クリアして、いよいよ鳴り物入りで東証への上場が実現することになります。マーケットの注目度も最高潮に高まるなか、改めてその魅力に迫ってみましょう。

大型IPO資金調達額比較表

企業名 上場日 資金調達額
ソフトバンク 2018/12/19 2兆
6000億
JR九州 2016/10/25 約4160憶
LINE 2016/7/15 約1328憶
日本郵政 2015/11/4 約6930憶
ゆうちょ銀行 2015/11/4 約5980憶
かんぽ生命保険 2015/11/4 約1450憶
大型IPO資金調達額比較表

データ参照元:みんなの株式

ソフトバンク「世紀のIPO」は買いか?
過去の大型IPOを検証

 ソフトバンク<9434.T>は、その知名度と安定感で群を抜いており、IPO投資が初めての方にとってもデビューを飾る銘柄としてふさわしいといえます。過去最大規模のIPOということで、募集金額も突出して大きく、それだけ当選する確率が高くなるのはいうまでもありません。大型IPOは、値動きも緩慢でキャピタルロス(株価の値下がりに伴う損失)を被るのではないかという不安もあるかと思われますが、実際は安定した人気に支えられ、初値形成はもちろん、その後も頑強な値動きを示すケースが多いようです。

 過去に話題となった大型IPOの例と照らし合わせてみましょう。

 まず、今から3年前の2015年11月に上場した郵政政グループ3社(日本郵政<6178.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>、かんぽ生命保険<7181.T>)については、株式投資をしない人の間でも話題になるくらい注目度の高いIPOで、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。3社ともすべて初値は公募価格を上回りました。では、代表格である日本郵政の株価はどういう動きを示したか、振り返ってみましょう。

 日本郵政は2015年11月4日に東証1部に上場、公募価格1400円に対して初値は16.5%上回る1631円でした。さらに同日の終値は1760円と公募価格比25.7%高となりました。その後も売り物をこなし、翌月の12月7日には1999円の高値をつけています。残念ながら、翌年2016年以降、株価の長期トレンドは下向きとなり水準を切り下げていますが、公募に当選した投資家はもちろんのこと、初値を買った投資家も十分に利益を得るチャンスがあったことが分かります。

 次にそこから約1年後の2016年10月25日に東証1部に上場したJR九州<9142.T>のケースはどうだったでしょうか。公募価格2600円に対し、それを19.2%上回る3100円の初値をつけ、その後は利益確定の売りに同日の終値は2990円まで水準を切り下げましたが、それでも公開価格より15%も上で着地しています。同社株については、翌2017年に人気化しており、同年3月に3840円の高値に浮上、さらにその後はいったん調整を入れたものの、5月以降に買い直され、6月には3910円まで水準を切り上げた経緯があります。公募価格比でざっと5割高。もし仮に、公募から持ち続けた人であれば資産は1.5倍に増えたことになります。なお、同社株は直近3500円前後に位置しており、初値で買ったとしても現時点で十分なキャピタルゲインが得られている状況にあります。

 そして、さらに約1年を経た2017年12月。つまり、今からみてほぼ1年前になりますが、鳴り物入りで上場したのが佐川急便を傘下に抱えるSGホールディングス<9143.T>でした。昨年12月13日に東証1部に上場しましたが、公募価格1620円に対し初値は1900円と17.2%高で生まれ、同日の終値もほぼ横ばいの1906円でした。佐川急便といえば、今から約60年前に創業を果たした物流業界の老舗。宅配シェアはヤマトホールディングス<9064.T>に次ぐ第2位にランクされています。その知名度を存分に生かして、投資家から幅広い買いを集め、株価はその後も強調展開を続けました。今年夏場以降は好調な業績を背景にぐんぐんと水準を切り上げ、10月2日には3090円の上場来高値に買われています。公募価格からみて、実に9割高。あともう少しで2倍というところまで買い進まれたのです。ネット通販市場の拡大で運送業界には強力な追い風が吹いています。ドライバーなど人手不足の解消は大きな課題として残っていますが、構造的な需要拡大の流れを株価は素直に評価したといえるでしょう。

大型IPO資金調達額比較表

上場後の株価推移
上場銘柄 日本郵政 JR九州 SGH
上場日 2015/11/4 2016/10/25 2017/12/13
公募価格 1400円 2600円 1620円
初値
公募価格比
1631円

(+16.5%)

3100円

(+19.2%)

1900円

(+17.2%)

上場日終値 1760円 2990円 1906円
過去最高値
公募価格比
1999円

(+42.7%)

3910円

(+50.3%)

3090円

(+90.7%)

 2015年、2016年、2017年の大型IPOを見てきましたが、さて2018年12月の上場を控えたソフトバンクはどうでしょう。移動通信や固定通信サービス、携帯端末販売、ネット接続サービスなどを展開し、19年3月期に4200億円の純利益が見込まれる同社はソフトバンクグループ<9984.T>の稼ぎ頭であり、配当性向85%を目安に掲げる株主還元姿勢の高さも評価されます。今回の上場に伴い、グループ中核を担うコアカンパニーとして経営の自立性を高める一方、日本を代表するコングロマリット"ソフトバンクグループ"のブランド力はこの上ない威光となります。時価総額を考慮すれば、初値形成時に大きく値を飛ばすことは考えにくいものの、その分安定感があり、上場後に改めて評価が高まる公算は大きいといえそうです。

最強コングロマリットの親会社からスピンオフ

 親子上場ということで、これまで企業統治の独立性などを焦点に議論が進められた経緯がありましたが、それも無事クリアして、過去最大のニューフェイスが(おそらく東証1部に)誕生することになります。
現在、親会社のソフトバンクグループの時価総額は約9兆8400億円。ここ最近の株価の調整で10兆円台は下回ってしまいましたが、それでも全上場企業のなかでトヨタ自動車<7203.T>に次ぐ第2位にランキング(直近、NTTドコモを逆転)されています。
一方、通信子会社ソフトバンクについては時価総額が7兆2000億円とした場合、ファーストリテイリング<9983.T>を上回り、キーエンス<6861.T>に次ぐ第8位にランクインすることになります。携帯電話事業など通信事業を展開し、18年3月期にはソフトバンクグループの主力事業部門として売上高ベースで3兆2300億円を稼ぎ出した収益力が光ります。今回、新規上場することに伴い経営の独立性確保や資金調達手段の選択肢も広がることになり、そのメリットは大きいといえます

抜群の収益力、5Gを背景に他業種との連携で商機も

 ソフトバンクの魅力は何といってもその安定した収益基盤。19年3月期の連結最終利益は前期比5%増の4200億円となる見込み。株主還元にも前向きで連結配当性向85%を目安に株主への配当を行う見通しです。ただし、19年3月期は上場から期末までの期間がわずか3カ月強ということで、期末配当金額は年間想定分の半分程度を目安に1株当たり37円50銭を計画しています。配当利回りに換算すると2.5%になりますが、期間配当利回りで考えた場合は、投資家にとって実質的にかなり有利な内容といえます。また、今後は株主優待に対する期待などもあり、外食産業など他業種との連携も含めて投資家には配当金以外にも楽しみが多く残されているといえそうです。

携帯電話の通信料は収益基盤としては安定的ながら市場としては飽和状態にあるとの見方も一部にありますが、今後は次世代高速通信規格「5G」の普及が待っており、これによりコネクテッドカーや自動運転車などエレクトロニクス化が進む自動車分野との融合でビジネスチャンスを膨らませる可能性も小さくありません。実際、親会社のソフトバンクグループは、既に自動車業界の盟主トヨタと配車サービスで業務提携するなど、業界の垣根を越えた協業を進めており、今後もこの流れが踏襲されることになるでしょう。

取り扱い証券会社一覧(国内)

 超大型IPOとあって、大手証券からネット証券まで、ひじょうに多くの証券会社でIPOを申し込むことができます。売り出し株式数が多いことから、主幹事会社以外でも当選するチャンスは十分あります。

共同主幹事 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、
三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券
幹事会社 岡三証券、東海東京証券、岩井コスモ証券、水戸証券、
西日本TT証券、松井証券、マネックス証券、あかつき証券
委託幹事 カブドットコム証券、岡三オンライン証券、one tap buy

最新関連ニュース

ソフトバンクの売出価格1500円、19日に東証1部上場NEW

12月10日(月)16時12分配信 ロイター

ソフトバンク<9434.T>は10日、売出価格が1500円に決まったと発表した。オーバーアロットメント分も含め、内外で17億6406万3100株を売り出す。オファリング総額は約2兆6460億円。12月19日に上場する。
東証は10日、ソフトバンク株の上場市場を1部にすると発表した。 [記事全文]
ソフトバンクIPO、国内・海外で需要申告が売り出し数到達

12月6日(木)14時00分配信 Bloomberg

ソフトバンクグループの国内通信子会社の新規株式公開(IPO)で、国内と海外で投資家からの需要申告が売り出し総額の2.65兆円に達したことが複数の関係者への取材で明らかになった。 [記事全文]
ソフトバンク通信障害、上場にイメージダウン

12月6日(木)21時11分配信 毎日新聞

6日午後から発生したソフトバンクの通信障害は全国に広がったほか、原因の究明に時間がかかったことから、影響が広範囲かつ長期に及んだ。ソフトバンクは今月19日に上場する予定で、ソフトバンクグループ(SBG)から携帯子会社として独立を目指す直前のトラブルとなった。利用者にはもちろん、投資家へのイメージダウンは避けられそうにない。 [記事全文]
19日上場のソフトバンクは「買い」なのか?

12月6日(木) 5時20分配信 東洋経済オンライン

(略)...... また、12月19日の初値だが、1550円から1650円程度を予想する。その理由は、大型上場なので、売り出し価格の1500円を下回る初値は、メンツにかけて付けられない可能性が高いが、最大で17億6400万株も売り出すので、株数が多すぎて、大きくは上がらないと思うから。...... [記事全文]
ソフトバンク(9434)のIPOは買いか?公開価格に割安感はないが長期的には配当狙いだけでも買い!

12月5日(水)21時05分配信 ダイヤモンド・ザイ

外資系投資顧問でファンドマネジャー歴20年の山本潤氏による、10年で10倍を目指す成長株探しの第5弾。今回は、12月19日に新規上場する、話題のソフトバンク株式会社(9434)を分析します。 [記事全文]
ソフトバンクIPO、世界株急落でも価格1500円維持へ

12月5日(水) 11時14分配信 Bloomberg

国内通信サービス大手のソフトバンクは、新規株式公開(IPO)で個人投資家の需要が高いため、世界的に株式相場が急落しているにもかかわらず、「一本値」とした仮条件の1500円で売り出し価格を設定する公算が大きい。複数の関係者への取材で分かった。 [記事全文]
師走IPOの行方、超ド級「ソフトバンク」に視線集中<株探トップ特集>

12月4日(火)19時30分配信 株探ニュース

12月の新規株式公開(IPO)が11日から本格化する。例年、年末の12月はIPOラッシュに沸く時期であり、今年は20社が登場する。なかでも国内のIPOでは過去最大規模となるソフトバンク <9434> [東証]に投資家の視線は集中している。 [記事全文]

11月27日(火) 6時00分配信 ダイヤモンド・オンライン

「上場は果たして誰のためのものなのでしょうかね」。ソフトバンクグループ(SBG)の携帯子会社ソフトバンクが12月19日に新規上場すると決まったことに、競合の大手携帯幹部は冷ややかだ。上場する子会社の時価総額の想定は7兆1800億円に上る。親会社であるSBGは保有株の約36%を売却し、最大で約2兆2600億円もの資金調達を目指す。 [記事全文]

口座を開設するなら

SBI証券
SMBC日興証券
松井証券
マネックス証券
カブドットコム証券
岡三オンライン証券
SBI証券 SMBC日興証券 松井証券
マネックス証券 カブドットコム証券 岡三オンライン証券

新規上場に関する公式サイト

「ソフトバンク新規上場引受団」
話題のテレビCMをはじめ、上場や申し込みに関する情報をまとめた公式サイト

IPOを1株から申し込める新サービス

「 One Tap BUY『誰でもIPO』」
新規上場株を1株(予価約1500円)から購入申し込みができる日本初のサービス

※最終更新日時:2018年12月10日19時34分

Yahoo!ファイナンス