この夏 期待のテーマ株話題のテーマから有望株をピックアップ

トイレ革命

 中国の習近平国家主席が昨年11月、「トイレ問題は小さいことではなく、文明的な都市と農村を建設する上で重要な分野だ」と述べたと中国メディアが報じた。これを受けアサヒ衛陶(5341・2部)、ネポン(7985・2部)がストップ高となり、ほかの衛生陶器や温水洗浄便座の関連株も上昇した。
 習主席は2015年に「トイレ革命」を推進すると明言。昨年10月末までに約6万8,000カ所のトイレが新設・改修されたと伝えられる。中国のトイレは紙がなく不衛生なだけでなく、仕切りもなく、溝をまたいで用を足しながら隣の人にあいさつすることもあり、"ニーハオトイレ"などと揶揄(やゆ)されていた。海外からの旅行者からも不評で、非文化的とも言われていた。こうした問題に対応するため、公衆トイレの整備や衛生強化が進められている。そのためトイレ関連需要が活性化するとみられ、関連株が買われた。
 トイレ問題は中国だけのものではない。世界ではいまだ、3人に1人がトイレを使えず、不衛生による下痢性疾患で5歳未満の子供が年間30万人も亡くなっている。そこで国連は2013年に11月19日を「世界トイレの日」と定め、トイレの普及活動を進めている。ビル・ゲイツ氏もトイレ革命に取り組んでいた。ゲイツ財団はケニアに衛生的なトイレを設置する活動を行い、そのための簡易式トイレを開発。その取り組みはLIXIL(5938)が引き継いでいる。中国ではトイレに通風除臭システムを設置しているといい、通風や除臭もトイレ革命関連銘柄に入るかもしれない。

特集掲載期間: 2018年6月25日(月)~7月20日(金)