2019年4月24日~5月8日

あるじゃん連動企画 新時代に貯める!増やす!「令和」のお金 新常識

1つの銀行にこだわらない!
使い分けることがお金の新常識に?

私たちは銀行とどう付き合い、利用していけばいいのでしょうか?

出典:あるじゃん

私たちは銀行とどう付き合い、利用していけばいいのでしょうか?

出典:あるじゃん

 クレジットカード、電子マネー、QRコード決済とキャッシュレスが加速していく新時代に突入。現金の出し入れは近所のコンビニのATMで、振込はネット経由でと、ますます銀行の役割も変わっていきます。
私たちは銀行とどう付き合い、利用していけばいいのでしょうか?

もはや、1つの銀行にこだわってお金を託すのは間違い

 銀行の定期預金に100万円を1年預けても、利息はわずか100円(税引き前)。ATMを時間外で利用したら、その手数料で利息はなくなるどころかマイナスに。いまや、銀行にお金を預けても、しっかりとしたコスト意識がなければ、お金が増えるどころか、マイナスになる時代になってしまいました。

ひと昔前は、社会人になり、給与の振込口座を開設するところから銀行との付き合いが始まり、日常的な生活費の引き落としに使い、積み立てや定期預金で貯蓄をし、住宅購入の際には住宅ローンを借りる。1つの銀行で事足りていました。

しかし、今は、いろいろな選択肢が私たちにはあります。なにも、1つの銀行にこだわる必要も道理もありません。
金額にすれば、わずかの違いかもしれませんが、定期預金で20倍の金利がつく銀行、取引条件次第で普通預金金利が120倍になる銀行があり、住宅ローン金利の最低水準はネット銀行だったりします。さらに、お金の出し入れは、コンビニのATMを使うとなると、もはや、銀行の利用価値はどこにあるのか?と思えてきます。

「わたしのメインバンクは○○銀行」というように、メインバンクを持つ優位性は、もうないのです。

銀行を使い分けて、自分でカスタマイズするのが賢い利用方法

 とはいえ、まだ多くの企業では、給料の振込先を自分で選べるようにはなっていません。
複数ある指定金融機関から選べたとしても、2カ所以上の金融機関に振り込みができる企業は少ないのが現状です。つまり、給料の振込口座が、結果的に「メイン」となる状況は変わっていないのです。

そのため、給振口座をそのまま「メイン」口座として使い続け、お金も預けっぱなしとなってしまうのです。実際、普通預金に何百万円も入れっぱなしというケースは多いのです。これでは、お金を貯め、増やし、上手に使うことはできません。

給振口座は生活費を管理する「生活費口座」とし、それ以外のお金は、「貯蓄するための口座」を別に持つ必要があります。さらに言えば、「貯蓄口座」も、1年のうちに使う予定があるお金なのか、教育費や住宅購入資金など数年先に使うお金なのかで、できれば2つに分けることをおすすめします。

では、「貯蓄口座」は、どの銀行を選べばいいのか、ということになります。

1 給振口座から自動的に入金できるサービスを使う

 ネット銀行や地方銀行のネット支店が候補になりますが、いずれも振り込みをする際に手数料が発生してしまいます。そこで注目したいのが、自動入金サービスのある銀行です。
自動入金サービスは、利用者指定の銀行から、毎月定額を「自動振替で」、「無料で」入金してくれるもの。

現在、取り扱いがあるのは、ソニー銀行、イオン銀行、じぶん銀行、ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行、大和ネクスト銀行です。このうち、ソニー銀行とイオン銀行は、そのまま積立定期預金にできるので、使い勝手はいいでしょう。その他の銀行は、いったん、その銀行の普通預金口座に組み込まれますので、ネットなどで定期預金に振り替えることになります。それでも、一般の銀行より金利がいいので、こうしたサービスを積極的に使うべきでしょう。

2 給振口座から、まとまったお金を振り替える

 給振口座で自動積立定期をし、100万円などまとまった金額、ボーナスなどが入った場合に利用したいのが、楽天銀行の「資金お引越し定期」。自分名義の他行の口座から楽天銀行の自分名義の口座に資金を振り込むと、1カ月定期の金利が0.02%から0.21%に優遇されるものです。1000円から可能ですが、金利で手数料分をペイできる預入金額に設定するようにしましょう。楽天銀行に限らず、金利がいい銀行であれば、同じように振込手数料がペイできるかどうかで判断するといいでしょう。

ここで大事なのは、振り替えたお金をどう運用するかです。定期預金にするよりも、普通預金の方が金利が高い銀行もあれば、ボーナスキャンペーンなどを狙って預け替えをする、証券口座と連携していれば、投資資金にするといった使い方もできるのです。

要は、給振口座に預けっぱなしでは、その先の運用は限られてしまうということです。お金を動かすことが重要なのです。そのために銀行口座を使い分けることが大事で、そのやり方は、自分次第でカスタマイズできるということです。

キャッシュレス化で、より厳密な家計管理が重要に

 銀行口座を複数持つと、管理が大変、というイメージがあります。通帳記帳も面倒で、ましてやキャッシュレスが進むと、いくら使ったのか把握しづらくなる、という一面もあります。

しかしながら、銀行口座が1つでも、とりあえず毎月の収支が赤字になっていなければOKというケースや、お金の管理に無頓着で通帳記入を1年していないというケースもザラです。それよりも、複数口座があることで、より厳密にお金の管理を心がけるようになるはずです。

通帳も今は、WEB通帳に変わってきていて、家にいながらネットやモバイルで確認できるのです。特に、給振口座以外で利用すべきネット銀行は、そもそも通帳がありません。

通帳記入、WEB通帳で確認するのは、残高確認や入出金確認ですが、それで家計管理をやった気になっていたら、紙であろうとWEBであろうと同じです。大事なのは、無駄な出費がないのか、月々の変動はどうなのかをチェックし、家計改善に生かすことです。キャッシュレス決済が多い人は、無駄な出費も多くなりがちです。

銀行サービスが便利になる一方、コスト意識を持って、個人個人で銀行を使い分け、お金の管理をシビアにしていく時代になったといえるでしょう。

※金融機関のサービスは、2019年4月5日時点の情報です。最新の情報については各社のHPなどでご確認ください

執筆/伊藤加奈子

あるじゃん(All About マネー)