2018年6月25日~7月20日

あるじゃん連動企画 新時代に貯める!増やす!「令和」のお金 新常識

「1000万円を貯める!」新時代のルール

貯蓄1000万円は、年収の多い少ないにかかわらず、そう難しいことではありません

出典:あるじゃん

貯蓄1000万円は、年収の多い少ないにかかわらず、そう難しいことではありません

出典:あるじゃん

 年収1000万円を実現するのは、なかなか難しいことですが、貯蓄1000万円は、年収の多い少ないにかかわらず、そう難しいことではありません。
ただし、1年、2年でできることではありません。では、1000万円貯蓄を達成する条件とは何か、考えていきましょう。

月2万円×40年で1000万円貯まる

 1000万円貯めると言うと、現実味がない、と感じる人もいるでしょう。
総務省の『家計調査報告(貯蓄負債編)2017年』によると二人以上世帯の平均貯蓄額は1812万円ですが、中央値では1074万円と、1000万円は貯蓄の1つの目安となっています。

こうした平均貯蓄額を見ると、多額の貯蓄のある世帯が平均を押し上げていて、実際は違う、と考えてしまいます。確かに、そうした一面はありますが、だからと言って、貯蓄1000万円をあきらめてしまっては元も子もありません。

たとえば、20代が老後に必要な資金を貯めようとしたら、月2万円×40年で960万円貯めることができます。30代であれば、月2万7000円×30年で約970万円。当然、年齢が上がれば、リタイアまでの時間が減りますので、その分、毎月の貯蓄額を増やさないといけません。
しかし、若ければ、お金を貯める時間はたくさんあります。1年でも1日でも早く、1000万円貯めるための貯蓄行動を起こすことが、重要だと言えます。

子どもの教育費、住宅購入資金も必要。どうしたらいい?

 貯蓄の目的は、大きく分けて3つあります。子どもの教育費、住宅購入の頭金、そして老後資金。この3つを同時並行で貯めていこうとすると、毎月いくら貯めないといけないのでしょう。

親世代であれば、子どもの教育費を学資保険(こども保険)で準備し、次に住宅購入資金を貯め、50代になり子どもが独立してお金がかからなくなったら、定年退職までの10年で老後資金を貯める、というように、順番に貯蓄の目標クリアすることができました。

しかし、今の時代は、同時並行に貯蓄しなければならない世帯も増え、60歳以降も子どもの学費、住宅ローンの返済が残る世帯も少なくありません。ずっと教育費や住宅関連費の支出が続き、1000万円貯まったという実感を持つことが難しくなっています。実際、前述した家計調査によれば、二人以上世帯の負債額の中央値は1080万円で、貯蓄額の中央値は1074万円ですから、プラスマイナスゼロ。というのが実態なのです。

では、どう1000万円を貯めていけばいいのでしょうか?

「安全確実な積立」+「絶対減らせない貯蓄」+「時間をかけて増やす積立」。

この3つを各世帯の状況に合わせて組み合わせていくのが、ポイントです。当たり前と思うかもしれませんが、この当たり前のことをできていない家庭が多いのも事実なのです。

運用に対するアレルギーをなくすことが1000万円への早道

  月2万円×40年で960万円貯まりますが、これは元本のみ。これを少しでも増やすとしたら、預貯金ではなく、投資、運用をしなければ、現在の低金利の状況では、これ以上増えることはありません。

仮に、1%の運用利回りで40年積み立てたとしたら、1130万円(税引き後)に増えます。2%なら1340万円、3%なら1600万円です。運用にはリスクが伴うため、期待する利回りが高ければ、その分リスクも高くなります。40年後に、このとおりになる保証はありませんが、40年という長い時間が、運用のリスクを最小限に減らすことを可能にします。

若い年代であれば、増やすチャンスは今であり、「時間をかけて増やす積立」で、老後資金のための1000万円を目指すことができるのです。積立運用の時間が少なくなればなるほど、リスクの高いもので運用しがち。運用や投資に対するアレルギーがある人ほど、早い段階から投資の積立を始めるべきなのです。
加速度的に普及しはじめた個人型確定拠出年金(iDeCo)は、利用すべき最適な制度と言えるでしょう。

気が遠くなる話かもしれませんが、老後の1000万円は準備できている、と思えれば、漠然とした不安から解放されます。その上で、子どもの教育費や住宅購入の頭金は、「安全確実な積立」で準備していき、100万円などまとまった金額になれば、「絶対減らせない貯蓄」としてキープすることです。
とかく子どもの教育費や住宅購入に過剰なお金をかけすぎて、貯めても、貯めてもお金が出ていく家計は、これからの時代は避けるべきです。

1000万円をいつまでに貯めるのか、途中で出ていくお金はいくらなのか、60歳で貯蓄は終わりではなく、リタイア後も貯めて、運用できる仕組みは何か、こうしたことを、あらためて考えなければならない時代になっているのです。

執筆/伊藤加奈子

あるじゃん(All About マネー)