FXは、外国通貨を保有するために売買するよりも、通貨のわずかな値動きを捉え、短期的な売買で利ざやを抜く「投機」の要素が強いため、リスクが高いと思われがちです。
しかし、きちんと売買条件を設定すれば、大きな損失を回避することができます。
リスクはコントロールできる
FXは元本保証のない投資なので、損失を被るケースも想定しておかなければなりません。しかもレバレッジを利かせているので、投資資金がゼロになることもあります。
しかし、リスクを抑える投資法もあります。思惑と違った方向で為替が動いたら、すかさず損切りを行ないます。
その損失の許容範囲をあらかじめ決めておき、それ以上に損失を広げないようにするのです。投資判断を間違えときは素早く撤退し、次の機会に備えます。
また、レバレッジを2倍から5倍の低めに設定することで、リスクも抑えることができます。
また、「自動売買システム」を使うことでもリスクは抑えられます。
外貨を買う(売る)と同時に、一定の価格まで動いたら売る(買う)注文をあらかじめ設定しておけば自動で売買してくれるので、設定しておいた額以上の損失を被ることはありません。

注目する経済指標
為替を動かす要因は、さまざまです。とくに外国の通貨は海外情勢に左右されるので情報収集が難しく、投資判断も困難と思われるかもしれません。しかし重要なものはごくわずかで、為替にかかわる政策変更や景気の動向などに限られます。
日本円に関する経済指標には「日銀短観」(景気の動向を探る景況感調査)や「景気動向指数」(景気に関する総合的な指標)、「GDP」(国内総生産=国内で新しく生産された商品やサービスの付加価値の統計)などがあります。
また世界経済に大きな影響を与えるアメリカの動向もチェックしましょう。「雇用統計」やISM製造業景況指数(企業の景況感をあらわす)などが重要です。
ほかには「地政学リスク」と呼ばれる海外の政情変化も気に留めましょう。
