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法人カードの選び方を63枚のクレジットカード保有歴の専門家が徹底解説!

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写真:アフロ

法人カードのうち、中小企業・個人事業主を対象にしたビジネスカードは、多種多様なラインアップが揃っています。

口座からの自動振替で請求書・領収書の整理などの経理処理が大幅に軽減、振込手数料のコストカットといった法人カード特有の利点は共通ですが、ポイント還元率や付帯特典・保険は千差万別です。

膨大な数の法人カードを前にして立ちすくみ、どれにするか迷う方もいらっしゃるでしょう。

そこで法人カードの選び方について、63枚のクレジットカードを保有した経験があり、年会費の最高額は118万円の専門家が徹底的に解説します。

法人カードの選び方概論

法人カードにはビジネスカードとコーポレートカードがあります。大きな相違点は追加カードの発行枚数の上限の有無、利用限度額などです。


ビジネスカードは少人数の企業向けにつくられたカードで、発行枚数に4枚や20枚といった制限があるカードが大多数です。


他方、コーポレートカードは、法人がカードの発行枚数を自由に指定可能。100枚でも200枚でも発行できるカードが多いです。


中小企業経営者・個人事業主はビジネスカード、大企業はコーポレートカードを選べば間違いありません。


法人カードを取捨選択する際の切り口・角度は多種多様です。法人クレジットカードを選ぶ際に比較すべき6つのキーファクターは以下のとおりです。


  • 年会費
  • 利用限度額
  • ポイント還元率
  • 付帯特典・保険
  • 追加発行枚数・ETCカード
  • 審査基準

それぞれ、以下のような観点で比較検討して、自分に適したビジネスカードはどれかを絞り込むと良いカードに巡りあえます。


  • 国際ブランド:カードショッピング利用可能店舗の数、国際ブランド独自サービス
  • ポイントプログラム:還元率、ポイントの使い道は千差万別
  • ポイント還元率:利用金額あたりどの程度の還元を受けられるか
  • 付帯特典:空港ラウンジ、プライオリティ・パス、レストランの優待割引、手荷物無料宅配、コンシェルジュなど
  • 保険付帯条件:自動付帯か利用付帯か、家族特約の有無
  • 海外旅行傷害保険:海外で事故・病気に遭遇した時の補償内容・金額
  • 国内旅行傷害保険:国内で事故・病気に遭遇した時の補償内容・金額
  • ショッピング保険:ショッピングで購入した商品の補償(対象外項目がカードによって相違)
  • 電子マネー:交通系ICカード、QUICPay、Apple Pay、Google Payなど電子マネーへのチャージ機能
  • 追加カード:追加で何枚まで従業員カードを発行できるか
  • ETCカード:ETCカードの発行が可能か、枚数は何枚か
  • 新規入会キャンペーン:入会時のプレゼント
  • 発行会社:信頼性は千差万別
  • 審査基準:審査基準は厳しいか否か

以下、ビジネスカードの選び方で重要な6つの構成要素について掘り下げて解説します。



年会費の金額で選択

法人カードでは無料カードから130,000円+税のクレジットカードまで、年会費は多種多様となっています。


  • 一般カード:無料〜10,000円程度
  • ゴールドカード:2,000円〜30,000円程度
  • プラチナカード:10,000円〜130,000円程度

法人クレジットカードを保有すると初年度無料というケースもありますが、2年目以降は確実にコストが発生するカードが大多数です。


コストは着実に自社の負担となり、キャッシュフローに跳ね返ってくるので、無理のない範囲に年会費を抑えるのが重要です。


逆に業績が好調でゆとりがある場合は、高い年会費の法人カードを活用すると、法人税がその分減少するので、実効税率の分は実質的な負担が減少します。


これが個人カードにはないメリットであり、法人クレジットカードで上質なサービス・特典を利用して、税負担を抑えることも可能です。


スタートアップ間もない企業・個人事業主の場合、コストの抑制が重要課題となります。できる限り費用は抑えて収入をアップさせて、ビジネスを軌道に乗せて安定的な黒字を目指す必要があります。


この観点では、NTTグループBizカード、P-one Business Mastercardなど、年会費無料の法人カードも有力な選択肢となります。


他方、毎年多額の利益が出ていて実効税率が高い企業・個人事業主の場合、年会費が高いゴールド法人カードやプラチナ法人カードも選択肢です。


法人カードは年会費の全額が経費になるので、それだけ税金が減少します。実効税率が高ければ高いほど税金が減るのです。法人カードのメリットを受けて年会費は実質経費計上できるのが利点です。


例えば実効税率が55%の個人事業主が3万円の法人カードを保有する場合、30,000円の55%である16,500円分税金が減るので、実質負担は14,500円と考えることも可能です。実効税率が35%の法人の場合、10,500円分税金が減ります。


ビジネスが順風満帆で多額の黒字が定着しており、税金が高額の個人事業主・法人の場合は、逆に年会費が高い法人カードを保有するという戦略も有効です。



利用限度額で選択

法人カードの選び方において個人カード以上に重要となるのは利用限度額です。


経費の支出に利用する法人クレジットカードは、毎月の支払い額が個人カードよりも大きくなりがちです。


利用限度額が低い場合は、細かく繰り上げ返済したり、会員デスクに経費支出を相談して振り込む必要が生じて、面倒な手間が発生します。


経費の支出がスムーズに行えず、ビジネスに支障をきたす事態はできる限り回避する必要があります。


利用限度額は法人カードの種類やランクによって千差万別であり、自分の支払いが問題なく実施できる限度額の法人クレジットカードを選択することが重要です。


法人カードは、個人カードよりも利用限度額が大きい傾向にあります。個人のプライベートでのお買い物とは異なり、事業経費の支出に用いられる法人カードは、時として戦慄するほど大きなカード決済が必要となります。


そうした事情にカード会社も対応しており、会社の業務に支障が出ないように利用可能枠が多めに設定されています。


しかし、利用可能枠はカードの種類・ランクによって千差万別なので、利用額が大きい場合は利用限度額が高いビジネスカードを選ぶのがおすすめです。


利用限度額は基本的にカードランクが上がるほどに拡大する傾向があり、一般カード、ゴールドカード、プラチナカードの順番で利用限度額が高くなっていきます。


  • 一般カード:10万〜150万円程度
  • ゴールドカード:50万〜300万円程度
  • プラチナカード:100万〜1000万円程度

例えば三井住友ビジネスカードの場合、一般カードは利用限度額が20〜150万円に対して、ゴールドカードは300万円、プラチナカードは500万円が上限となっています。


一般カードでは利用可能枠が少なすぎると感じるなら、多少高い年会費を払ってでも、ゴールドを選ぶのが賢明です。


なお、ビジネスカードとコーポレートカードでは、限度額を設定できる対象で違いがあります。ビジネスカードは、中小企業・個人事業主向けのカードで、コーポレートカードは主に大企業向けに発行されるカードです。


多くのビジネスカードは本会員カード・追加カードの限度額は一律となっているカードが多いです。他方、コーポレートカードは法人だけでなく、部署単位で限度額を設定することが可能となっており、柔軟に利用可能枠をカスタマイズできます。


利用可能枠で優れているのはアメックス発行のビジネスカードです。事前に振り込んだ範囲内でいくらでも使えます。


利用限度額は理論上無限です。例えば5000万円振り込んだら、5000万円まで利用可能になります。



ポイント還元で選択

個人のクレジットカードと同様に、法人カードもカードショッピング利用額に応じてポイントが貯まります。


ポイントの仕組みは個人のクレジットカードと同様となっています。ポイントを貯めて特典に交換でき、会社の経費節減につなげられます。


多くのカード会社は、個人カードと法人カードでポイント制度に違いはなく、プログラムの内容はほぼ同じです。ポイント付与率も個人と法人では同一のカードが大多数となっています。


ただし、ライフカード・JCB以外のANAカード・JALカードなど、一部に個人カードはポイント対象ですが、法人カードは対象外というクレジットカードも存在している点に注意が必要です。


ポイント交換先

アメックスビジネスカードはメンバーシップ・リワード・プラスに登録すると、年4万マイルまで1ポイント1マイルでANAマイルに交換でき、それ以降も15つの航空マイルに1ポイント0.8マイルのレートで移行できます。


JCB CARD Biz、三井住友ビジネスカード for Ownersのポイントは、商品券・ギフト券、楽天スーパーポイント・dポイント等の共通ポイント、マイルに交換でき、便利な交換先が幅広い点が優れています。


ダイナースクラブ ビジネスカードは、貯めたポイントを4万マイルまで1ポイント1マイルでANAマイルに交換可能。その他、iPad・ダイソン製品・食品など多種多様な商品に交換できるのが特徴です。


プライベートに使うことも可能

ビジネスカードで貯めたポイントは、経費にできるようなビジネス関連支出にしか使ってはいけないイメージがあります。


しかし、法人カード・個人事業主用のクレジットカードの経費決済で貯めたポイントは、プライベートに使っても全く問題ありません。


多くのビジネスカードはポイントをマイルに移行できるので、経費決済で大量に貯めたポイントを使って、プライベートで海外旅行に行くことも可能です。


もちろん経費に使うことも可能。アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードなら、「ポイントフリーダム」という制度があり、カードの利用代金に充当できます。


なお、航空マイルの特典航空券はなかなか取りづらい側面があるので、ビジネス向きではありません。



付帯特典・保険

法人カードの選び方として、特典・サービス、付帯保険も大事な項目となります。


年会費が高くてもよく使う特典があり、年会費を超える便益を受けられる場合、年会費無料にこだわると機会損失が生じてしまいます。


付帯サービスは各法人クレジットカードによってバラバラなので、よく利用すると想定されるサービスがあるかの確認が重要となっています。


法人クレジットカードを選ぶときに比較すべき付帯特典・保険について確認しましょう。


  • 国際ブランド:カードショッピング利用可能店舗の数、国際ブランド独自サービス
  • ポイントプログラム:還元率、ポイントの使い道は千差万別
  • ポイント還元率:利用金額あたりどの程度の還元を受けられるか
  • 付帯特典:空港ラウンジ、プライオリティ・パス、レストランの優待割引、手荷物無料宅配、コンシェルジュなど
  • 保険付帯条件:自動付帯か利用付帯か、家族特約の有無
  • 海外旅行傷害保険:海外で事故・病気に遭遇した時の補償内容・金額
  • 国内旅行傷害保険:国内で事故・病気に遭遇した時の補償内容・金額
  • ショッピング保険:ショッピングで購入した商品の補償(対象外項目がカードによって相違)
  • 電子マネー:交通系ICカード、QUICPay、Apple Pay、Google Payなど電子マネーへのチャージ機能
  • 追加カード:追加で何枚まで従業員カードを発行できるか
  • ETCカード:ETCカードの発行が可能か、枚数は何枚か
  • 新規入会キャンペーン:入会時のプレゼント
  • 発行会社:信頼性は千差万別
  • 審査基準:審査基準は厳しいか否か

以下、代表的な付帯特典について掘り下げて解説します。


航空券予約

航空券の予約が便利でオトクになるサービスが付帯している法人カードもあります。


JCBでは法人カード会員限定の「JAL ONLINE」「ANA@desk」を無料で利用できます。


ANAとJALの国内線の航空チケットをパソコンやスマホ・タブレットなどで予約し、代金を法人カードで支払うことが可能。JALオンラインはサクララウンジを使えるキャンペーンがあったり、クラスJが無料などの特典があります。


アメックス・ビジネス・ゴールド・カードは、H.I.Sアメリカン・エキスプレス・トラベル・オンラインで海外ホテルや国際線の格安航空券を予約することが可能です。


トラベル特典

海外への出張が多い会社なら、旅行・出張のトラベル関連サービスが充実した法人カードがお得です。


トラベルに強いカードといえばアメックスが代名詞となっています。アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、空港ラウンジ・手荷物無料宅配・空港送迎・トラベルデスクなど出張に役立つサービスが盛りだくさんとなっています。


トラベル&エンターテインメントに強みがあるアメリカン・エキスプレスならではの特典、付帯保険など、付加価値の側面でもエッジが効いています。


旅行保険

海外出張に役立つ海外旅行傷害保険が無料で付帯している法人カードがあります。海外旅行・出張に行く際には、事前に旅行保険に加入するのが一般的です。


しかし、手厚い旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードがあれば、出張のたび保険に入る必要がなくなります。


もちろんプライベートの旅行でも旅行傷害保険は対象なので、オン・オフ、ビジネス・プライベートの二刀流で役立ちます。


例えば、アメックスのビジネスカードの場合、基本会員が海外旅行・出張の料金をクレジット決済すると、最高1億円の補償が付帯します。


追加カード会員でも最高5,000万円が補償されますので、他の役員・従業員も付帯保険を享受できます。


また、ダイナースクラブ ビジネスカードの場合、海外だけでなく国内旅行でも最高1億円の旅行傷害保険がつきます。


ビジネスに役立つ特典

法人カードにはビジネス向けの優待特典が多数用意されており、経費の削減・スムーズな会社運営に役立ちます。


一例としてJCB発行カードはJCB提携のタクシー会社で使える「タクシーチケット」の特典を提供しています。


タクシーチケットはタクシーに乗ったとき支払いに使える券であり、チケットに諸情報を記載し、サインをするだけで支払いが完了します。


かかった代金は、後でチケットの名義人であるJCBカードに請求されます。東京・大阪などの都心部の場合、電子マネー・クレジットカード払いOKのタクシーも多いですが、地方に行くとNGだがタクシーチケットはOKというケースがあります。


そのような場合に神通力を発揮するサービスとなっています。また、接待などでタクシーチケットを渡すというのも有効な使い方です。


個人事業主・中小企業経営者向けの各種割引サービス

ビジネスカードの中には個人事業主・中小企業経営者が嬉しいベネフィットを豊富に用意しているクレジットカードがあります。


例えばアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、「ビジネス・セービング」という事業者向けの優待特典パッケージを用意しています。



審査基準で選択

法人カードはクレジットカード会社の審査を通過しないと保有できません。


既に数年間の事業実績があり、毎年の黒字が定着している企業であれば、審査は特に問題ありません。


しかし、赤字だったり開業直後の法人・個人事業主の場合、クレジットカードの審査基準が重要なキーファクターとなります。


「申込時に2年分の決算書を提出」といった条件が付帯している法人カードの場合、審査難易度が高い傾向があります。


しかし、代表者の個人に対して与信するので、法人の経営状況は見ないという方針のビジネスカードの場合、自分に良好なクレジットヒストリーがあれば、審査に通過する可能性がアップします。


また、会社の経営状況を確認する場合でも、申込者(法人代表者)の信頼性を重視して、多方面から評価して赤字決算企業でも問題ないという法人カードもあります。


年会費無料カードだけではなく、年会費有料の法人カードでも同様です。一例として、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、企業直後・赤字でも問題ないケースが多いようです。


法人カードを初めて選ぶ際に、重要な比較ポイントの一つとして審査基準が存在しています。



社員もカードを利用する場合は追加発行枚数

法人クレジットカードは他の役員・従業用の「追加カード」を発行できるカードが多いです。個人カードにおける家族カードのような概念であり、基本カード会員と基本的には共通の付帯特典・保険を享受できます。


空港ラウンジ、レストラン1名分無料サービス、手荷物無料宅配、USJ・ディズニー等のテーマパークの特典など、社員の福利厚生にも利用できます。


また、複数の社員が法人カードを利用することで、経費処理を簡略化できるのが着実なメリットです。


法人クレジットカードの引き落とし口座は各カード共通が基本ですが、利用明細はカードごとに出るので、誰がいつどの経費を使ったのかを一元管理できます。


利用額・利用履歴を1つに集約できるので、経理担当者の経費処理が楽になり、労力や時間が軽減させられます。


比較してみると、多くの法人クレジットカードは追加発行枚数が4枚以下です。


ただし、法人カードの中には発行枚数が10枚や20枚だったり、特に上限はないというビジネスカードもあります。


また、違う種類の法人クレジットカードを2枚3枚と持つことは当然可能となっています。


ETCカードが必要な場合は、ETCカードの年会費も重要ポイント複数枚の発行が必要な場合は何枚まで保有できるかも重要な構成要素となります。


例えば、JCB法人カードはETCスルーカードNが年会費無料・複数枚OKとなっており、複数の社用車を持っている企業に最適です。



まとめ

法人カードを選ぶ際には、中小企業経営者・個人事業主はビジネスカード、大企業はコーポレートカードがおすすめです。


同じジャンルの各法人カードの中でどれにするかについては、カード同士を比較してどっちが良いかを選ぶのが重要となります。


その選択において重要な構成要素となるのは以下6点です。


  • 年会費
  • 利用限度額
  • ポイント還元率
  • 付帯特典・保険
  • 追加発行枚数・ETCカード
  • 審査基準

ポイント還元率は各カードでバラバラで、使い道も多様なので、自分が使いやすくできる限り高還元の法人カードを選ぶのがベターです。


また、付帯サービス、保険と年会費のバランスを総合考慮して、コストをペイできるか否かという簡単も重要となります。


年会費無料の法人カードもありますが、業績やカード利用者のライフスタイルによっては、むしろ年会費有料カードの方が得する場合もあります。


国際ブランド、ポイントプログラム、ポイント還元率、付帯特典、保険付帯条件、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険、電子マネー、追加カード、ETCカード、新規入会キャンペーン、発行会社、審査基準などを比較し、自社に適した法人カードを選定し、ビジネスを加速させましょう。


私のおすすめはアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードです。


事前に振り込んだ範囲で自由に利用でき、利用限度額に悩まされる心配がありません。


また、付帯特典・保険も充実しており、年会費を上回る価値があると考えています。

提供元:ブログ The Goal 運営者 まつのすけ

※本記事の情報は、各クレジットカード会社の提供する個別の商品の内容等を保証するものではありません。また、情報の正確性等についても、これを保証するものではありません。本記事の情報を基に被った一切の損害について、ヤフー株式会社は一切の責任を負いません。本記事の情報を営業等に利用すること、第三者への提供目的等で利用すること等を固く禁止します。

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