提供元:a-works
出典元:shutterstock
海外旅行に行くなら、旅行先で使うお金の準備が必要です。準備する金額は旅先や滞在日数によっても異なりますが、「いくら持っていけばいいのか」と悩む人も多いのではないでしょうか。また現地の治安状況によっては、お金の管理方法には注意が必要です。
旅行中は、食事や滞在費などで普段の生活よりもお金が多く必要になることがあります。現金を持参しても不足し、支払いができずに困る事態は避けたいものですが、一方で多額の現金を持ち歩くのも不安なものです。また現地通貨への両替は、為替手数料と、両替をする手間がかかります。
そこでおすすめしたいのは、海外旅行の際には現金だけではなくクレジットカードも持参することです。
クレジットカードは、万一、海外で紛失や盗難にあった場合はすぐに利用を停止でき、不正利用に対する補償を受けられます。海外旅行保険が自動付帯しているクレジットカードであれば、旅行中にケガや病気をした場合も、治療費を過度に心配せず病院に行くことができます。その他にも、海外旅行にクレジットカードを持っていくメリットはたくさんあります。
この記事では、海外旅行にクレジットカードが必要な理由や、海外旅行に持っていきたいクレジットカードの選び方、注意点、おすすめのクレジットカードを紹介します。ぜひ参考にしてください。
なお、この記事に掲載している各クレジットカードの情報は調査時点のものであり、変更されている場合があります。申込時には必ず各クレジットカードの公式サイトで最新情報を確認してください。
目次
クレジットカードは、海外でも対応する店舗であれば支払いに利用できるのはもちろんのこと、カードに付帯している保険やサービスを活用できます。
クレジットカードの種類にもよりますが、海外旅行にクレジットカードを持っていく一般的なメリットは次の8つです。
それぞれ詳しく解説します。
海外旅行では、外食回数が増えたり買い物をしたりと、普段よりもたくさんのお金を使う機会が多くなりがちです。現金を持ち歩く場合、日本円から現地通貨への両替、またそれにかかる手数料が必要になります。出発前に空港などで準備をしていても通貨が不足した場合など、現地で両替所を探す手間もかかります。また帰国時に小銭が残ってしまい、使いみちに困った経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。
クレジットカードを持っていれば、多額の現金を持ち歩かなくても支払いできます。万が一クレジットカードを紛失しても補償が付いていれば安心です。
使い慣れていない外国通貨を都度財布から取り出して支払うことは、ストレスに感じることもあるのではないでしょうか。
クレジットカードの場合は、日本と同様にクレジットカードで支払い手続きを行い、サインもしくは暗証番号の入力を行うだけですので、不要なストレスを感じることなく会計ができます。渡航する国によっては少額の買い物やチップについてもすべてカード支払いの対応が可能なため、さらに利便性が高くなります。
日本もキャッシュレス化が進んできましたが、諸外国ではさらに進んでいる場合が多く、場所によっては現金での支払いを断られるケースもあります。現金が利用できなかったときに備えるという意味でも、海外旅行にはクレジットカードを持っていくことをおすすめします。
クレジットカードには、海外旅行傷害保険が付帯しているものがあります。それぞれのクレジットカードに付帯している保険の内容は異なりますが、ケガや病気をしたときの治療費、携行品の損害、救援費用などが補償される場合があります。
海外では、医療費保険に加入していないなどの理由で高額の医療費が請求されることもあります。医療費がクレジットカードに付帯している保険でカバーされていた場合、安心して病院にかかることができます。保険の内容によっては通訳や現地医療機関の紹介など幅広い範囲でのフォローを受けられるものもあります。
またクレジットカードで購入した品物が、移動中などに破損、盗難にあってしまった場合に補償が受けられるクレジットカードもあります。
付帯している保険の種類や、補償が受けられる条件はクレジットカードによって異なります。自分の希望する保険が付帯しているか、クレジットカードを発行する前に公式サイトなどでよく調べてから申し込むようにしましょう。
海外ではクレジットカードの審査に通っていることが支払い能力の証明にもなります。そのため身分証の代わりとして、クレジットカードの提示を求められることもあります。
特にホテルの予約やチェックイン時には、デポジットとしてクレジットカードの提示を求められるケースが一般的です。レンタカーを利用するときにも、基本的にはクレジットカードが必要です。身分証としてクレジットカードを提示することでレンタカーが返却されるという信用になるためです。クレジットカード保有の有無が、レンタカーの利用条件になっていることもあります。
チップや少額の買い物など、海外旅行中に現金が必要になることもあります。用意していた現金が足りない、両替所が見つからない、そういったときには、クレジットカードを使った「海外キャッシングサービス」が利用できると便利です。
「海外キャッシングサービス」は、現地のATMで現地通貨を現金で引き出すことができます。たとえばVisaブランドなら、世界200以上の国や地域において、200万台以上のATMで現地通貨の引き出しができます。
日本円を持参し、現地の銀行や両替所で両替をする方法もありますが、手数料を為替レートに上乗せしているケースが多く、手数料分の負担が発生します。海外キャッシングサービスを利用して現地ATMで引き出しをする場合、所定のATM手数料と、利用日の為替レートで換算されるため、銀行や両替所での両替よりも低い為替レートで両替ができることもあります。
もちろんキャッシングには金利手数料がかかりますが、金利手数料とATM利用料を合わせても、両替手数料よりも全体の費用をおさえられることがよくあります。また金利は日割で計算されるケースが多いため、計画的な利用で無駄な支出を抑えることも可能です。
夜間や緊急時など両替所が開いていない時間でも、海外キャッシングサービスは便利に利用ができ、そもそも両替する手間を減らせるというメリットもあります。いざというときに備え、海外キャッシングサービスを利用できるよう登録しておくことをおすすめします。
クレジットカードの海外キャッシングサービスを使えば、旅先で持ち歩く現金を最小限にでき、治安面でも安心感が増すのではないでしょうか。
クレジットカードの中には、海外旅行中に便利なさまざまなサービスを提供しているカードもあります。具体的には次のようなサービスです。
空港ラウンジは、飛行機の搭乗前に利用できる待ち合いスペースのことです。航空会社やクレジットカード会社がそれぞれの会員向けに準備しています。軽食やフリードリンクなどが準備されており、搭乗までの時間を過ごすことができます。ラウンジによって利用できるサービスや利用対象者は異なりますので、利用前に内容を確認しておきましょう。
クレジットカードの利用ができる加盟店の中には、商品金額や食事代から一定の割引サービスを受けられ、プレゼントなどの優待が用意されている店舗もあります。同じ商品でも優待があるなしにより、お得に利用できることもありますので、事前に調べておきましょう。
優待を受けられるサービスについて海外旅行先で活用できるように、ガイドブックを用意しているクレジットカード会社もあります。
海外旅行は期間が長くなるため、どうしても荷物が多くなりがちです。自宅から空港まで大きな荷物を持っての移動は避け、自宅と空港間の荷物宅配サービスを利用してもよいでしょう。また自動車で移動する場合、空港パーキングの割引を受けられるサービスもあります。
旅行前にカタログやWebサイトで渡航先のお土産を自宅で選び、帰国するタイミングに合わせて配達を受けることができるサービスもあります。
クレジットカード会社やカードの種類により受けることができるサービス内容が異なりますので、利用したいサービスが付帯しているクレジットカードを調べてみましょう。海外旅行をする機会が多い人は、このようなサービスのあるクレジットカードを選ぶのもおすすめです。
クレジット会社の中には、海外旅行中にトラブルがあった場合に相談できる「サポート体制」を整えているところもあります。
海外渡航中に現地で連絡できる窓口で、クレジットカードの紛失や盗難だけでなく、ケガや病気、パスポートの紛失などについても日本語で相談が可能です。現地病院の紹介や、トラブル時の対応方法などを案内してもらえるため、いざというときに安心です。
海外旅行中は、ついお金を使いすぎてしまうこともあります。そんなときクレジットカードを利用した支払いであれば、クレジットカード会社のWebサイトやアプリから、利用明細を確認でき、利用状況を都度確認できるため便利です。
ただWebサイト上に反映するまで時間がかかる場合もありますので、どちらにしても使いすぎには気を付けたいものです。
出典元:shutterstock
海外旅行用にクレジットカードを発行する際は、主に次の6点に注意して選択してください。
下記を参考にしていただき、自分に合った海外旅行に役立つクレジットカードを選びましょう。
クレジットカードの付帯保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。自動付帯はクレジットカードを持っていれば、そのクレジットカード会社指定の保険会社で補償が受けられます。
利用付帯は付帯保険の適用を受けるために、所定の条件を満たす必要があります。利用付帯の例として、「海外旅行代金をクレジットカードで支払う」「出国前に空港までの交通費をクレジットカードで支う」などがあります。
自動付帯であれば、所定の条件や事前に準備することはないため、自動で補償を受けたい人は海外旅行傷害保険が自動付帯のクレジットカードを選ぶほうがよいでしょう。
クレジットカードを選ぶときは、海外でも利用可能な国際ブランドのVisa、Mastercard、JCB、American Express、ダイナースクラブなどから選びましょう。
それぞれの国際ブランドは世界中の加盟店で利用できますが、国によって利用できる場所が少なかったり、場合によっては使えなかったりすることがあります。心配な人は複数の国際ブランドのカードを準備しましょう。
すでにクレジットカードを持っていて新しく作ることを検討されている場合は、いま保有している国際ブランドとは別の国際ブランドを選択すると利便性が向上します。
従来の磁気カードよりも安全性が高い、ICチップ搭載のクレジットカードは諸外国でも普及しています。
ICチップ搭載のカードは、情報を暗号化することでデータを安全に管理できます。そのためカードの偽造や解析が難しく、従来の磁気カードと比べセキュリティー面においてのリスクが軽減されます。磁気カードからカード情報を盗みとるスキミング被害や、不正にカード利用される偽造カード被害を防ぐために、日本でもICチップ搭載のクレジットカードが推進されています。
新しくクレジットカードを作成する場合は、ICチップ搭載のクレジットカードを選びましょう。
海外旅行の前にクレジットカードを作るなら、申込みから手元に届くまでの期間を事前に確認しておく必要があります。クレジットカードの中には、申し込んでからクレジットカードが届くまでに3週間程度かかるものもあります。
スケジュールに余裕を持って申し込むことをおすすめします。急いでクレジットカードを発行したい場合は、即日発行が可能なクレジットカードを選ぶのもひとつの方法です。
海外旅行の代金はある程度まとまった金額になりますので、ポイントやマイルを貯めたいものです。海外旅行前に作るなら、還元率の高さにも着目してクレジットカードを選びましょう。還元率に加え、帰国後、普段の生活でも貯めやすいポイントであることも大切です。
また、せっかくポイントをたくさん貯めても使えなくては意味がありません。貯めたポイントがどんなものと交換できるのかも、あわせてチェックしておきましょう。
クレジットカードで貯めたポイントの利用例は次のとおりです。
クレジットカードのポイントプログラムによって、交換先や利用方法は異なります。事前に確認しておきましょう。
海外旅行中、利用限度額に達してしまって支払いができなくならないよう、事前に利用しそうな金額を想定しておきましょう。必要に応じてクレジットカード会社に連絡をし(Webサイト上で手続き可能な会社もあり)、目的を伝えた上で一時的に利用限度額を増額しておきましょう。
未成年者や学生の場合は、親権者の同意、確認が必要になりますので注意してください。またクレジットカード会社の審査の結果によっては、増額できない場合もあります。
出典元:shutterstock
海外旅行にクレジットカードを持っていくときの、主な注意点は次のとおりです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
紛失や盗難、限度額に達する、予期せぬトラブルが起きるなど、利用できないケースを想定して、海外旅行には国際ブランドが異なる2枚以上のクレジットカードを持っていきましょう。
2種類のクレジットカードを同じ財布に入れ持ち歩くと、落としたりスリにあったりした際に2つのカードを失ってしまうため、それぞれ別に保管して持つことをおすすめします。また持っていくクレジットカードの情報、「カード番号」「カード発行会社名」「サポートセンターの電話番号」などは別途控え、カードとは別に保管しておきましょう。
複数枚のクレジットカードを持っていくときは、それぞれのクレジットカードの特徴を生かして、受けられるサービスを補い合える組み合わせで活用しましょう。たとえば、海外旅行保険が充実しているクレジットカードと、加盟店での優待が充実しているクレジットカードを組み合わせる、などの工夫ができます。
海外でのクレジットカード決済時には、端末認証による暗証番号入力が必須の場合があります。特にヨーロッパ(フランス、イギリス、アイルランドなど)では、クレジットカードの使用時に暗証番号が分からないと利用できないこともあります。出国前に暗証番号を確認しておきましょう。
また、海外キャッシングサービスを利用する際にも暗証番号は必要です。
普段からよく利用しているクレジットカードを海外旅行に持っていくことは、紛失や盗難のリスクを考えるとおすすめできません。
公共料金など定期的な支払いで日常的に利用しているカードが、紛失や盗難の被害などにあった場合、変更手続きに大変な手間がかかります。
クレジットカードの紛失や盗難の被害にあった場合、クレジットカードはあらたに発行しなおすことになります。再発行されたクレジットカードは番号が変更になり、有効情報などすべて再登録が必要となります。
このような煩雑な手続きを避けるためにも、海外旅行には継続的な支払いなどに使用していないクレジットカードを持っていきましょう。
出典元:shutterstock
ここまで海外旅行用のクレジットカードの選び方や注意点をあげてきました。クレジットカードの選び方次第で海外旅行をより快適に、またお得に楽しむことができます。
この章では、海外旅行には欠かせない海外旅行保険が充実している以下3枚のおすすめクレジットカードを紹介します。
REX CARDは、大手信販会社ジャックスと株式会社カカクコムが提携して発行しているクレジットカードです。
▼REX CARDの基本情報
国際ブランド | Visa、Mastercard |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイントの種類 | REXPOINT |
海外旅行傷害保険 |
・傷害死亡(最高2,000万円、自動付帯) ・後遺障害(80~2,000万円、自動付帯) ・傷害治療費用(最高200万円、自動付帯) ・疾病治療費用(最高200万円、自動付帯) ・賠償責任(最高2,000万円、自動付帯) ・携行品損害(最高20万円、自動付帯) ・救援者費用(最高200万円、自動付帯) |
基本還元率 | 1.25% |
追加可能カード |
・ETCカード(年会費無料) ・家族カード(年会費無料) |
※2020年1月28日現在
買い物や公共料金の支払い、旅行先などクレジットカードを利用した際の還元率が0.5%というクレジットカードが多い中、REX CARDは1.25%という高還元率のクレジットカードです。
さらに、ジャックス提供のインターネットモール「JACCSモール」で買い物をすると、REXPOINTとは別に、利用額の0.5~12.0%にあたる「Jデポ」が付与されます。Jデポの金額分はカード請求金額から差し引くことができます。
また、カカクコムグループでの利用にも特典があります。「価格.com安心支払いサービス」を利用した場合、ポイント還元率が1.5%にアップします。海外旅行の買い物だけでなく、普段の買い物でもたくさんポイントを貯めることができるクレジットカードです。
またREX CARDは年会費無料にもかかわらず、海外旅行傷害保険が自動付帯しています。補償期間は1旅行最高90日間で、携行品の損害も最高20万円まで補償されます。
年会費が無料で海外旅行保険が自動付帯のカードには、他に「エポスカード」があります。エポスカードの補償内容は次のとおりです。
※2020年1月28日現在
病気やケガの治療費の補償に関しては、REX CARDとエポスカードであまり差がありませんが、REX CARDの方が傷害死亡・後遺障害の補償は充実しています。
ただしこれらの保険にはさまざまな条件があるため、必ず事前に公式サイトから注意点をご確認ください。
またREX CARDは、家族カードやETCカードも無料で作ることができます。REX CARDの利用条件や注意事項等は、申込み前に詳細を公式サイトでご確認ください。
楽天プレミアムカードは、海外旅行によく行く人にメリットが多いカードです。
▼楽天プレミアムカードの基本情報
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、American Express |
---|---|
年会費 | 10,000円(税抜) |
ポイントの種類 | 楽天スーパーポイント |
海外旅行傷害保険(本会員) |
・傷害死亡 ・後遺障害(最高5,000万円、内自動付帯分4,000万円) ・傷害治療費用(300万円、自動付帯) ・疾病治療費用(300万円、自動付帯) ・賠償責任(3,000万円、自動付帯) ・携行品損害(50万円、内自動付帯分30万円) ・救援者費用(200万円、自動付帯) |
還元率 | 1.0%~5.0% |
追加可能カード |
・ETCカード(年会費無料) ・家族カード(年会費税抜500円) ・楽天ビジネスカード(年会費税抜2,000円) |
※2020年1月28日現在
楽天プレミアムカードは、通常の楽天カードよりも海外旅行傷害保険の内容が手厚くなっています。日本を出国する前に、次のいずれかをカード払いにすれば、利用条件分の保険も適用されます。
グループの1人が、まとめて旅行代金を楽天カードプレミアムで支払った場合は、家族、友人を問わず、楽天カードもしくは楽天カードに紐づく家族カードを保有している同伴者全員に保険が適用されます。
ただしこの保険にはさまざまな条件があるため、必ず事前に公式サイトから注意点をご確認ください。その他にも楽天プレミアムカードには、海外旅行に便利なサービスがあります。
手荷物宅配サービスは、出発時に自宅など国内の指定場所から空港まで、または到着時に空港から自宅など国内の指定場所まで手荷物を無料で配送してくれるサービスです。
トラベルデスクは、現地にある窓口が現地の情報を紹介、レストランなどの予約、手配をしてくれるサービスです。パスポート、クレジットカードの紛失、盗難の被害への対処方法なども案内してくれます。
「プライオリティ・パス」は、世界1,200ヵ所以上の空港ラウンジが利用できる会員制サービスです。楽天プレミアムカード会員であれば、最高ランクのプレステージ会員(年会費429米ドル)と同等のサービスが受けられます。
ただし同伴者の利用には、別途3,000円(税抜)の利用料金がかかります。
また、楽天プレミアムカードは高還元率のカードです。楽天以外の普段の買い物なら1.0%ですが、楽天ポイント加盟店で利用すれば最大3.0%の還元率になり、楽天市場では最大5.0%の還元率になります。
海外旅行時の決済にも楽天プレミアムカードを利用すれば、ポイントがどんどん貯まります。楽天プレミアムカードの利用条件や注意事項などの詳細は、申込み前に公式サイトでご確認ください。
飛行機によく乗る人におすすめしたいカードが、JAL・JCBカードCLUB-Aゴールドカードです。JALが発行するCLUB-Aカードの機能に加え、提携カード会社のゴールドサービスが付いています。
▼JAL・JCBカードCLUB-Aゴールドカードの基本情報
国際ブランド | JCB |
---|---|
年会費 | 16,000円(税抜) |
ポイントの種類 | JALマイル |
海外旅行傷害保険(本会員) |
・傷害死亡(最高1億円、内自動付帯分最高5,000万円) ・傷害後遺障害(最高1億円、内自動付帯分最高5,000万円 ・傷害治療費用(300万円、自動付帯) ・疾病治療費用(300万円、自動付帯) ・賠償責任(1億円、自動付帯) ・携行品損害(1旅行につき50万円/年間100万円、自動付帯) ・救援者費用(400万円、自動付帯) |
還元率 | 0.5%~1.0%※1 |
追加可能カード |
・ETCカード(年会費無料) ・家族カード(年会費税抜8,000円) |
※1 通常の買い物時は200円で1マイル、JALカード特約店では100円で1マイルが貯まる
※2020年1月28日現在
海外旅行傷害保険の自動付帯分の補償については、JAL・JCBカードCLUB-Aゴールドカードの会員であれば適用されます。JAL以外の航空会社を利用していても保険の対象になります。
それに加えて、出国前に公共交通機関の代金や旅行代金をカードで支払った場合は、利用条件分の保険も適用されることになります。海外旅行で利用頻度の高い傷害治療費用や疾病治療費用は各300万円、携行品損害は1旅行につき50万円限まで、年間累計最高100万円までの補償が受けられます。
JAL・JCBカードCLUB-Aゴールドカードには、空港便遅延の保険も付帯しています。飛行機の遅延にともない飲食費や宿泊費が発生したとき、手荷物が遅延・紛失し衣類などを購入したときの代金も補償してくれますので、安心して海外旅行を楽しむことができます。
家族カードを持っている家族も、本会員と同等の補償が受けられます。
家族カードを持っていない場合でも、家族特約対象者(本会員と生計を共にする家族でカードを持っていない19歳未満の子)に該当すれば補償が受けられますが、補償額は低く設定されています。
これらの保険にはさまざまな条件があるため、必ず事前に公式サイトから注意点をご確認ください。
また、国内主要都市の空港ラウンジ、海外ではハワイのホノルル空港のラウンジを無料で利用でき、混雑時でもスムーズにチェックインできるJALビジネスクラス・チェックインカウンターが利用できるなど、優遇サービスで快適に空港内を利用できます。
その際には、家族カードを持っている同伴者も本会員と同様に空港ラウンジを利用できます。JAL・JCBカードCLUB-Aゴールドカードの利用条件や注意事項などの詳細は、申込み前に公式サイトでご確認ください。
出典元:shutterstock
クレジットカードの中には海外旅行傷害保険だけではなく、その他の付帯サービスが充実しているものもあります。海外旅行で役立つサービスが充実している、おすすめのクレジットカードを2枚紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ANAアメリカン・エキスプレスカードは、加盟店で利用するとポイントとマイルを両方貯めることができるカードです。
▼ANAアメリカン・エキスプレスカードの基本情報
国際ブランド | American Express |
---|---|
年会費 | 7,000円(税抜) |
ポイントの種類 | メンバーシップ・リワード |
海外旅行傷害保険 |
・傷害死亡(最高3,000万円、利用付帯) ・傷害後遺障害(最高3,000万円、利用付帯) ・傷害治療費用(最高100万円、利用付帯) ・疾病治療費用(最高100万円、利用付帯) ・賠償責任(最高3,000万円、利用付帯) ・携行品損害(1旅行につき30万円/年間100万円、利用付帯) ・救援者費用(最高200万円、利用付帯) |
還元率 | 0.3%~1.5% |
追加可能カード |
・ETCカード(年会費無料)※1 ・家族カード(年会費税抜2,500円) |
※1 1枚につき新規発行手数料850円(税抜)
※2020年1月28日現在
ANAアメリカン・エキスプレスカードは、ANAマイルが貯まりやすく海外旅行に頻繁に行く人にはおすすめのクレジットカードです。買い物でのカード利用では、還元率1.0%でポイントが貯まります。ANAグループでの買い物や旅行代金のカード払いの場合、還元率は1.5%にアップします。
貯まったポイントは1,000ポイント単位でマイルへ移行が可能で、「1,000ポイント=1,000マイル」で交換できますが、ポイントをマイルに移行するためには、年会費6,000円(税抜)のポイント移行コースに登録する必要があります。
ポイント移行コースに登録すると、ポイントの有効期限が無期限になるメリットがあります。また、ポイントをカード代金の支払いにあてる場合の交換レートが上がります。
たとえば、航空券を購入するなど航空会社でカードを利用したときの代金にポイントを利用したい場合、ポイント移行コースに登録していれば「1ポイント=1円」として支払うことができますが、登録していない場合は「1ポイント=0.3円」換算になります。
3,000円のポイントがあった場合、ポイント移行コースに登録していれば3,000円分をポイントで支払えますが、登録していないと900円分となります。
また、ANAアメリカン・エキスプレスカードには、快適な海外旅行ができる充実したサービスが付帯しています。ANAアメリカン・エキスプレスカードと搭乗券を提示すれば、国内外29空港の空港ラウンジを本会員とその同伴者1人までが無料で利用できます。
手荷物無料宅配サービスは、海外旅行帰国時に空港(成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港)から自宅まで、本会員1人につきスーツケース1個を無料で配送してくれるサービスです。利用できる空港が限られていますので、事前に利用する空港を確認しましょう。
上記以外にも、家族に手厚い海外旅行傷害保険が付帯しています。利用条件を満たせば、本会員と生計を共にする家族も補償されます。ただし、家族については傷害死亡・後遺障害の保険金が1,000万円までです。保険が適用されるのは、公共交通期間の代金や旅行代金をカードで支払った場合に限ります。
保険にはさまざまな条件があるため、必ず事前に公式サイトから注意点をご確認ください。またANAアメリカン・エキスプレスカードの利用条件や注意事項等などの詳細は、申込み前に公式サイトでご確認ください。
マイルが貯まり高級ホテルに無料宿泊できるスターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カードは、旅行好きの人におすすめしたい1枚です。
▼スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カードの基本情報
国際ブランド | American Express |
---|---|
年会費 | 31,000円(税抜) |
ポイントの種類 | Marriott Bonvoyポイント |
海外旅行傷害保険(本会員) |
・傷害死亡・後遺障害(最高1億円、内自動付帯分5,000万円) ・傷害治療費用(最高300万円、内自動付帯200万円) ・疾病治療費用(最高300万円、内自動付帯200万円) ・賠償責任(最高4,000万円、自動付帯) ・携行品損害(最高50万円、自動付帯) ・救援者費用(最高400万円、内自動付帯分300万円) |
還元率 | 交換先によって大きく変動 |
追加カード |
・ETCカード(年会費無料)※1 ・家族カード(年会費税抜15,500円) |
※1 新規発行手数料:1枚につき850円(税抜)
※2020年1月28日現在
スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カードを発行すると、Marriott Bonvoyのホテル&リゾートのエリート会員であるMarriott Bonvoyゴールドエリート資格を手に入れることができます。
Marriott Bonvoyゴールドエリート資格は世界各地の対象ホテルで、レイトチェックアウトや部屋のアップグレードなどのサービスを受けられる資格です。
また1年ごとの更新時に、Marriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルの1泊分無料宿泊券がもらえます。すべてのホテルで利用できるわけではありませんので、使用する際は事前に確認しましょう。
ホテルの滞在費の支払いや日々のカード利用で貯まったMarriott Bonvoyポイントは、宿泊費に使うこともできますし、マイルに移行することもできます。マイルへの移行時に、60,000Marriott Bonvoyポイントごとに15,000ボーナスポイントが付与されるのもうれしい特典です。
スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カードは、その他にも次のようなサービスを受けられます。
空港ラウンジサービスは、国内主要都市の空港内とハワイ・ホノルルの空港内にあり、本会員とその同伴者1人までが無料で利用できます。
手荷物無料宅配は帰国時の荷物(会員1人にスーツケースひとつまで)を空港(成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港)から自宅まで無料で宅配してくれるサービスもあります。
自転車やサーフボードなどの大型荷物を自宅まで配送するときには、配送料金が割引になります。その他にも、空港へのタクシー送迎割引サービスや空港パーキング利用の優待、空港内のポーターサービスやクロークサービスなど、海外旅行に出発する前後のサービスも充実しています。
さらに、海外旅行中の保険も付帯しています。自動付帯部分の保険は、スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カードを保有していれば適用となります。航空機のチケットやツアーの旅行代金をカードで支払うという利用条件を満たせば、補償金額が上がります。
本会員と生計を共にする家族にも海外旅行傷害保険は適用されます。また、家族会員はチケット代金や旅行代金をカードで支払うという利用条件を満たした場合に補償が受けられます。ただし家族や家族会員の場合、本会員よりも補償金額は低くなります。
スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カードには、航空便遅延補償もついています。航空便の遅延により発生した宿泊費や食事代などの臨時出費についても、最高20,000円まで補償が受けられます。
手荷物の到着遅れ、紛失などの損害による衣料品や生活必需品の購入代金も補償されます。これらの保険にはさまざまな条件があるため、必ず事前に公式サイトから注意点をご確認ください。
またスターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カードの利用条件や注意事項などの詳細は、申込み前に公式サイトでご確認ください。
海外旅行にクレジットカードを持っていくメリットはたくさんあります。旅行中に多額の現金を持ち歩く必要がない、というのはもちろんですが、クレジットカードに付帯するサービスを活用して、快適に海外旅行を楽しめます。
クレジットカードには、海外旅行傷害保険が付帯しているものもあります。海外でケガをしたり病気にかかったりしたときにも、治療費の心配を過剰にすることなく病院を受診できるため安心です。
ただし各種付帯保険には利用条件が細かく設定されているため、発行前や出発前に必ず詳細を確認しておきましょう。
出発の前後に空港ラウンジが利用でき、手荷物の宅配サービスを受けられ、現地の窓口でサポートを受けることも可能です。またクレジットカードの保有により優待が受けられる場合もあります。
この記事では、海外旅行傷害保険や、海外旅行向けのサービスが充実しているクレジットカードを具体的に紹介しました。自分に合った使い勝手のよいクレジットカードを選んで、海外旅行を楽しみましょう。
※記載の情報は2020年1月現在のものです。最新の内容をご確認ください。提供元:a-works
更新日:2020年02月26日
※本記事の情報は、各クレジットカード会社の提供する個別の商品の内容等を保証するものではありません。また、情報の正確性等についても、これを保証するものではありません。本記事の情報を基に被った一切の損害について、ヤフー株式会社は一切の責任を負いません。本記事の情報を営業等に利用すること、第三者への提供目的等で利用すること等を固く禁止します。