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投稿コメント一覧 (26コメント)

  • mushokuさん、そしてここに参加された方々へ。

    ありがとうございました。楽しかったです。このサイトとの出会いは自分に新しい楽しみを教えてくれました。
    こういうサイトをまた見つけていきたいとは思いますが、
    とりあえずは、出会いを作ってくれたヤフー掲示板にも感謝を。

  • >>No. 2289

    夢朝動 2

    ここ、なくなるんですか。そっか、人手不足ってのがここにもついに・・ですか。
    夢はどこでも見れますよ、どっか探さなくてはねww
    ネットの世界は無限大です。
    思い出は心の中に残る、再現したければどこかを探す、それだけです。
    12月は個人的にゆとりないので、1月中旬くらいまで頑張ってほしいなぁ。
    もし見つけたら、ムショクさんにもここを通じてお知らせしますよ。今はちょっと動けない状態なんで。
    私はどこでもpararilaのまんまです。
    新しい朝を別な場所で迎える、ここに類似したところが見つかるといいんですが。

  • >>No. 2287

    川 愛 時10

    mushoku様、怖くなります。
    パラは回数減りましたが、ここのみがライティング趣味の場になってます。
    ネット上の三途の川のこちら側にとどまっていますよw
    ヤフー太郎さん? 知らない。。。
    モットさん、異人さん、そうでしたね、すっかり忘却の彼方で、ムショクさんに思い出させてもらいました。

    私の執筆愛はまだ健在ですw。
    時は無常ですから変化は当然ですよ・・・

    さて、新しいテーマだしていいんかい? 出勤前なのでそそくさとwww

    「夢」「朝」「動」

  • 川 愛 時 8

    やっと帰ってきた。あの川をさかのぼり、山のふもとまで10里も行けば懐かしの我が家がある。


    戦死した兄の嫁をもらった。
    既に二人の子を持つ兄嫁は次郎二十歳になったばかりの次郎より7つも年上で、すでにどこか媼の匂いがした。
    だが否も応もない、父の命令は絶対だった。 

    戦時ゆえの粗末な婚礼の後、次郎はそそくさと遠い戦地を志願する。
    描いてきた夢とはまるで違う現実から逃げ出したかった。

    そして今、やっと収容所から祖国への帰国を果たす。
    飢えと重労働に苛まれていた日々、思うのは兄嫁の緩やかで柔らかい肌のことばかりだった。

    あの時は、みずみずしさを失いつつあるその肢体が厭わしかったのに、今はその緩やかで柔らかい肌が恋しい。
    兄の残した幼子らを両手につなぎ、彼を見送る悲しげな瞳を思い出すたび、息をするのも苦しいほど切なくなる。

    これが愛、というものなのだろう。

    船から降り立ち、ボロボロのゲートルをしっかりと巻き直し、次郎はゆっくりと歩きだした。

    ーーーーー

    >ムショクさんも山ガールですか♪

  • すみません、ずっと書き込みできない状態で。
    お盆になったら戻ってこれると思いますが、今はこの暑さとハードワークの二重攻撃で何もできないままです。
    サラさん、維持ありがとう。

  • くそおやじ様の新聞配達話に惹かれてます。(おやじさまの4月8日に応えて)
    ここ数日寒いですね。早朝となるとさらに寒いことでしょう、ご自愛ください。
    この前はこちらも雪が降りました。少し積もりました。積もった雪と花盛りの桜の木、なんとも言えない美しさでした。

    この頃冬はめちゃくちゃ冬らしく、夏はいやになるほど夏だな~、四季がえらくはっきりしている、と思っています。ここ数日寒いですが、また春爛漫になるでしょう。つーか、この前1月だと思ってたのにもう4月っていう時の流れの速さ・・・これっていったいww

    新聞配達って5時くらいから配るのですか? 夏なんかは結構快適だったりするのでしょうか。
    自分で起きてたしかめろや、と言われそうですが多分それは無理(爆)
    おやじ様のつぶやきに自分が体感したような気分になってます。

  • 「冷たいエネルギー」感想

    話がどっちに転がってゆくか興味深いものはありました。
    冬を閉じ込めるのは簡単ですが、夏を閉じ込めるのは今の時代では難しいんだな、と改めて思いました。
    注射は、うーん、つまりは感覚を失くすというわけで、現代世界でもそういうのは奇病としてありますね。ただし病気なのでやはり命にかかわりますが。

    個人的には暑さと寒さ、どちらもいいですね。この頃の暑さは身体に悪いし、寒さもまたものすごく厳しく感じる。四季の差が21世紀になってからはものすごくはっきりしてるような。
    多分一年中秋、あるいは春のようだったら私はつまらないと思うたちなので、この研究を全力で足引っ張るかもですww

    次はピアノですか。以前上京した折に民族音楽博物館に行きました。16世紀のピアノがあって実際に演奏してもらって非常に感動でした。

  • あ~これね・・・

    ジーナローランズの方は非常に面白かったです。ヒロインが見た目頼りじゃないってのがその後の時代のヒロイン像とは違っててね。

    シャロンストーンはいい女優だとは思うけれど、見る気がせんw
    リメイク作品をかなり間違えてる人だなぁと思いが。
    ビリーザキッドにもこの人出てましたね・・
    知名度は高いのですが、いい作品に出会えてない感が。

  • 連続すみません

    _____

    何故か投稿できず2部に分けたら投稿できました。なんでだろ
    目の前にあるのはひと冬なんとか越せるだけの食糧と、幌馬車と馬、それに作りかけの家。
    そして少し離れたところにはくいが一本立てられた土饅頭がある。
    立ちあがった時、エイミーの瞳に迷いはなかった。

    この部分が何故か中間に入ってしまった。テキストリームは閉鎖方向なのかなぁ。
    投稿できないし、やっと投稿できても使いにくい。
    改善を望む・・・

  • 身重の身体なのだから東部に戻るのが最上の策なのかもしれない。女で一人で乳飲み子を抱えてこんな荒れ野でどうやって生き抜けるというのだ?
    でも…とエイミーは思った。駆け落ち同然で出てきたのだ、今さら戻ったとしてもただのやっかい者に落ちるだけ。

    _____

    何故か投稿できず2部に分けたら投稿できました。なんでだろ
    目の前にあるのはひと冬なんとか越せるだけの食糧と、幌馬車と馬、それに作りかけの家。
    そして少し離れたところにはくいが一本立てられた土饅頭がある。
    立ちあがった時、エイミーの瞳に迷いはなかった。



    芝土の壁はもうエイミーの背丈を超えた。
    汗ばんだ額に降りかかった長い髪をグイッと拭い小さく息を吐くと今まで積み木を不器用に積み上げたような土台を満足げに見やった。あと1段だけ積んだら天井を張ろう。
    とにかくひと冬越せればいい。それだけでいいのだ。

    なぜなら次の春にはたくさんの開拓者たちがこの土地にもやってくるだろうから。
    その中には一人者の男が、あるいは妻を亡くした働き者の男がいるだろう。私はその誰かとここで生きてゆく。
    早くも緑の草が生え始めた土饅頭の前に座ってエイミーは心の中で呼びかけた。
    ジョン、ジョン、私はずっとここにいる。ここであなたの子を大きくするから。だからずっと見守っていてね。


  • 「月」「土」「つみき」その6


    早く、少しでも早く!
    エイミーは空を見上げる。ぐんぐんと暗闇が迫っては来ているけれど、空には満月がぽっかりと浮かんでいる。
    全身泥まみれ、土まみれだった。
    ずっと着続けだった服は模様がわからないほど土で汚れている。本来ならば高く結いあげているはずのブルネットの長い髪も今は後ろで縛っただけ。
    でもかまやしないわ、どうせ見ているのは鳥たちだけなんだから。それにどうせこの服もいずれは着られなくなるだろう。
    もっとゆったりとした服が、いいえジョンが残した吊りズボンをはけばいいじゃない。
    日が沈んだせいで肌を焦がすような暑さはやっと去ってくれた。
    地平線までたなびく緑の絨毯を見回した。今はこんなにも暑いのに、外に出した水がすべて凍ってしまうような冬が本当に来るのだとにかく今は冬が来る前に、そしてお腹が大きくなって動けなくなる前になにがなんでも完成させないと。
    一段だけでも、いいえひとつかみ分の泥だっていい、少しでも進めなくちゃ。


    木というものがほとんど生えていないこの土地で家を建てたければ足元の草土を剥いで重ねてゆけばいい。
    ジョンとエイミーは信じられない、と顔を見合わせた。東部から来た若い開拓夫婦を諭すように土地の老婆は笑う。
    「ここの寒さには草土の家が一番さ。まあ、ちっとばかし住み心地は悪いけどね」

    ここで若い二人は未来を作るはずだった。
    どんな作業も楽しかった。根っこが縦横無尽に蔓延った草土を手づくりのカッターで掘り上げる。それは汗まみれになる仕事だったし肩も腰もすぐに痛くなったが、その分未来が近づいてくる、つらいとも思わなかった。
    自分たちは誰よりも早くこの土地に入植したのだ、数年後には鉄道も引かれる予定だ。今ここを買ったのは賢明だったはず、エイミーに宿った赤ん坊はこの土地で生まれる最初の子供となるだろう。周囲は小麦畑が広がり、子どもたちはすくすくと育つだろう。
    ――――どこまでも輝かしい未来が続いていたはずなのに。

    ガラガラヘビだった。一見平和に見える広大な草原はマラリヤを媒介する蚊など危険が隠れている。
    やられた、と赤黒い顔で作りかけの家にたどり着いた時はもうなす術がなかった。
    こうしてエイミーはたった一人残されてしまったのだった。

  • ん~~投稿できない状態です。これは??

  • >>No. 680

    私もダウンロードしまくりました。ランニング時に聞く曲の一つです。
    トラボルタの微妙にセーブした踊りがサイコーです。
    それから黒人のボスも気に入りw

  • >>No. 812

    日が沈む頃、それは忽然と線路の上に現れた。小ぶりではあるが銀色にきらめく電車そっくりのモノ。
    やせ衰えた人々が取り囲む中、それは電車と同じようにすーっと両側に扉が開いた。中は都会型のロングシートではなく進行方向を向いた二人掛けの椅子が並んでいる。
    「電車だよ、電車!」
    幼い子供たちは絵本でしか知らない乗り物を目の前にしておおはしゃぎをしていた。初めてよその世界へお出かけに行けるのだ、みな期待にはちきれんばかりの表情を見せている。
    「これに乗ってね、楽しい遠足に行くのよ」
    母親達は涙をこらえて子供たちの背中を押す。子供たちは初めて見る電車にわらわらと駆け込んで席に座った。
    席についているシートベルトを引率として選ばれた数人の大人がひとり一人に丁寧につけてやる。
    外を見るとまだ数人の子供が残っていた。大人たちは黙って席を立ち外で心配そうに」待つ子どもたちを手招きする。
    なんとか12歳以下の子供たちは全員座ることができた。

    ボーッ
    突然電車のどこからか汽笛が鳴り響く。
    窓ガラスの向こうで興奮してはしゃぐ幼い子どもたちが透けて見える。もう少し大きな子供たちはひざに赤ん坊を乗せたまま窓の外の親たちを不安げにじっと見る。
    「大丈夫だよ、父さん母さん達はあとから行くから」
    両親たちは精一杯の笑みを浮かべて手を振った。
    銀色の電車は岩山とは正反対の方向へ走り出す。そこにはいつの間にかピカピカ光る真新しい線路が出現していた。
    線路は不毛の荒れ地を500メートルほど辿ったところで空に向かって上昇しているのが見える。

    電車は音もなく線路の上を滑りだす。
    「行ってきまーす」
    今や小さな子どもたちも年かさの子供たちもみな白い歯を見せて手を振っている。やがて電車は少しずつ地面を離れて上昇する。
    野を越え、谷越え、山越えて電車はきらめく夜空に向かってどんどんと上昇を続けてゆく。
    電車は不毛の荒野を後にし岩山を超えてゆく。もしも視線を下方に向ければ荒れ果てた町、破壊された町、双眼鏡があれば点々と散らばるたくさんの白骨を見ることができただろう。
    けれど後ろを振り返る子どもたちは一人もいなかった。みな目を輝かせて行く先を見つめていた。
    ぽっかりと浮かぶ月に、輝くばかりの星に近づいてゆく。

    「すごーい」
    「きれい・・・」

    子供たちの歓声はいつの間にか高周波の新たな音に変化していた。
    いや、変化していたのは声だけではない。子供たちの手足は、身体は少しずつ形を変え始めていた。
    大気圏を飛びだして宇宙に浮かんだそれはもう電車の形には見えない。そしてその中の乗客たちもまた地球の子供たちのようには全然見えなかった。そう、子どもたちは新しい世界で生きてゆけるように変化していたのだった。
    それでも変わらないのはキラキラと輝く瞳、そして未知への世界への胸躍る期待感。

    星がきらめく宇宙空間の中、今はもう電車の形態とはかけ離れた形態の乗り物は、遥かな遠くにあるどこかに向かって一直線に突き進んでゆく・・・。
    (終わり)

  • >>No. 794

     ウィルス感染による人類ゾンビ化から過ぎること5年がたった。隔絶された荒野に立つ小さな町は自給自足を続けながらなんとか生き延びていた。
    今では救援隊が来るなどとは誰も思ってはいない。それでも生き残った人々は希望を捨てなかった。
    ウィルスもゾンビも消えさった世界を願いながら年に一度、望遠鏡を握りしめぼ残りわずかのガソリンを使って岩山の向こうへと出かけてみる。
    だがゾンビの耐久力は想像力をはるかに上回っていた。数は多くはないにせよ、死に絶えた街中には異様な歩き方をする影がいくつも認められる。
    あと何年この暮らしを続けたらいいのだろう? いや、なんとかこの町で300人近くの人々が生き残っているのだ、まだまだ頑張らなくては。
    生き残った人々は絶望と希望の間を行きつ戻りつしつつもなんとか生きていた。

    だが抜き差しならないことが発生する。災難に追い打ちをかけるように小さな湖の水が急速な勢いで枯れ出している。
    水がなければ生きては行けない。ひと月ほどして湖は干上がってしまった。
    町の大人たちは必死になって井戸を掘った。しかしどこを掘っても取れる水量はわずかで、300人を養うにはあまりにも不足だった。人々は先の見えない不安に戸惑い、ついには水争いで死者まで出してしまう。

    もう、これまでなのか。地球で最後の人間かもしれない自分たちもついに見捨てられてしまうのか。
    ここで死ぬか、それとも岩山の向こうに行って人間ではないモノに取り込まれてしまおうか。
    飢えでやせ細った人々は岩山まで伸びる線路をすがるような目つきでじっと見つめた。
    線路。これまで、この長く続く鉄の道は生き残った人々にとって希望の道でもあったのだが、結局・・・・・。
    大人たちは線路の前にひざをつき、星空に向かって祈った。
    誰か、誰か私たち町の住人を助けてください。せめて私たちの小さな命を助けてやってください!
    誰か!!!!

    その夜、町の大人たちは同じ夢を見る。どの夢もまぶしいほどの真っ白な光と誰とも知れぬもののの声があった。
    『通りすがりにあなた達の願いを聞きました。出来るだけお応えしたいと思います。
     あなた達全員を助けてやりたいですが、私達にはそこまでの力はありません。
     太陽が地上に現れ再び沈む頃に迎えを出します。そこに乗れた人たちを私たちのところに迎え入れましょう』

    目覚めた時、大人たちは顔を突き合わせ真剣なまなざしで話し合った。
    あれは神の声なのか? いや違う、異星人なのだろうか。信じていいものか?
    それ人間はしょせん地球という名前の水槽の金魚にすぎない、適度な酸素や重力が、水がなければ人間は生きていけないのだ。
    得体のしれない相手に即死するかもしれない賭けをしたいのか?
    喧々諤々・・・・
    「それでも確実な死よりはましだろう?」
    かってゾンビと化した息子を自らの手で死なせた老人が言い放つ。人々は押し黙った。
    確かに他に手があるというのか?

  • 午前4時の風景ですか。。。たまに就寝時間がその頃になっても、起床時間になったことは皆無(汗)
    今頃だと、結構明るくなってきてますよね?
    以前サラさんはご自分の住まいをこの辺、と書かれたことがあったのでその辺を想像しながら読みました。熱帯鳥とはこれいかに??(笑)

    藪に置かれた金塊、それだけでシュールですが、さらに残った最後のローストビーフのように手を出しにくい存在? 

    燕の巣は興味深かったです。故意にではないとはいえ、結果的に命を奪ってしまった、そのしんどさは何となく共感します。
    共感できなかったのは蛇の方(笑)。おっこって脳しんとうの蛇と言うのは見たことありますが、その時は大丈夫かと時々庭を眺めました。30分ほど後にはもう去ってしまっていて「よかったね」と思った覚えが。
    ブランデー漬けですかぁ。。。。う~~~~ん。。。。

  • タイトルで推して知るべしのロボコップ便乗作品 2014配給

    タイトルとDVDジャケット写真でひっこめたくなる手を無理やり伸ばして鑑賞。
    結論   →→→   意外に面白かった。

    ストーリーは本家ロボコップよりもうまいな、と。
    脚本にひねりが効いていて単純バカ映画とは全然違う。

    CGはかなりしょぼいし、実際パッケージの迫力は皆無ですw
    パッケージでは顔は覆われてますが、映画ではメット脱ぎっぱなし状態で中身はちょっと苦笑したくなるようなヘナチョコイケメン風(^^;

    本家ロボコップはCG見せどころが売りですが、アンドロイドコップは主人公達の掛け合いが非常に面白い。名作ミッドナイトランの主人公二人の掛け合いの素晴らしさとほぼ同レベル。
    というわけでロボコップVSアンドロイドコップは私的には後者に軍配を。

  • >>No. 3984

    >YouTubeのは、ヒンドゥー語か何かでした。

    ほほ~(笑)

    >ピーターウェラ―が出ているのは、「リバイアサン」 (1989年)

    ありゃりゃ。 さすがにうなぎ版はB級過ぎるから変だと思ったw うなぎ版は最近だったのですね、それにしちゃあ古臭さがふんぷんと(笑)

    だけど教えてくれて感謝です。

    このうなぎと一緒に『華麗なるギャツビー(2013)』も鑑賞。こっちは正真正銘のディカプリオとキャリーマリガンといい俳優を使っていますが、全然面白くなかった。原作小説はかなり好きで何度も読みこんでいて、映画の方もセリフ等ほぼ原作に沿っているのですが、残念ながら映画にした意味はあまり感じられなかったです。

  • >>No. 746

    聡美を見た。
    聡美は結婚前に勤めていた同じ小さな商事会社にいた。40歳を目前にして、10人並み以下の器量がますます老けこみ独身女性が持つ魅力はどこにもない、ただひたすら地味で結婚できそうもない女というレッテルが全身を覆っているようだ。
    加えて聡美の暗い表情が和男の胸に深くトゲのように突き刺さる。
    (どれもこれも、俺のせいだ)
    だがどうすることもできない、せめて聡美には自分よりましな誰かの妻になっていてほしかった。こんなことならば見なければよかったと後悔する。和男は一人良心の呵責にさいなまれた。

    家に帰れば美しい妻としつけの行き届いた賢い娘が和男を出迎える。楽しい家族だんらんの人時が過ぎると、春香がちょうどよい湯加減にしたててくれた風呂に浸かる。これ以上のことは望めなかった。
    それでも和男の気は晴れなかった。風呂からあがって鏡に全身を映す。鏡の中には禿げあがった頭といかにもさえない中年男と言わんばかりのゆるんだ腹が見える。会社では相変わらずうだつの上がらない下っ端社員、同期の人間は全て彼の上司となっていた。
    それに引き換え春香は美しく年をとっている。子育てをしながら近くの塾で子供たちに勉強も教えているが、そこでの評判も非常によかった。妻、母、そして仕事と春香は以前と同じようにすべてをそつなくこなしている。
    (それなのに俺は)
    自分だけが浮いている、と心底思った。確かに人生はいい方へと変わった。部屋は整えられうまい料理がいつも並べられる、娘のチエは優等生で性格もいいときている、ただ一つ、変わらないのは自分自身だけ・・・・それは変えようもない事実だった。
    この落差が彼の心にやるせない空白を育ててゆく。居心地の良い家庭空間も、ひたすら尽くす春香も真綿で首を絞めるように和男を追い詰めてゆく。
    美しく賢い妻である春香は夫の鬱々とした様子に心を痛めていた。夫に尋ねても彼はお茶を濁すばかり、不安は明るいはずだった家庭の中に黒い影を落とし始めていた。

    すべての原因は自分自身にある・・・・このままでは春香も家庭も、そして聡美もみんな不幸にしてしまう。今更ながらに和男はハサミを、悪魔を、自分自身を呪った。
    すべてを・・・すべてを元に戻したい! 彼は机の奥に突っ込んだ写真を取り出す。運命の写真だけは聡美の胴体が見える。顔の部分だけは切り取った春香の美しい顔に隠されている。
    お願いだお願いだお願いだ・・・・頼む頼む頼む「頼む!」
    いつしか和男は写真に爪を立ててこすりながら、泣き声を上げていた。
    ピリリリ・・・
    かすかな音を立てて春香の顔がはがれる。下にはしもぶくれの聡美の顔が覗いている。顔の部分に糊(のり)がまだくっついている。粘ついた糊を必死でこすり取って気づくと、写真の聡美のほお部分にに大きな染みが出来てしまっていた。

    「ねえ、ごはんだって何回言わせるの」
    ふすまが開いて顔を突き出してきたのは聡美だった。戻った!! 思わず感動に両眼から涙が吹き出る。
    「ど、どうしたの! 会社を首にでもなったの?」
    慌てて駆け寄る聡美の太い胴体を和男はぎゅっと抱きしめる。思わぬ夫の行動に聡美は耳まで真っ赤になりながらもポンポンと和男の薄くなった頭を軽くたたく。
    「お父さんたら頭大丈夫ぅ? チエがお腹すいたってわめいてるよ、ごはんにしようよ」
    3人でいつもの大雑把な夕食を囲む間、和男は箸を止めて聡美の顔をじっと見た。
    「ちょっとお父さんたら顔をじろじろ見ないでよ、わかってるわよ、合わない毛染めのせいでシミになっちゃったんだから」
    「お前らしいよ」
    和男は苦笑いしながらも、使い慣れたせんべい布団に寝転がるような満足感を味わっていた。俺にはやはりこいつらがふさわしい、お前たちこそ俺にとって最適の家族なんだ・・・・


    「へっ お人好しにはかなわないぜ」
    悪魔はため息をつく。助けてくれた恩人とは言えそこは悪魔、このお人好し男の堅実な人生が壊れてゆくのを楽しむつもりだった。だが最後の最後に来て男のおいおいと泣き喚く情けない姿に、ついほだされてしまったのだ。恩返しをしてやるなんて悪魔の俺らしくないが、まあしゃあないか? 自分の顔がほんの僅かにお人好しになっていることに気づかないまま、悪魔は彼方へと飛び去ってゆく。

  • >>No. 745

    妻の聡美とはそろそろ10年になる。見合い結婚に近いものだったから激しい恋愛時代を経てはいない。
    聡美も和男は似た者同士でもあった。家族がいて仕事がある、それで十分だろう、高望みは無縁のものというあきらめにも似た思いが家庭生活を穏やかなものにしていたのだが。

    人をすげ替えるハサミ・・・・なんと誘惑的なものだろう。もしもあこがれの春香が自分の妻だったら?
    和男は妄想(この段階ではそう言えるだろう)する自分を振り切ることが出来なかった。
    もしも、もしも!
    ある日和男はついに外資系会社の前に立つ春香の画像を手に入れてしまう。勢いを止めることはもう出来なかった。
    娘のチエと聡美が風呂に入っている間に、和男はプリントアウトした春香の写真にハサミを入れる。会社仲間らしきものとあいさつを交わすために立ち止まってほほ笑んでいる春香は聡美とは比べようもないほど若々しく美しい。
    風呂場から二人の笑い声がいつものように響いてきたけれど和男の耳には届かなかった。
    (これを、これを貼り付けてしまえば俺の人生はバラ色に)
    ゴールデンウィークに家族サービスのつもりで動物園に行った時の写真をじっと見つめる。そこには歯ぐきむき出して笑っている聡美が映っている。ハサミに取りつかれていた和男には迷いはまるでなかった。
    聡美の顔の上に切り抜いた美しい顔を貼り付ける。やった・・・和男は大きく息を吐く。

    視界が一瞬ぼやけた。
    めまい? 和男は目を閉じてテーブルの端を握りしめる。めまいはほんの一瞬だった。
    ガチャリと音がして風呂から上がった娘の笑い声が響く。和男はあわててテーブルの上のもろもろのモノを紙袋の中に突っ込んだ。
    「おとーさん」
    父親の背中にどんとぶつかってきた娘の方を振り向いて息をのむ。娘の顔が変わっている! つぶらな小さな目はそのままだが顔の輪郭は面長になっている。
    「ほらほら、ちゃんと髪を乾かさなくちゃだめよ」
    ドキッとした。聞こえたのは甲高い聡美の声ではない、もっと低い別人の声。そこにはパジャマ姿の春香が立っていた。

    和男はとっさに声が出なかった。目の前に、同じ部屋の中に憧れの春香さんがいる!
    「チエね、明日遠足なのよ、早起きするから先にお風呂いただいちゃったわ」
    濡れた長い髪を大きなピンでざっくりと止めながら、春香は夫に普段着な笑顔を見せる。和男の目の前で屈託もなくパジャマの襟を広げて汗をぬぐう姿に和男は言葉を失くしていた。
    「どうしたのぉ? そんなにお腹すいちゃったの、待ってて、すぐにお食事の用意をするから」
    春香はテキパキと鍋を温め冷蔵庫からサラダを取り出して並べている。慣れ親しんだ場所にいると言った自然な動きだった。
    出された食べ物はどれも手を掛けた料理ばかりだった。
    「うまい!」
    一口食べて和男は思わずつぶやいた。春香はニコッと小さく笑うと娘が煮魚をほぐすのを手伝ってやっている。娘の鼻は上を向いているが他の部分は春香の美しさを受け継いでいるようだ。ランドセルから80点と書かれた答案がはみ出している。そうか、この子は母親の血をもらっているのか。見回すと部屋の中も少し変っているのに気づく。家具そのものは同じだがどこもきれいに整理整頓されてあり、野の花が一輪ざしの中で揺れている。
    改めてじっと春香を見つめた。そうか、彼女は俺の妻なんだ。やったぞ!!!
    和男は大声で叫んでガッツポーズをとりたいような無上の喜びに浸っていた。

    春香は中学時代の頃と同様、有能で且つ心やさしい最高の妻だった。娘のチエもまた春香の良いところばかりを受け継いだような娘、和男にとってはふわふわと夢のような日々だった。
    ハサミは使命を果たしたということなのか、どこを探しても見つからなかった。最初から春香と結婚していたということになったらしい。こっそりのぞいた家族のアルバムも聡美の姿はどこにもない、結婚写真もその後のどれも春香で占められている。唯一、ハサミで切り抜いて貼り付けたあの写真だけがそのままだった。和男はこっそりとその写真を自分の机の奥底へとしまい込む。
    『あなたの人生を大きく変えられますよ』
    悪魔の言葉を思い出す、確かにその通りになった、それも想像以上に素晴らしい人生に。

    ふと思い出す。聡美はどうなったのだろう? 彼女は今どこでどうしているのだろうか?

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