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投稿コメント一覧 (159コメント)

  • スタインバーグ博士は「もやもや病」の専門医としても有名です。

    3歳になったばかりの Cash Lee という男の子が脳卒中を発症し、スタンフォード大学のスタインバーグ博士の手術により回復したニュースが5月10日のNBCニュースで配信されています。

    VR(バーチャルリアリティ)技術を使って脳内の様子を観察できるなんて医学の進歩は凄いと思います。

    最先端の脳神経外科をリードするスタインバーグ博士がSB623脳梗塞治験のプリンシパル・インベスティゲーターを務めていることは心強いですね。

    NBC放送内容は The Story of Cash で検索できます。

  • 第2相から第3相への移行の条件に関してですが、日本の場合(米国も多分似たようなものではないかと思います)、厚生省薬務局新医薬品課長通知(平成四年六月二九日 薬新薬第四三号 )の「新医薬品の臨床評価に関する一般指針について」の中に以下の記述があります。

    「第Ⅲ相試験への移行に必要な条件
    治験審査委員会及び当該治験薬にかかる治験組織等において、第Ⅱ相試験までに得られた成績を十分に検討した上で、第Ⅲ相試験計画が前記目的にかない、かつ当該治験薬を患者に投与することが妥当であると判断された場合、第Ⅲ相試験を行うことができる。たとえ、第Ⅲ相試験へ移行した後でも、 安全性や有効性について重要な疑問を生じるような知見が得られた場合は、試験を中止し、その疑問点について非臨床試験や第Ⅰ相、第Ⅱ相試験のやり直しも含めて再検討する必要がある。」

    これを見る限り、第2相の主要評価項目が未達だったとしても、その内容から安全性と有効性が認められた場合は第3相に移行できるように見えますね。

    本文書によれば、主要評価項目(プライマリーエンドポイント)は探索的臨床試験(第2相)と検証目的の臨床試験(第3相)で少し視点が違うようです。

    大胆に推測すれば、「第3相での主要評価項目は必ず達成しなければならないが、第2相では必ずしもその限りではない」という事ではないでしょうか。

    この分野の専門家の方の意見が欲しいですね。

  • UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)のレオニード・グロースマン(Leonid Groysman)博士が3月26日に脳梗塞の幹細胞治療について講演を行った模様がYouTubeに4月30日にアップされています。

    グロースマン博士については昨年4月に投稿しましたが、「SB623は市場で入手できる最も安全な細胞である」とライダーたちの「脳」を守るヘルメットを開発販売する会社の記事「TBIの治療に幹細胞を使うの?(Using Stem Cells to Treat TBI?)」にコメントを寄せた人です。

    今回は脳梗塞への幹細胞適用における講演ですが、TBIと同様に今回の脳梗塞でもSB623を非常にポジティブに捉えています。

    45分間の長いビデオですが、グロースマン博士の講演は前半の20分間。後半の10数分間はフラナガン博士の講演です。両者へのQ&Aが33:30付近からあります。

    SB623の説明は8:37付近から15:51ころまでかなり長時間を割いて説明しています。ReNeuronについてはその後で説明。

    慢性期脳梗塞Ph2bの結果については詳細内容は語られていませんが、15:08付近から、

    「Ph2bは完了した。現在データ解析中だが、基本的に患者の中にいくつかの改善が見られた。願わくは日本で承認を得ると良いのだが。日本には幹細胞治療を上市するためのもっと効率的なやり方があるから。(さけがけ審査指定制度や早期承認制度などのことだと思います)米国では結果がもっと決定的になる第3相治験を期待している」

    と語っています。

    ビデオはYouTube内で Bioengineering, Cell Sorting & Stroke: Stem Cell Therapies for Stroke をキーワードに検索してください。

  • >>No. 8391

    sbbさん

    いつも有益な情報ありがとうございます。

    「SB623の投与は定位脳手術によって行い、まず、頭蓋骨を穿孔し(1~1.5cm)そこからカニューレを定位的に挿入する。細胞をシリンジに充填し、カニューレを通して20μLの細胞を5~6mm間隔で5ヵ所、10μL/分以下の速度で投与する。さらに、カニューレの方向を変えて5ヵ所、再度カニューレの方向を変えて5ヵ所の計15ヵ所細胞の投与を行う。」

    以前から気になっていたのですが、SB623は外科手術を伴う投薬なので正しく処置が行われないと本来の薬効が生かされない可能性がありますよね。

    慢性期脳梗塞Ph1/2aとTBI Ph2 が成功したのに、なぜ慢性期脳梗塞Ph2bが未達に終わったのか。
    もちろん慢性期脳梗塞Ph2bの治験デザインの問題もあると思います。

    しかし、上記のような術式が本当に現場に徹底されていたのか。
    慢性期脳梗塞Ph1/2aとTBI Ph2はサンバイオがすべて仕切ったので現場の医師への術式が徹底されており上手くいった。

    しかし、慢性期脳梗塞Ph2bは大日本住友が仕切ったのでその辺が徹底されていなかったのではないだろうかという疑問が湧きます。慢性期脳梗塞Ph2bは治験場所も大幅に増え、担当する現場の医師の数も大幅に増加しましたから徹底するのもそれなりの大変さがあったはず。

    詳細解析結果でその理由が判明すると思いますが。

  • 27日に「Stanford Sports Concussion Summit(スタンフォードスポーツ脳震盪サミット)」が開催され、スタインバーグ博士もパネルディスカッションに参加したそうです。

    博士は1990年代にNFL(プロアメリカンフットボール・リーグ)のサンフランシスコ・49ersのチーム脳神経外科医を務めていたようですね。

    米国におけるTBI患者数は脳梗塞とほぼ同じで500万人以上。フットボールが人気NO.1のスポーツである米国ではスポーツによる外傷性脳損傷も深刻な模様です。

    49ersで伝説的なQBだったスティーブ・ヤングがこのパネルに登場。その内容が伝えられています。

    Concussions in football require ‘sea change’ で検索できます。

  • >>No. 8377

    rupさん

    そうですね。そういう解釈方法もありますね。

    このスキップの件はあまり大騒ぎせずに(少し期待しながら)静かに見守りたいと思います。

  • >>No. 8358

    仰る通りですね。

    胸の片隅に可能性を秘めて、そっと見守ることにしましょう。

  • >>No. 8349

    そういう解釈も可能かと思います。

    しかし、While にはいくつかの使われ方がありますよね。
    ①「while A B」で「Aしている間にB」(期間)②「Aである一方でB」(対比・対照)③「Aなのだが、しかしB」(逆説・譲歩)

    nycさんは②の解釈だと思います。
    しかし、対比の場合、対比される二つの対象を明確にして(本文の場合米国と日本を対比するのであれば in Japan を入れて)「While a phase 3 trial is being prepped in the U.S, that step may be skipped ( in Japan ) because the data has been “so good’’ thus far, Mori said」としないとなんだかスッキリしない感じがします。

    私は単純に③の解釈をとりました。while の代わりに although や in spite of を使っても同じ意味になると思いますが。

    ひょっとしたら nyc さんの解釈が正しいのかも知れませんが、「米国で第3相スキップできるかも」の方が夢がありますからね。

    非ネイティブにとって英語って難しいですね。

  • >>No. 395

    なるほど。

    質問は慢性期脳梗塞に関するものだったのに、サンバイオ側からの回答がTBIと混線していたようですね。

    了解しました。

    慢性期脳梗塞の詳細解析データを待ちましょう。

  • 26日のブルームバーグの記事ですが、米国での第3相スキップの森社長の発言は英文には掲載されていますが、和文にはないですね。

    これは多分、現在交渉中の日本当局(PMDA)を刺激しないためのサンバイオ側の配慮だと思います。

    「may be skipped」の可能性ですが、サンバイオ社としてはずっと米国ではTBI第3相を実施すると表向きは言っています。PMDAを刺激するような発言は今の段階では好ましくない。
    このような背景の中での敢えての発言なので可能性はかなり(50%以上)高いのではないかと推察します。それほどTBIの詳細解析結果が「so good」だったということです。
    既にFDAとこの件で接触しているのかも知れませんね。

    なぜ海外向けには第3相スキップの可能性を示唆したのか。
    海外投資家向けもありますが、提携候補のメガファーマ向けを感じます。
    提携先からすれば巨額の費用と膨大な時間が必要な第3相をスキップできる可能性がある魅力は非常に大きい。一方、サンバイオとしては候補先をできるだけ多くすることで自社に有利な契約にしたいということではないでしょうか。

  • >>No. 313

    Natさん

    事業説明会の情報ありがとうございます。

    今年の株主総会は所用で出席できなかったので教えて頂きたいのですが、

    「脳梗塞の治験でSB623を5百万単位で投与して効いた人の割合はどの位か?」の質問に対するサンバイオ側の回答が「平均値で11.9点の改善が得られている」とあります。
    この値は慢性期脳梗塞5百万投与群の平均値ですか?それとも慢性期脳梗塞SB623投与群(2.5Mと5M)全体の平均値ですか?

    どちらにしても平均値で11.9点というのは驚異的な数値ですね。

    TBIの場合、SB623投与群(2.5M, 5M, 10Mの3群)の平均値は8.7点でした。
    しかし、先日のTBI詳細結果発表により、SB623投与群46名の約40%(18名)に10点以上の効果があり、さらにこの18名の詳細を散布図で見ると多くが15~20点の人たち、中には30ポイント、40ポイントを超える人たちがいたことが分かってきました。SB623がブロックバスター級であることを示唆しています。

    慢性期脳梗塞治験は主要評価項目が未達でしたが、実際には劇的な改善があった患者さんが多くいたという事でしょうか。

  • 森社長をインタビューした昨日付のブルームバーグの記事の中で注目すべき森社長の発言があります。

    「SB623は日本と米国の両方でTBI第2相試験に合格している。サンバイオは今年日本では商品化の承認を求め、来年度中に承認を獲得する予定である。米国では第3相試験が準備されているが、これまでのデータが「あまりに良かった」のでそのステップはスキップするかも知れない」

    米国も21世紀Act適用で第3相なしで承認を求めるということでしょう。

    この記事によれば、TBIの米国市場は慢性期脳梗塞とほぼ同じくらい大きい(慢性期脳梗塞患者数:570万人 TBI患者数:530万人)

    連休明けにサンバイオに対して海外からの買いが急増しそうな予感がしますね。

    記事詳細は Epic Test Fail Behind $4 Billion Rout Doesn't Faze Drugmaker
    で検索してください。

  • 森社長の有言実行、着々と欧州も含めたSB623のグローバル展開を進めていることがわかり、本日のIRは有意義なものです。

    気になったのはIRの文中にある次の箇所。
    「本指定による当社グループの 2020 年1月期における業績への影響については精査中であり、今後公表すべき事項が生じた場合には、速やかに公表します。」

    良く使う文言ではありますが、これ普通に考えれば今回は蛇足。現在のスケジュールでは欧州のATMP指定が直に2020年1月期における業績に影響することなどないはず。あるとしても翌期以降でしょう。

    詮索すればこれは欧州導出パートナーとの交渉がかなり進んでいることを暗示しているのかもと思います。

    昨年11月1日のIR発表直前にストックオプションのIRがありましたがあのフィーリングに似ている感じ。サンバイオからの事前ヒントですね。

    妄想かも知れませんがメガファーマとの提携発表が突然来るかもと期待しています。

  • AANSにおけるTBIの発表がニュース配信されています。

    大体知っている内容でしたが、以下のポイントは新しいニュースです。

    「FMMSスコアの改善度10ポイント以上あることが臨床的に意味のある閾値と考えられている。SB623を投与したTBI患者46人の内18人(39.1%)がこの閾値に達した。一方、コントロール群(SB623を投与しなかった群)15人の内、この閾値に達したのは1人(6.7%)だけだった。
    この差が統計的に有意と認められた。」

    40%近くのTBI患者が10ポイント以上改善したとは驚きです。
    SB623の効果と安全性が世界に認められますね。

  • >>No. 6796

    「外傷性脳損傷に対するSB623の第II相試験の結果を米国脳神経外科学会で発表/サンバイオ」で検索してみてください。

    内容詳細を読むにはログイン(会員登録)が必要です。

  • CareNetに3月20日付で「外傷性脳損傷に対するSB623の第II相試験の結果を米国脳神経外科学会で発表/サンバイオ」のニュースが出ていますね。

  • >>No. 6772

    第18回日本再生医療学会総会(2019年3月21日(木)~23日(土) @神戸)のプログラムを見ると以下のようになっていますね。
    ②は森 敬太(サンバイオ株式会社)とあるのでサンバイオの森社長で間違いないでしょう。


    ①SES-1   3月21日(木)12:05~12:55 第1会場(神戸国際展示場 2号館1F コンベンションホール南) 幹細胞を用いた神経系の再生医療と創薬 座長:澤 芳樹(大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学)
    SES-1 岡野 栄之(慶應義塾大学医学部 生理学教室) 共催:サンバイオ株式会社

    ②SES-17   3月22日(金)12:10~13:00 第6会場(神戸国際会議場 3F 国際会議室) 脳神経再生医療の実現を目指すサンバイオ社のこれまでの取り組みのご紹介 座長:古石 和親(日立化成株式会社 ライフサイエンス事業本部 再生医療事業部)
    SES-17 森 敬太(サンバイオ株式会社) 共催:日立化成株式会社

  • >>No. 5063

    情報ありがとうございます。

    北海道大学脳神経外科の川堀真人医師のホームページですね。
    2018年12月28日に「Sanbio細胞を用いた動物実験」に関する論文を読んだ以下の記述があります。

    「慢性期脳梗塞モデル(1ヶ月)のラットにSanbioのNotch1遺伝子導入細胞を投与した研究。運動機能改善:ラット幹細胞投与(10万・20万個〇、4万個✕)、ヒト幹細胞細胞投与(18万〇、9万✕)。細胞生着率は9-15%で多い方が回復が良く、12週目細胞染色で5%がグリア、23%が神経細胞になっていた。
    運動機能が少ない細胞では得られず、多い数でより良くなったことが証明された。脳内に入れる細胞は多い方が良いことは間違いないだろう。」
    「運動機能はラット細胞では20万>10万>4万の順で回復し、細胞投与2週から改善しその後12週目までキープされた。移植細胞の生着率10%でその70%が移植部に留まったが、移動した30%は12週後に神経細胞マーカーを発現した。ヒト細胞も18万>9万>コントロールで改善した。生着率6%前後、神経細胞分化1%以下であったが、梗塞巣の細胞保護効果が見られた。」

    この論文「Notch-induced rat and human bone marrow stromal cell grafts reduce ischemic cell loss and ameliorate behavioral deficits in chronic stroke animals」の主著者はYasuhara Tとあるので岡山大学脳神経外科の安原隆雄先生ですね。ジョージア医科大学に研究留学していた頃の論文です。

    動物実験とはいえ、投与濃度と改善に一定の関係が見られていた。そうであれば、Ph2bの場合だけ10M細胞数を外したのは軽率だったと言えるのではないでしょうか。

    3月9日の学会でこの安原先生が「慢性期頭部外傷患者に対する細胞移植治療の治験参加経験」を発表されます。岡山大学もSB623治験場所の一つです。
    内容が楽しみですね。

  • >>No. 4864

    情報ありがとうございます。興味深いですね。

    この記事は2018年2月28日付です。
    記事の中でTBI治験の患者を現在募集中とありますが、TBIの組み入れ完了は2018年4月だったので2月の時点ではまだ募集中だったのでしょう。

    一方、慢性期脳梗塞の組み入れ完了は2017年12月です。
    つまり、この記事が出た2018年2月の時点ではPacific Neuroscience Institute(実際の治験場所はProvidence Saint Johns Health Center)も含め全米51か所のすべてで慢性期脳梗塞の組み入れは既に完了していたわけです。

    Providence Saint Johns Health Center(サンタモニカ・カリフォルニア) は確かに慢性期脳梗塞とTBIの両方の治験場所に登録されています。つまりAchrol博士は慢性期脳梗塞の治験にも携わっていたわけです。

    それを踏まえた上で、Achrol博士のこの発言「We saw some very promising results in earlier Phase 1 and 2 stroke trials ・・」を読むと、Achrol博士が慢性期脳梗塞のPh1だけでなくPh2でも非常にポジティブだったことがわかります。

    二重盲検とはいえ、現場のドクターや治験を受けて回復した患者からのフィードバックがサンバイオにはある程度届いていたのではないでしょうか。

    だから森社長は慢性期脳梗塞の治験結果にも絶対の自信を持っていたし、1月29日の「未達」報告には本当に驚いたのだと思います。

    森社長は現在米国に滞在中とのこと。関係者からいろいろな情報を取り入れて分析しているだろうと思います。

    22日の講演では具体的な話まで出るとは思いませんが、森社長の一言一句とその表情にも注意ですね。参加される方、是非情報を共有させてください。

    慢性期脳梗塞については、Ph1/2aのチーフ・インベスティゲーターを務めその功績によりスミソニアン協会からアワードを受賞したスタインバーグ博士がPh2bのプリンシパル・インベスティゲーターを務めています。

    私は、博士が自身の名誉のためにも詳細を解析してそれを発表してくれるものと期待しています。
    そしてその内容はきっとポジティブなものになるだろうと信じています。

  • 当面の焦点はTBIですね。
    22日の森社長の講演と3月8日の学会が注目です。
    特に3月8日の日本脳神経外傷学会は現場のドクター(岡山大学)からの患者の回復状況に関する具体的な状況が聞けそうなので非常に期待しています。


    下記は2017年8月19日の記事です。安原先生の名前があります:

    岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は交通事故などで頭にけがを負って手や足のまひが残った「外傷性脳損傷」の患者の脳内に、骨髄由来の幹細胞を移植し、機能の回復を図る再生医療を今秋にも始める。日米共同で行う臨床試験(治験)の一環で、国内では東京大病院などが参加している。先行する米国での脳梗塞の治験では効果が報告されており、回復が難しいとされる脳損傷の新しい治療法になる可能性がある。

     岡山大は大学院医歯薬学総合研究科脳神経外科で長年、脳疾患などの再生医療を研究。同科の安原隆雄講師が約10年前、留学先の米国で、今回使う幹細胞に関する基礎研究に携わった縁で治験に加わった。

     日米とも移植に使うのは、健康な人の骨髄から採取して加工、培養した幹細胞で、東京の再生医療ベンチャーが開発した。外科手術で頭部に小さな穴を開け、脳の損傷部周辺に注入する。免疫反応を抑える働きがあると考えられ、他人に由来する細胞にもかかわらず、免疫抑制剤を使う必要はないという。

     対象は、まひが一定程度より重い▽脳の損傷から1年以上がたち、従来の治療では効果がないとみられる―といった条件を満たす患者。両国で計52人を予定し、幹細胞の投与量(1千万個、500万個、250万個、なし)によって4グループに分け、運動機能がどの程度改善するかを1年間追跡調査する。

     先行する米研究チームの論文では、幹細胞を移植した18人のほぼ全員の運動機能が回復し、目立つ副作用はなかったという。国内では2016年秋に第1例を手掛けた東京大を皮切りに、岡山大、大阪大などを含む計5施設で治験を計画。岡山大は安原講師を中心に実施する。

     岡山大によると、移植した幹細胞が、傷ついた神経細胞の修復を促す栄養因子として働くと推測される。脳神経外科の伊達勲教授は「外傷性脳障害は急性期を過ぎるとリハビリ以外に治療法がなかったが、再生医療は新しい選択肢になり得る。患者は希望を持ってほしい」と話す。

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