ここから本文です

投稿コメント一覧 (5コメント)

  • 最新(3月4日時点)の空売り情報(下記)によると、先日のJPモルガンに続き、モルガンとメルリも「報告義務消失」になりました。これで8社中6社が撤退、残りはゴールドマンとバークレーの2社です。ゴールドマンはピークが300万株、それが今では130万株ですから撤退は時間の問題でしょう。バークレーは160万株ほどありますが、2月に入ってからの新参者です。
     6526 (株)ソシオネクストの空売り残高情報 (karauri.net)

    問題は8社が完全に撤退したときにどうなるかですが、そのときの株価は5,344円と計算されます。なぜそのような数字かというと、データのある1月22日以降の8社全体の売り残の日足を横軸に取り、縦軸に株価の日足をとってその分布を図にすると、結構きれいな右肩下がり(あるいは左肩上がり)の図になり、トレンド線を計算すると、株価=—0.1544×売り残(千株)+5,344 となるからです。その式のR2(アール二乗)は0.796ですから、確率(R)は約9割です。これはExcelで誰でも計算できます。

    この式の意味するところは、たとえば、売り残に最近の数字7,491千株を入れると、株価は4,187円となります(=—0.1544×7,491+5,344)。これは、今の株価3,952円の5%高ですから、まずまずの精度であることが分かります。
    また、売り残に0を入れると、切片である5,344円となります。これが売り残が完全に消えたときの株価というわけです(あくまで計算上ですが)。
    楽しみですね。

  • 日経225が話題になっているので、昨年4月から昨日までの1年間の売買代金平均と、回転率を計算してみました。
    回転率では、ソシオが1位で1日当たり35回転、2位がディスコ12回転、3位が良品計画13回転、4位がロームの6回転、5位がZOZOの4回転でした。ただ、いくら回転率が高くても市場規模が小さければ評価されないでしょうから、売買代金で比較してみました。1位はディスコの391億円、2位がソシオの210億円、3位以下は1桁小さく、良品計画70億円、ローム65億円、ZOZOの40億円の順でした。
    ですから、上位の2社はソシオとディスコで決まり、3位が良品計画という感じですかねー。ただ、期間をいつで取るかで3位は変わるかもしれませんね。

  • ソシオネクストの外部環境
    ・世界的に高まる高性能で微細な半導体への強い需要。
    ・アメリカの力強い成長持続。大統領選も堅調な景気に寄与しよう。
    ・アメリカの中国に対する半導体規制強化は自由主義圏内での適切な競争環境作りを約束するもの。
    ・台湾情勢不安が台湾の最先端企業の日本進出を実現。遅れていた日本半導体企業の存在感がふたたび高まる可能性が出てきた。
    ・半導体企業に対する日本政府のこれまでにない前向きな姿勢。
    ・米金利高は円安基調を維持させ、輸出企業の収益に好影響。
    ・国内賃上げの動きが消費の回復、適度なインフレ、好循環の要因になる可能性。企業経営者のマインドが積極化した点もプラス材料。
    ・東証の株価引き上げ施策の奏功(株式分割、PBR引上げ要請)。
    ・海外投資家や海外エコノミストが日本企業の統治強化策を高く評価。
    ・オイルマネーが不動産不況・消費低迷下にある中国から日本に流入。
    ・これまでのGPIFや日銀の株式購入で流通量が大幅に減少。
    ・日経平均は最高値をつけたが、まだ初期段階、先高との見方が多い。

    ソシオネクストの固有の評価
    ・足元の業績は絶好調。上方修正継続。高いROEも高評価の要因。
    ・先端半導体分野でのニーズの高まり、2ナノ品の開発にも着手。
    ・生成AI市場の急拡大は当社の将来性をさらにクローズアップさせる可能性。
    ・手堅さで定評のあるトヨタを中心とする日本連合による高度半導体開発に参加。
    ・株価の上昇が続けば機関投資家の先売り分が買い戻しに転化する。
    ・他の半導体企業に比べ株価の戻りが遅延していたため上昇余地は大きい(これまでの出遅れは大株主の大量放出が主因。当社も被害者)。

  • この上がりは、ゴールドマンサックスかJPモルガンで先売りした機関の買戻しですね、彼らも、いよいよ先高をおそれて買い急いでいるのでしょう

  • ソシオネクストの目標株価が3,100円前後と足元の株価に比べて低いことを不思議に思い原因を考えてみました。結論は、目標株価を計算する際の「対象期間」が22年10月の上場以来と非常に短いことにあるのではないかということです。普通はもっと長い期間で計算されるのでしょうが、ソシオの場合は1年強のデータしかなく、そのため目標株価を低目に抑えてしまっている可能性がありそうです。
    PERをベースにした目標株価は上場以降の平均株価に、会社予想の利益が上場以降の平均利益に比べてどれだけ増えるかという「比率」を掛けた数字のようです。たとえば約3,100円という目標株価は、上場以降の平均株価2,473円に、会社予想利益を上場以降の平均利益で割った「比率」1.27を掛けた値です。しかし、上場後は普通の株ではあまりない大きな変化があったため、「平均」というデータそのものが期待しているほど安定したものになっていない可能性があるように思います。
    23年8月までの急落後現時点までの平均株価は3,137円、今年1月のボトム以降現時点までだと平均は3,239円と、上場以降の平均値(2,473円)より約3割高くなります。そこで、たとえば今年1月4日の平均株価3,239円に先の1.27という「比率」を掛けると目標株価は4,114円にアップします。
    しかも、会社予想の利益が上場以降の平均利益に比べてどれだけ増えるかという「比率」も、ソシオの場合には期を追うごとに増益率の角度が急になっているため、1.27で良いのか疑問です。決算説明資料にある23年3Qの営業利益率17.6%を21年以降の営業利益率の平均値11.3%で割った1.56をかわりに使うと、目標株価は6,408円(=4,114円×17.6%÷11.3%)になります。
    要するに、基準期間をいつからいつまでにするかで目標株価は大きく変わる、ということです。また、そうであるなら機関投資家の空売り残高が未だに900万株もある理由も理解できます。彼らは上場以降のデータをつかった目標株価を見て、将来の株価は下がると期待しているのかもしれないからです。

本文はここまでです このページの先頭へ