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投稿コメント一覧 (98コメント)

  • 2014/08/18 06:34

     昨年よりは若干ましでは、と自分自身をなぐさめつつも、暑い夏を耐えている
    今日この頃ですが、いつの間にか夏休みシーズンも後半になろうとしています。
    私の中で夏休みで思いつく辻作品といえば、『洪水の終り』と『円形劇場から』
    です。その一つ『円形劇場から』の中で印象的なキーワードの一つがギリシア悲
    劇なのですが、たまたま本棚の整理をしていたら十年以上前に購入して全く読ん
    でいなかった「ギリシア悲劇―物語とその世界」(呉茂一著)という本が目にと
    まりました。先述の作品をより深く味わうために、知識を深めることは必要なの
    ではと思い、読んでみることにしました。前半が有名な作品の解説、後半がギリ
    シア悲劇の舞台装置等に関する解説のようです。是非とも夏休みシーズンの間に
    読破して、それから『円形劇場から』を読み直してみたいと思います。

  • 2014/09/20 19:06

     私が好きな作品である『ある告別』にもギリシア悲劇は登場します。デルフォイの
    バッカス劇場に私(主人公)が座っていた時にアテネの演劇学校の生徒がアイスキュ
    ロスの「ペルシア人」の使者の口上を始めるというものです。先述の本にも「ペルシ
    ア人」の解説があるので読むのが楽しみです。

  • 2014/10/26 17:32

     以前から辻作品にギリシア悲劇は似合う、と感じていましたが、
    先述の本を読んでその理由がわかりすっきりしました。印象的な
    箇所を引用します。

    「ギリシア悲劇は、アリストテレースの言うごとくに、「叙事詩
     (ホメロス)の嫡子」である。その倫理はそのまま受けつがれて
     いる。ただそこでは英雄であり勇士であり貴族だったものが、市
     民となり国民となったに過ぎなかった。アイスキュロスもソポク
     レースも、いかなる逆境にあっても、運命の重圧下にあっても、
     たとえ呪われた死が彼を待ち受けていようとも、敢然としてこれ
     に向かって進むことを訓える。もし、救いがあるならそこにだけ
     救いがあるのだ。」

    悲劇的な運命にも凛とした姿勢で立ち向かうギリシア悲劇の主人
    公が辻作品の登場人物に相通じるものがあると実感した次第です。

  • 2014/11/24 06:17

     新潮社の全集でも持っている『背教者ユリアヌス』ですが、
    思わず中央公論社版も購入してしまいました。はじめて読んだ
    のがもう20年前以上前になりますが、その時手にしたのが中
    央公論社版だったのです。おおよそ1年に1回のペースで読み
    返すことにしているこの作品、次回は中央公論社版で読んでみ
    たいと思います。

  • No.1196

    随想

    2014/12/15 06:36

     突然の衆議院選挙でいつにもましてばたばたのこの師走、残念ながら先日購入した中央公論社版の『背教者ユリアヌス』をまだじっくりと読んでいません。うっとりするような辻さんの文章力がこの作品の魅力なのですが、主人公の理想に向かおうとする信念(悪意ある言い方をすれば青臭さというべきでしょうか)も非常に魅力的です。理想主義ばかり掲げても致し方ないのかもしれませんが、自己保身等とは無縁の高邁な精神を人の上に立つ方に感じたいと思うのは贅沢でしょうか。理がないと言われる今回の解散を推し進めた為政者の方々に是非ともこの作品を読んでいただき感想を伺いたい今日この頃です。

  • 【本の帯に関して(その24)】

     長い間中断していましたが、また再開させていただくことにしました。

    「愛した人は黄金の炎となって天に昇り、
    やがて永遠の歌となって野や山に響き続ける・・・
    その歌に支え続けられているのは
    その人が愛した一夏の至福に満ちた時間・・・」

     『円形劇場から』は大好きな作品なのですが、書きたい内容がてんこ
    盛りすぎてどの部分を使ったらいいか非常に迷いました。

  • 【本の帯に関して(その25)】)

    「黒い喪服の婦人を
    冥界から呼びよせたのは
    絵の中の手品師が仕掛けた魔法だったのか・・・」

     『蛙』です。非常に短い作品ですが、内容のもっている異様
    さが伝わってくる作品ですね・・

  • 【本の帯に関して(その26)】)


    「北の岬に吹き荒れる風は
     彼女が至高の頂きにたどり着くための試練だったのか・・・
     たとえ個人的な愛情を振り捨てても、向かわざるをえなかった・・・
     人間の証をたてるために・・・」

    『北の岬』です。書くべきところが多すぎて、これも大苦戦でした。
    話の全般を通じてとにかく痛々しさが伝わってくる作品ですね。なん
    となく『風越峠にて』に似た感じになってしまいましたが、辻作品に
    おいて強めの風というのは宿命や困難のイマージュなのでは、とふと
    思った次第です。

  • 【本の貸し出し】

     4月になり、私の職場にも何人か新しい方が入ってきました。仏文科卒というそのうちのお一方と本の話となり、おすすめの本は?と尋ねられたので「仏文といえ
    ば辻さんでしょ」という思い込みからたまたま鞄の中にあった『花のレクイエム』
    をお貸ししました。はたしてどんな感想をもたれるのでしょうか?短くて読みやす
    いので最後まで読んでいただけるとは思うのですがね・・・・

  • 【本の貸し出し(その2)】

     お貸しした『花のレクイエム』が返ってきました。なんでも電車の中で読んでい
    て涙腺が弛みそうになったそうで、貸し出し冥利(?)につきるところですが、そ
    の作品が12月の『クリスマスローズ』であったことは個人的には少しばかり意外
    でした。でも、読み返してみたら私にも12月の新たな魅力が発見できるかもしれ
    ませんね。ちなみに、最近は8月の『向日葵』の評価が、私の中で2月の『アネモ
    ネ』に近づく程、急上昇しています。

  • 【本の帯に関して(その27)】


    「あの時私にできたことは一体なんだったろう・・・

     むんむんとした暑さから生じた苛立ちは誰かの不安の声となった・・・
     その声はその時を境に若き女性の悲鳴に変わった・・・

     その時私にできたことは一体なんだったろう・・・」



     今回は『橋』です。前回と同様に非常に短い作品ですが、それほど読
    み込んでいないせいか(反省すべきところです)、非常に苦労しました。

  • 【辻邦生山荘見学会(その1)】

     6月6日に行われました辻邦生山荘見学会に運よく参加することが
    できました。いつもの如くもったいぶって少しずつご報告させていた
    だきたいと思います。ですが、継続中の本の帯に関しての書き込みが
    また中断してしまうのは忍びないので、それが終了したらご報告させ
    ていただきたいと思います(ちなみに後2回で終了の予定です)。

  • 【藤田様】
     今週は掲示板のチェックが出来ず、返事が遅くなりすみません。
    「嵯峨野明月記」の英訳、素晴らしいですね。是非、一読させて
    いただきたいです。申し訳ありませんが、私は単なる辻作品の愛
    好家なので著作権継承者の方とのお付き合いはありません。山荘
    見学会を主催した軽井沢高原文庫に確認されてみてはいかがでし
    ょうか?

    追伸 一つ前の書き込みのとおり、確かに私も参加しておりまし
       た。お話できなかったのが残念でなりません・・・参加者
       の自己紹介の時間があった方がよかったかもしれませんね。

  • 【本の帯に関して(その28)】

    今回の『洪水の終り』はネタバレ的な部分がありますので未読の方はご注
    意下さい。


    「彼女にコルトの引き金を引かせたのは
     幼き日の悪夢だったのか・・・
     その銃声は未来も夢も愛情も消し去り、
     悲劇的な結末だけが残った・・・」

    『洪水の終り』は思った以上に長い作品なのですが、悲劇的な結末にむか
    っていつも一気に読んでしまいます。舞台がフランスのポアティエなので
    しょうか・・・そこに到着したときの「古い古い城塞の町、シャルル・マ
    ルテルの古戦場・・・」という哀愁のあるテレーズのつぶやきが彼女の持
    つ痛ましさと妙にリンクしているようで、非常に印象に残っています。

  • 【江角様】

    はい、きちんと書き込みできていますよ。

  • 【辻邦生―西行花伝展】

    7月22日より学習院大学史料館にてミニ展示「辻邦生―西行花伝」展が行わ
    れます。残念ながら私は見学できないかもしれません。見に行かれた方がいら
    っしゃいましたらぜひこちらでご報告をお願いいたします。

    https://twitter.com/kunio_mini

  • 2015/08/16 17:41

    【ezu***** 様】

    書き込みどうもありがとうございました。
    「北の岬」が辻作品との出会いだったのですね。痛ましいイメージがつきまとう
    この作品が最初ということで、何となく辻さんがストイックな作風の作家という
    イメージがしなかったでしょうか・・・
    ストラスブールのノートルダム大聖堂でのエピソードは素敵ですね。私の辻さん
    の眺めた景色を目にして物思いにふけりたいと思っていましたが、今回の山荘訪
    問で夢がかないました。今度は海外で上記の体験をしてみたいものです。
    また、辻作品が読み継がれるようにとの思いは私も同様です。ezu***** 様の書
    き込みを呼んで辻作品の素晴らしさを実感する方もいらっしゃることでしょう。
    これからも機会ある毎に書き込みいただければ幸いです。

  • 【夏休みの1冊】

     読売新聞にて毎年読書委員の方に夏休みの1冊を推していただく恒例(?)
    があります。今年も「夏が来れば思い出す」というテーマで実施されたのです
    が、生命保険会社会長の方が辻さんの『夏の砦』を推していらっしゃいました。
    辻作品で夏といえば、『円形劇場から』をまず思い出すのですが、この作品はタ
    イトルに「夏」が使われているので確かに夏らしい作品ですね。先述の方は「北
    欧の海で失踪した冬子が残した日記や手紙などから紡ぎ出される静謐で緻密な美
    しい物語」によって「静かに毒が周った」そうで、「冬子をきっかけに辻邦生に
    のめりこむになった」とも書いていらっしゃいます。文章を読むと、相当辻さん
    の文学に精通していそうで、一度じっくりお話を伺いたくなってしまいました。
     そういえば、自分が辻作品に「のめりこむ」きっかけは何だったのでしょ
    う・・・すぐに思いつきません(苦笑)。辻作品を読むに至ったきっかけなら鮮
    明なのですが・・・

  • 【本の帯に関して(その29)】

     締めくくりは『遠い園生』を、と思ったのですが、この作品の場合も、
    『献身』と同様にすでに第三集の帯に掲載されているので省略というこ
    とにさせていただきたいと思います。阿部出版シリーズはこれで一通り
    終了したわけですが、しばらく時間をあけてから他の短編シリーズでも
    書いてみようかな、という気持ちも少しあるのですが、どうなることや
    ら・・・ともかく、長期間に渡ってお付き合いいただきどうもありがと
    うございました。

  • 【辻邦生山荘見学会(その2)】

     今回から本腰をいれて(?)書きこんでいこうと思います(参加したのは初夏だったのにいつのまにか秋が到来してしまいました・・・)。
    朝4時起きで千葉を出発しました。前日から天候不順で朝、局地的に1時間数十ミリの雨が降るかも、という天気予報でしたので、小雨でほっとしました。電車とバスを乗り継いで数時間、12時25分頃、軽井沢のとある集合場所に到着しました。ちなみに天候は曇りから晴れになるタイミングでの到着でした。

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