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No.1152
本の帯に関して(その20)
2013/01/27 14:08
>>No. 1147
「おとぎのような世界に迷い込んでみると
その下にはある種の暗さがはびこっていた・・・
冬という季節はその暗さの中も旅する私の孤独を
いっそう深めさせていった・・・」
『チロルの冬旅』、大苦戦でした。随筆(風の作品)の方がコピーをつくるの
が難しいですね・・・・ -
No.1154
時の終り
2013/02/10 07:41
>>No. 1
掲示板をチェックしたところ、一大事。Yahoo掲示板が終了し、textream(テ
キストリーム)』に移行するとのこと。慣れ親しんだこの掲示板から引っ越す
のは断腸の思いなのですが、事情が事情だけに仕方がないところです。思え
ば、1999年の3月に書き込んだ何気ない一言からYahoo掲示板の歴史の幕が
閉じるまで続くとは当時は夢にも思いませんでした。皆様に感謝の気持ちしか
ありません。
というわけでこのYahoo掲示板での書き込みは今回を最終とし、次回からは
『textream(テキストリーム)』に書き込みたいと思いますので、皆様もその
ようにお願いいたします。
『textream(テキストリーム)』へのリンク
http://textream.yahoo.co.jp/message/1835159/dtkaec08 -
No.1158
Re:ある生涯の七つの場所と横浜の写真展
2013/03/03 09:26
Koniotroeger様 ご無沙汰しております。Textreamでもよろしくお願いいたします。
>辻さんは、どうして「スペイン内戦」をこのように集中的に取り扱うことになったのか、>そのいき
さつをエッセイなどで語っておられたでしょうか?
勉強不足で申し訳ないのですが、特にエッセイ等で語っていたという記憶は思いつきません。た
だ、『スペインのかげり』を読みますと、スペインという国については(うまくいえないのですが)
情熱的な人々が多い愛憎うずまく国でそのために流れた血も多いといったようなイメージを抱いてい
た気がします。数々のエピソードが幾重にも重なり合う作品を作り上げるには、そういった土地がも
つ力が必要だったのでは、と勝手に想像してしまいます。それから、この地を土台にしたのは、お好
きだったヘミングウエィの影響があったかもしれませんね。 -
No.1163
本の帯に関して(その21)
2013/03/31 08:12
続きましては『影』です。『ある晩年』と一緒で再読してみてこんなに
長かったっけ、と感じました。正直いってこの作品は少し苦手な気がする
のですが、そう思うと文章を書くのもしんどいですね・・・(苦笑)
「男はその肉体に深いかげを宿していた・・・・
その男の内面で何かが崩れた・・
ちょっと寄っただけですよ・・・三月二日にまたきます・・・
何かが崩れたのは蒼ざめた若い男が再び訪れた日のことであった・・・」 -
No.1164
図書館にて
2013/04/14 07:54
先日、久々に(お恥ずかしい話ですが)図書館に行きました。
何気なく、辻さんのコーナーを見てみたらびっくり。昔は15
冊はあったのに、今回は4冊しかありませんでした。
かなり寂しい気持ちになってしまったのは言うまでもありません。 -
No.1165
図書館にて(その2)
2013/04/29 20:38
辻さんに関する新刊本がなかなか期待できない今、
新たな読者を獲得する手段として有効なのが図書館だ
と思っているのですが・・・偶然手にとった本を開い
てみたら、そこには素晴らしい世界が広がっていた、
いう感動を多くの方に味わってほしいものです。辻作
品にはそのような感動を与える可能性が一杯だと信じ
てやみません。 -
No.1169
本の帯に関して(その22)
2013/06/16 18:08
今回より第3集の『遠い園生』をモチーフにしていきたいと思います。まず
は『秋の朝 光の中で』です。この作品は昔からのお気に入りなのであっとい
う間に書けました。
「秋の朝 光のなかで
永遠の自由に向かって男は走りはじめた・・・
たとえどんな未来が待ち受けているのか
わかりきっていたとしても・・・」 -
No.1171
Re:「新潮」7月号
2013/06/30 13:35
Takuminaru様
貴重な書き込み、ありがとうございました。タイトルから見ると、嘱託で
自動車会社で働いていた(と記憶していますが)ときのことが書いてあるの
でしょうか?ところで、最近、辻さんのことを扱うのは新潮社が多いですね。 -
No.1172
本の帯に関して(その23)
2013/07/15 09:32
「何かに到達しなければいけない男たち・・・
何かに到達せずとも平気な女たち・・・
ひと夏かけても到達できそうでできなかった城は
その深淵の縮図だったのだろうか・・・」
『城』です。この作品は昔から雰囲気がお気に入りの作品だったのですが、主題を
考えると非常にやっかいでした。 -
No.1177
アルカディアの夏(その1)
2013/08/18 19:39
8月末に松原湖周辺を訪れることになりました。この辺りはかつて辻さんが軽井沢
より前に夏に滞在していたところだと記憶しています。確か『のちの思いに』に
『アルカディアの夏』というタイトルで当時のことが描かれていたと思いますので、
読み返してみようと思います。ただ辻さんの場合は自然豊かな集落に長期滞在、対
する私はホテルに一泊のみというあっけないもの。少しでも辻さんが触れた雰囲気
を味わいたいと思いますが、難しいのでしょうね・・・
fut*****様
書き込みどうもありがとうございました。『霧の聖マリ』はご指摘のとおり、
『ある生涯の七つの場所』の一部となる一冊です。購入された3冊の中で、
私が読みこんでみたいと思っているのは『詩と永遠』です。 -
No.1179
Re: ユリアを読みました。
2013/09/08 13:20
fut*****様
辻さんの本でおすすめ、と言われてもいいものが多くて困ってしまうと
いうのが実情ですが、お手持ちの『詩と永遠』の中の『日本の美の根底
にあるもの』は個人的にかなりおすすめです。今を遡ること二十数年前、
私が辻さんの作品を読むきっかけになった文章です。(おかしな話です
が、現代文の模擬試験の問題文に使われていて、問題を解きつつ、内容
に感銘を受けた記憶があります。)後半部分は特にご希望の「生きるこ
との良さ」「生命の輝き」について考えさせられる内容と思います。 -
No.1180
アルカディアの夏(その2)
2013/10/14 18:32
少し前の話になりますが、8月に長野の小海に行ってまいりました。その前に
軽井沢で2時間程度寄り道。新幹線から降りた瞬間、涼やかな空気が・・・今年
の夏はとても暑かったので、この瞬間、来て良かったと感じました。軽井沢では
昼食を食べ、駅周辺をふらりとする程度で残念ながら辻さんのように森の中で思
索にふけるようなことは出来ませんでした。
次にしなの鉄道で小諸へ行き、そこから小海線に乗り換えました。 -
No.1182
アルカディアの夏(その3)
2013/12/17 15:41
久々の書き込みとなります。
小海線は八ヶ岳を大きく囲みながら、蓼科山系に続く大小の谷や森を抱え込
むようにのんびりと進んでゆく。客席もがら空きだった。窓の下には千曲川
の渓谷が深く切れ込み、ゆっくりした速度で進む五両ほどの列車の窓の中に
は、ときどき霧が流れ込んでくる。窓から首を出すと、機関車がふと霧にか
き消され、しばらくするとまた姿を現すのが見える。私たちは、まるで遊園
地のおとぎの国の電車に乗っているような気分になった。渓谷にのしかかる
ようにテーブル状の台地が突き出し、ところどころに農園のサイロが見え、
屋根に小石をのせた小さな民家が線路近くに軒を寄せ合ったりしていた。
松原湖の駅は、深く切り込んだ渓谷にしがみつくようにして一番低いとこ
ろに建っており、駅前からすぐに急な坂道が始まっていた。
こんな文章かけたらいいな、とつくづく思います。すみません、上記は『の
ちの思いに』からの引用です。私の乗車したのは午後だったのですが、ちょ
うど天気も下り坂でこのような雰囲気がうかがえました。ですが、辻さんの
乗車したのは反対側の小淵沢駅からなので、次回は是非、小淵沢から乗って
みたいと思います。 -
No.1183
アルカディアの夏(その4)
2014/01/26 17:58
ホテルの最寄り駅の小海駅で下車しました。軽井沢よりもさらに空気がひんやり
していて本当に気持ちがよかったです。ただ天気が少しぐずつき気味なのが少し
残念でしたが・・・
天気がよければ『アルカディアの夏』にあるとおりの
「青年の言葉通り、火山性の大小の岩が散乱する丘を登りつめると、そこはなだ
らかな斜面の草地で、どこかのどかなドイツの村のような感じだった。それか
ら後、私たちはこの近道を「ドイツの小道」と呼ぶようになった。」
「小海線からも別の形で見えていた北八ヶ岳の赤岳が、その小さな稲子の土地の
上にのしかかっていた。赤岳、硫黄岳といった連峰が文字通り八つの峰を連ねて、
西の方角に大きく拡がっていた。連続した変化に富む連峰のシルエットには、重
々しげながらも、どこか楽しげな気分があった。私もリスちゃんも、こんなに清
潔で静かな場所とは想像もしていなかった。」
といった雰囲気も味わえたかもしれません。 -
No.1184
アルカディアの夏(その5)
2014/03/02 17:23
夕方になると、八ヶ岳の方角が夕焼けになった。赤岳の率いる連峰が
重々しい夕影の中に入ろうとする時、赤岳の崩落した斜面は文字通り
赤々と夕陽に焼けた。私とリスちゃんは家の前の草地に出て、間もな
くやってくる夕闇の壮麗さを息をひそめて待つのだった。
ここから少し登ったところには農事試験場があって、主に緬羊の飼
育が行われていた。誰も人のいない広い高原には、松虫草をはじめ沢
山の夏の花々が咲き乱れ、けむくじゃらの羊や毛を刈った羊たちが夕
方になると群をなして小屋に帰っていった。私たちはまだ北欧もスイ
スも知らなかったが、この草原に寝そべっていた時ほど、静かな浄福
感に包まれたことはなかった。 (『アルカディアの夏』)
先述のとおり、怪しい天気だったので辻さんが見たような至福の光景
を目にすることは出来なかったのが残念でした。1日限りの滞在でリ
ゾートホテル宿泊ですと、どうしてもばたばたしてしまい、草原に寝
そべるといったような時がとまったような時間をすごすことはなかな
か難しいので次回来るときは、もっとゆっくりしたいとつくづく感じ
ました。また、『夏の砦』をこの近辺で書きあげたということですの
で、その本も持っていったのですが、ホテルでのチャペルコンサート
鑑賞と予定が詰まってしまったため、ゆっくり読むことができません
でした。このことも今回の反省点となりました。 -
No.1186
Re:お尋ね
2014/04/19 18:16
xku*****様、書き込みありがとうございます。書き込まれた内容のエッセイは、
パリ旅行(滞在?)時のエッセイで目にしたような記憶がうっすらとあるのですが
・・・即答できずに申し訳ありません。もしわかれば改めて書き込みさせていただ
きます。
それにしても、Z会の通信添削とは懐かしいですね。難易度が高い添削を月3回出
すのはとても無理だと自覚して、Z会の世界史の論述用の問題集を購入して、高校
の先生に添削をちゃっかりお願いしていたことを思い出しました。また、私の辻さ
んの文章との出会いは高校時代の模擬試験の問題文だったこともあって、xku**
***様の書き込みに親近感が沸きました。よろしければ、また書き込みしていただ
ければ幸いです。 -
No.1187
アルカディアの夏(その6)
2014/05/25 20:03
帰宅してからしばらくして、短編の『風塵』を読み返した際に、この作品の舞台は
稲子周辺なのでは、と感じました。
「私は学校のある町から、わざわざ遠まわりして、ローカル線の、またローカル線を
小さな電機動車に乗って、その温泉地まで出かけた。・・・深い谷間から吹きあげ
る気流に頬を冷たくさらし、林のあいだに雨戸を閉ざした別荘を眺め、急カーブに
そって、電機動車の車輪がきいきい悲鳴をたてるのを聞いていた。心の奥まで湿っ
て冷たく澄んだ山の空気がしみてゆき、魂がいきいきと目覚め、蘇ってくるような
気がした。」
描写の様子が雰囲気的に小海線にぴったりのように感じましたが、舞台を架空の場
所に設定するのも辻作品にはよくあることですので、断定できないのがつらいところ
です。『風塵』の発表が『夏の砦』の後なら脈ありでは、と勝手に考えています。 -
No.1190
Re:お礼
2014/06/29 18:13
xku*****様
書き込みありがとうございました。大してお力になれずすみません・・・
お探しのエッセイ、私も興味ありますので見つけましたら、是非、この掲示板で
ご報告いただきますようお願いいたします。 -
No.1191
山荘見学会
2014/07/27 14:55
http://ameblo.jp/kogenbunko/entry-11894908137.html
軽井沢の辻さんの山荘が特別公開、との大ニュース(?)
が発表されたのですが、気づいた時には、もう応募が締め
切られていました(涙)・・・
この掲示板をご覧になっている方で申し込まれた方は果
たしていらっしゃるのでしょうか・・・

本の帯に関して(その19)
2012/12/23 14:21
「リルケの描いた人間の孤独、悲惨、絶望、狂気は
パリの下町のひっそりとした中庭に存在していた・・・
曇った陰気な秋の日の午後、窓から見る枯れた木立により
あのころのパリの風景が私の脳裏によみがえった・・・」
『パリの日々』も短い作品でしたが、こちらは主題がはっきりしていて書きやすかったです。