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投稿コメント一覧 (444コメント)

  • >>No. 202

    「UFO」
    (無限のエネルギーを空間から取り出す)ちょっと以前のSFや古い科学論にあったエーテルを連想しました。ストーリーはなんつーか飛び過ぎ。。。空間から取り出すUFOの話だけでも十分面白く作れるかなとは思いますが。

    「クリスマスの職業紹介所 」
    モノより思い出・・・そんな言葉を連想しました。ほのぼのしてますね。
    寒い日にポッとそこだけ暖かくなるような話だと思いました。

    「職業バナナ売り 」
    最後の文章の「私」は何者なのか、この風水師のヒモ的存在なのか、やや不明でした。
    しかし「私」が潤う金はどこから来てるんだろう?

    「一冊の古本 」
    出た〜〜サラさんのバルトーク神のストーリー。それほどまでに夢中になる人がいると言うのがちょっとうらやましい。
    やや残念なのはバルトークの素晴らしさというのが直接こちらに伝わってこないところ。ストーリーを余り飛躍させずに小さなエピソードを丁寧につづったほうがバルトークの魅力が引き出せるような気もしますが。

    「日差し〜エネルギー」
    光と札ね・・・・なんつーか純真無垢な赤ん坊と悪徳家老を混ぜるような感じで。。。。うーーーん。。。

    『四次元の世界』
    閉めはおばさんの表情の描写の方がよかったかも。囲碁は全然知りませんが奥深そうですね。

    年末は31まで仕事、仕事始めは1日からwww
    テレビは基本ガキの使いを見てました。ゴールデンボンバーと美輪明弘、徳永あたりは紅白を見ましたが。

  • >>No. 229

    「沈黙」

    書きにくいぞ〜〜(^^

  • 2013/01/17 18:31

    >>No. 3329


    紅白の美輪明宏の「ヨイトマケの歌」でした。
    大晦日じゃんって突っ込まれそうですが実は「ガキの使い」見てたもので(滝汗)

    いや〜すごいものを見ました。感動で震えました。
    美輪明宏ってほとんど写真かジブリの声優程度しか知らなかったけれど、とにかくユニセックスの人ではあるけれど、どこかバケモノじみてる…としか思ってませんでした。
    年を見たら77歳ですね、声量落ちてなさそうだし音もぶれない、プロですね。

    今年もよろしくお願いします。
    こういう感動を自分が生み出せたら・・・とは妄想しますが、まあ地道に今年も生きて行きます(笑)

  • >>No. 230

    「サウンド・オブ・サイレンス」
    英語を習い始めた頃、こういう歌のタイトルに出会った。レコード屋に行くとこの曲ばっかり流れていた。
    歌ってるのは外国人のデュオ。メロディがなぜか心に染みた。

    ――沈黙の音?

    ワケがわからなかった。小学校卒業の時にもらった英和辞典を片手に歌詞の意味を調べてみた。
    そしてますますわからなくなった。それでもなんだかかっこいいとだけ思った。
    沈黙の音。その不思議な言葉を体験したいと思った。
    歌詞が夜っぽいから真っ暗闇と静けさが必要だ。だけど今は真昼間、どうする?
    そうだ土蔵だがある、あそこなら。

    子供の頃、悪さをするとばあちゃんにあそこに放り込むよ! と怒られた。
    結局放りこまれたことはなかったけれど、土蔵はお仕置きの場所、そういう風に思ってたのに。
    ほんの少し前の子供らしい思い出にクスリとなりながら僕はそろりと足を踏み入れた。
    土蔵の扉を閉めると真っ暗になったけれど、車や鳥の声が聞こえていて沈黙とは程遠い。
    僕は手探りで土蔵の奥まで行って土間に座りこんで耳を思いっきりふさぐ。
    真っ暗闇だったけれどさらに目をぎゅっと閉じて『沈黙の音』を味わってやろうと思ったんだ。

    1分くらいそこにいたのだと思う。
    視覚と聴覚はゼロでも臭覚は別だ。土蔵のカビ臭いにおいが気になり始めて何となくもういいやって気になりだしていた、その時。
    何か全然別なものを感じたんだ。

    それはいつの間にか僕のすぐ隣にいた。
    さわったわけでもないし匂ったわけでもない、だけど僕はそこに何か「異」の存在を感じたのだ。
    全身総毛立つと言うのはこの時が初めてだったかもしれない。
    12歳でそろそろ下の毛がちょぼちょぼ生え出す年頃だったけれど、その時だけは小さな子供に戻っていた。
    僕はただ大声で泣きわめきながら土蔵から飛び出したんだ。

    以来、サウンドオブサイレンスの曲も嫌いになった。
    そして暗闇も異常な静けさも。もちろん土蔵には2度と近づかなかった。
    隣家の大木が倒れかかってきて土蔵が半壊した時すごくほっとした記憶がある。

    だけど「異」なる感覚はときどき僕を襲って悩ませた。
    それは肺炎になって入院した時とか、土砂降りの高速道路をすっ飛ばす時とか、僕にそっと忍び寄ってくるのを感じるのだ。

    名前をつけるならばそれは「死」そのものなのだろう。
    時々傍にいるよ、と予感させるだけで、そいつはマンガや映画にあるように無理やり僕ににじり寄ったりはしなかった。
    ただ時々存在を感じることができる、それだけのモノだったから年を経てゆく中で恐怖感はだんだんと感じなくなったんだ。

    あれから70年近くの時が過ぎた。
    「異」なるものの存在は今では恐怖ではない。
    ずっとその存在を感じ続けていたのだから逆に平和な気分にすらなっている。
    今こそ「沈黙の音」を聞くことができるはずだ。

    私はかすむ目を閉じ、ほとんど用のたさなくなった耳に耳栓をつけ、その『足音』を待った。

  • >>No. 2197

    生命が醸し出す様々な音を、歌や音楽や笑い声のようなものを聞きたかった。
    生き物たちが幸福に発展するのを見守りたかった、ただそれけなのに。

    今まで同じ願いを何度繰り返したことだろう。それこそ何百回も何万回も。
    彼の望み、自分が育てた者たちが穏やかな幸せを続けてゆくこと、それがどうしたって叶わないのだと言うことを。彼自身よくわかってはいた。

    育ててやった者たちが勝手に自滅してゆくのを嫌になるほど見た。
    ほんのちょっぴりの高慢と諍い。
    そういうくだらないもので彼らが築いてきたものはきれいさっぱり消え去ってしまう。ほんのポッチリのカスすら残ることはない。

    自分の望みなんぞ、本当はむなしいだけのものなのだろうか?
    何もない空間の中で孤独に浮かびながら彼は自問し続ける。
    ゼロでいいじゃないか、従容とその運命を受け入れればいいじゃないか?
    だが、それでも。

    無機物が通り過ぎてゆくのを見ることはあるけれど、それ以外は何もない。
    音が恋しい、意志を持った者たちが動く様を見たい……
    彼は周囲をぐるりと見回す。はるかかなたに光が見える。
    もしかしたら、今度こそは。
    性懲りもなく、とは彼自身よくわかってはいた。だがそうせずにはいられなかった。
    あそこに行こう、そしてまた作り出そう。

    それは漆黒の闇に浮かぶひとつの恒星だった。
    彼は恒星に従うひとつの惑星に近付いてゆく。
    ――これにしよう。
    彼はいつものように細長いものをその惑星へ生み落としてやる。
    この形態がどんな場所に適しているからだ。
    以前のある惑星では「蛇」という名前で呼ばれる忌み嫌われた存在だった。

    なぜだったのかな、彼は首をかしげる。
    蛇は「知恵」を授けるだけの存在だ。「心」は生命自身が育むものだ。

    「蛇」が新しい惑星に命と知恵をふりまき始める。
    いずれこの惑星にも風が吹き、水が流れ、知恵をつけた生き物たちがたくさん生まれてくるだろう。
    自分はそれを見守ることが生きがいなのだから。
    自分はそれを見守ることで孤独から逃れることができるのだから。

    今度こそ、今度こそ自滅せずにずっと長く生きてくれ。
    彼は切ない思いで新たに育ち始めた知恵のある生命を見つめ続ける。

    ________________________

    >雪
    突然の首都圏の雪にみな苦労していましたね。
    今はもう雪は融けているだろうけれど、でも振り返ってほしいな、と首都圏に住む人に思う。
    積雪圏では降り続ける雪をなんとかする費用で自治体がひっ迫しているということを。
    原発で揺れる原発地元の人々の大変さも、積雪の大変さも、同じ国に住む人なのだから、と。

  • 文字数は2000なので以前と一緒ですね。残りの文字数が右上に表示されるので私としては便利だとは思っていますが。
    「確認せずに投稿」ってのが笑える

  • どくどくと流れ出ていた血の勢いが弱まってきた。
    凍りつくような寒さも痛みも今は鈍く感じるだけ。終わりの時が近いのだろう。
    はっはと浅い呼吸を繰り返しながら血まみれの手で指輪をそっと触る。
    彼女に贈った高価な指輪、それは敬愛とパートナーシップの証のつもりだったのだが。

    男は業界のトップを走り続けていた。出自はもちろん実力も自他認めるサラブレッドそのもの。加えて贅肉のない体型、渋さと甘さを併せ持った容貌、つまり彼は人が欲しいと思うものはすべて手に入れていた。

    女は人並み以上の努力でのし上がってきた。並々ならぬセンス、先を見通す聡明さ、そして思わず振り返りたくなる容姿。
    才色兼備という言葉は彼女にこそふさわしい、誰もがあこがれの目で見つめる、女もまた最高級品だった。

    男はごく早くから女の力を見抜き何かと引き立ててきた。女は男の要望以上の成果を上げて見せる。二人は押しも押されぬ仕事のパートナーとなる。

    「結婚なんてくだらないさ、人口過剰の地球上でこれ以上子供を増やしてどうするんだ」
    男は周囲が平凡な女と結婚してゆくのを苦々しい思いで見ていた。
    初々しい花嫁があっという間に口うるさいただのおばさんになって亭主を翻弄してゆくのを横目でせせら笑っていた。
    「結婚して男の影に隠れるなんてご免だわ」
    生まれたままの姿でホテルから夜景を見下ろしながら女も同調するように呟いてくれる。
    仕事上でも、プライベートでも二人は互いを誰よりも尊敬していたし信頼もしていた。そしてお互い相手を束縛しない、好きな相手がいれば時には恋を楽しめばいいさ、それが明日の仕事の活力になれば一番だ。
    男は心の底からこの状態がずっと続いてくれればいい、そう思っていた。

    だから結婚したいと思うようになった心境の変化に、まず男自身が心の底からびっくりしていた。
    相手は彼女ではない。器量も脳みそもどこまでも平凡なただの小娘。男は地味な資質の中に暖かさと安らぎを見つけ夢中になった。
    ――年のせいかな?
    自分の突拍子もない変化に苦笑いしながらも、男はその娘と家庭を持とうと固く決めていた。

    真っ先に打ち明けた相手も女だった。
    「ついにあんたもただの男に落ちるのね」
    手を叩いて笑う女、憫笑しつつ煙草の煙を吹きかけてくる女を想像していた。
    ――だが。
    女はただ沈黙していた。
    男が結婚のことを告げた時、女はかすかに目を見開いた、だがそれだけだった。あとはあらぬ方向を見てグラスを傾けるばかり。
    男は急に不安になる。何か言おうとした時女はそれを制す。
    「よかったじゃないの、だけどごめんなさい、今日は疲れているの」
    なんだそんなことか、男の中にむくむくと広がった黒い雲が四散した。それでも暗い不安はまだ少し残っていたから男はレシートを握って立ち上がる。
    「マンションまで送ってゆくよ」

    瀟洒なマンションのわき道に車を止めた。車内でも女はよっぽど疲れているのか押し黙ったままだった。
    とっくに12時を回っている。
    「部屋の前まで送るよ」
    男は車を降りて助手席の彼女の手を取った。

    わき腹に熱さを感じた。怪訝に思って見ると銀色のモノが突き刺さっている。
    かって男が護身用にもなるさ、と贈ったペーパーナイフだと気づくのに数秒かかった。
    男は驚いて女を見る。女は沈黙をまだ続けていた。だがその瞳が涙でうるんでいる。
    男は車に背中をつけたままずるずると地面に尻もちをつきながら、すべてを理解した。
    両目から涙を滴らせながらも女はずっと黙っていた。
    震える指から抜き取ったものを投げつけると突然身をひるがえして消え去ってしまう。カツカツとハイヒールの足音がやけに大きく響いた。

    ――なら俺に結婚しようと言ってくれたらよかったのに。
    男は荒い息の下で即座にその考えを否定する。彼女は言いたくても言えなかったのだ。なぜなら、俺がそう言わせなかったからだ。
    今なら彼女の沈黙の思いがよくわかる・・・ちょっと遅すぎたが。
    男は痛みに顔をしかめながらも低く笑い声をあげた。
    プロポーズしようと思っていた小娘のことは頭に浮かばなかった。男は断末魔に身体を痙攣させながら、女の悲しい瞳を思い続けていた。

  • No.3337

    過去の

    2013/02/10 22:02

    あ~気づきませんでした。量に制限があるんですね。まあただで使わせてもらってるからごちゃごちゃは言いにくいけれど、ちょっと惜しいなと言う気も。
    トップがマンガとアニメと小説・・・・いいですね、それww
    難解な文学論トピと一緒だとなんだかスンマセンと言う気分だったから(^^

    ここ2,3年テレビ番組の質が落ちていたから紅白もガキ使も期待してなかったのですが、どちらもそこそこに良かったかなとは思いました。ただ、紅白も口パクがあまりにも多くてこれどうなんですかね?
    アイドルとはいえ歌手だろ! と叫びたい。
    少々下手だっていいじゃないですか(トリの5人組はものすごかったw)ナマ声を聞きたいと思わないのかなぁ?
    ファンってのは元々完全無欠なパフォーマンスよりも、ちょっとした息遣い、オープニングの緊張に満ちた表情、少々ぶれても懸命に歌うナマ姿を楽しむ・・・はずではなかったのかな?

    ところで数キロ太ってしまいました。結構走ってはいるのですが、それ以上に食べてる(笑)

  • 誰もが蛇行運転をしている、それに気づいたのは少し前だった。

    蛇行運転。
    中身のない輩が自己顕示のためにやる行為、あるいは地面に転がっている猫の死体を避けるため、突然歩道から飛び出してきた自転車を避けるため、たまには居眠り運転をしているのもいるが……
    つまりそれなりに理由があるってことなのだが。

    そこは畑を突っ切る真新しい道路だった。将来的にずっと先の国道につなげるのだろう、家がほとんど見当たらない過疎の土地にまっすぐに延びる4車線道路。
    しかもまだ未完成で交差点の先は400メートルほどで途切れてしまっている。
    ほとんどの車は交差点で右か左に折れてゆく。行き止まりに向かってゆくのは脇の路地に入ってゆく地元の人間だけだからごく少数だ。
    彼もまた交差点で折れてゆく一人だ。通勤に軽自動車を走らせていた。奇妙なことに気付いたのはそのためかもしれない。

    行き止まりに直進する車がみな必ず蛇行運転をする。初めは何も考えなかった。道路に穴ぼこかあるいは突起でもあるのだろう、その位にしか思わなかった。交差点の一番前で信号待ちをしている時だった。後ろから猛スピードですっ飛ばしてきた真っ赤なスポーツ車が彼の車を追い越して赤信号を無理やり突っ走っていったのだ。
    見通しのいい交差点だから事故の心配はないにしても、無謀な奴だなと眉をひそめながらふと考えた時だった。
    キキキキッと甲高いブレーキ音が響く。スポーツ車が激しく蛇行して工事中のポールにぶつかりそうになるのが見えた。よっぽど焦ったのだろう、スポーツ車の運転手はとたんに慎重になって静かに路地へと去ってゆく。

    ざまあみろと愉快な気分になって首をかしげる。あいつも蛇行運転してたな。交差点の一番前だったから前方の道路がよく見える。道路に何があるのだろう? 彼は正面をじっと見つめる。
    クラクションを鳴らされて気がついた。信号が青になってる。彼はウィンカーを消して直進した。
    そろそろと徐行しながら前方をじっと見る。へこみも、散らばっているカスのようなものも何もない。なんで? と思った次の瞬間だった。
    とっさにハンドルを右へ、次に左へと切る。立派な蛇行運転だ。
    さらに50メートルほど走らせてブレーキを踏んだ。

    エンジンを止めてからまじまじと両手を見る。なぜ俺はあそこでハンドルを? 振り返ったその場所はただの道路でしかない。だのになぜ。
    彼は車をUターンさせると同じ道路へと走らせてみる。
    ーー磁石のNとNのような。
    つまりはそういう感じだった。まっすぐ走らせようと思っても何かに操られるように腕が足が直進を許さない場所がそこに厳然とある。
    なんだこの! 彼が感じたのは反抗心だった。気に入らんぞ、なにがなんでも突破してやる。
    彼はエンジンをふかした、そして目の前の何もない道路に向かってエンジンをふかし、アクセルを踏みこんだ。

    まぶしすぎるほどの光を感じた、そしてすぐに誰かの歓声を聞いた。
    それは人間の声には聞こえなかった言葉の意味もわからなかった。それでも彼は理解したのだ、その歓声が意味するものを。
    『掛かった!』
    過疎の土地だ、軽自動車がいきなり消えうせたのを見た人は誰もいなかった。

    数ヵ月後、国道へとつながるバイパスとして道路は完成した。今では車はひっきりなしに走る。もちろん蛇行運転などの危険運転をする者はいないから、事故などはあまり起こらない……
    ______________
    >ほめ上手
    う~~~~~ん、これって現代版怪談に思えますが(笑)


  • 「しまったあぁぁ」
    自分が何様かということをつい失念してしまった。
    それもこれも人間族なんぞにまみれてしまったせいだ。

    光アレと声高々に叫び、自分に似せて作った人間がその数をあふれるほどに増やすのをじっと見守ってきた。
    人間が多ければいろんなことが起こる。千差万別、種々雑多、大量発生ゆえの小競り合いもあるが、思わず吹き出してしまうようなこともあちこちで見つけることができる。
    だからちょっと混ざってみようと思った。なにしろ自分は神様なのだし人間は元々自分そっくりに作ってある、紛れ込むくらいチョろいもんだ。

    最初は楽しかった。
    なにしろ神様は絶対無二的存在、天使と言うしもべはいるが、敬われはしても対等ではない。いつもいつも神様には孤独感が付きまとっていた。
    それが人間世界に紛れ込んだらどうだ、彼らは対等に自分に接してくれる。
    仲間として彼らの中に溶け込む快感に神様は恍惚となっていたのだが。

    だが時間がたつにつれ。
    だんだんと彼らの話声がうざったくなってきた。なにしろ神様、気が遠くなるほどの長い間玉座に一人鎮座している日々だったのだ。
    場の雰囲気に合わせて自分を変えなくちゃいけないかったるさ、愛想笑いに聞いているふりの相槌、要は人間関係と言うものなのだが、彼はそういうモロモロに疲れてきたのだ。
    それでも彼は神様なのだ、さりげなく天上に帰ってしまえばいい、それで万事解決するはずだったのだが。

    未練があった。
    人間たちに囲まれて暮らす楽しさ、自分をあがめる目つきをしない仲間がいるというほのぼのとした喜び、それらが神様にとっては言葉にできないほどの魅力があったからだ。
    天上のいつも一人ぼっちという寂しさと心休まる静けさ、下界の何とも言えない連帯感と、耳を覆いたくなるほどの喧騒。
    神様はとことん混乱しきっていた、だからつい叫んでしまったのだ。
    「ペラペラと小うるさい口よ、消えてしまえ!」

    ―――唐突にやってきた静寂。

    神様は周囲を見回して真っ青になる。
    人間たちの口があるべきところにない! 誰もが両手で自分の鼻の下の真っ平らな部分を抑えて右往左往している。
    やってしまったものは神様といえども取り返しはつかないのだ。
    過去に不出来に育ってしまった人間たちを火で、あるいは大洪水で一掃したのはそういうわけなのだから。

    息は鼻があるからいいけれど、口がなければ食べることができない。たっぷり時間をかければ人間自身が何とか解決策を見出すかもしれないが、その前に飢え死にしてしまうだろう。
    茫然としている間に人間たちの幾人かが口の消えていない神様を指さし始める。口があったら「あいつのせいだ!」と叫ぶに違いない。怒りの波が異常な沈黙を突き破って神様に襲いかかる。

    神様はほうぼうのていで逃げ出した。
    これまでの場合、人間たちに明らかなる非があったから公明正大に彼らを滅ぼしてきた。だが今回はどんな正義を持ち込めばいいんだ? どうしたって神様の方に非があるのに。
    頭を抱えたままおろおろする神様にしもべである天使たちもなす術もなし。
    あああ、いったいどうすれば。

    「ちょいとちょいと、俺様ならばたちどころに解決して差し上げますぜ?」
    物陰から手招きするカギ型のしっぽを持つ黒い何かの誘惑の声が。
    普段ならば一喝して追い払ってしまう神様、この時ばかりは藁にもすがる思いでズルズルと……。

    ここで教訓
    神様『急いては事をし損じる』
    悪魔『棚からぼたもち』
    人間『一難去ってまた一難』

  • >>No. 3093

    さすがにここまでのブラックはアメリカでは作りにくいかもしれない。フィンランドの映画事情は知らないけれどドイツ味は結構入ってますね。
    面白いのはやはり各国首脳の会議か。エグイ本音はこんなだろ、みたいなユーモアがなんともかんともw。唯一条約を守っていたフィンランド首脳の複雑な表情が可愛かったです。
    ラストの地球上でいろいろと核爆発してるのが、後味のさわやかささえ感じさせました。

    ヒロイン、いかにもって感じのドイツ的美女ですね、とにかく美しい。ストーリーは相当にアホらしいのですが、センス的には例の「博士の異常な愛情」より好きかも

  • >>No. 3097

    1982と比較されるのを覚悟で作られた映画だから手抜きはしてないけれど新鮮味もないですね。21世紀だから女性も基地にいる、いろいろとこまやかなのですが、1982を超えたと思わせる個所もないので単に「印象の薄い映画」になってしまったような。
    ところで今回のリメイクは3度めなわけで、最初1951の「物体X」はどうなのですかね?
    周辺で誰か見たい人いるのかいな? と思うほどに知名度が・・・

    1950年代リメイクもので二つ目がよかったと言うのに「ザ・フライ」がありますね。最初のは1958「ハエ男の恐怖」タイトルのひどさは置いといて(笑)、心理劇として非常におもしろいものがありました。 これはリメイクでも同じ路線を踏んでいました。ただしこれも3度目がありますがこれはなんつーか、ただグロ趣味に走っただけと言う感じも(笑)

  • 元々バージンと言うのは男女両方に使われる、まずそれを学びましたw

    内容的には結構面白かったです。もっとドタバタかと思いきやナイーブさを決して失っていない、ラストのよくわからん懐メロ詠唱もピッタリはまっていました。
    脇を固めてるキャラがすべていいですね、みんなそこそこに狡いのだけれどそれでもいい奴ばかり、好感が持てました。
    ヒロイン役のキャサリン・キーナー。たぶん40歳代半ばという設定なのだろうけれど、最初にみんながドン引きする、なんでかなぁ? 事実を知らない(実はばあちゃん)のだからそれなりに魅力的に見えるんだけど?

    ところでこのDVDはレンタルしたのですが正直このタイトルゆえに借りる勇気がいりますね。いわゆるあ~いうのとか、こ~いうのよりもずっとカウンターに持ってゆくのに気力が必要だったww

  • 「ファーゴ」のコーエン兄弟つながりで見ました。
    こりゃ、アメリカ版浪花節ですかね?

    どいつもこいつも、というキャラクターばかりですがなんだか気に入りました(^^
    主人公の取りとめのなさ、だらしないけれど妙な部分で常識的、相方(デブ)の理屈っぽく見えるが実は理屈が通らん行動一色、ひと癖俳優のブシェーミをさりげなく使っているところ、どれもいいですね。特になんつたってラストソングがいい、もうこれだけでもいい(笑)

    気に入った映画は繰り返し見る方ですがこれもその一つになりそうです。監督も内容も相当違うのですが、「パルプフィクション」とこの映画は同じにおいがする、と思うのですがどーでしょう?

  • しずかな湖畔の 森のかげから
    もう起きちゃいかがと かっこうが鳴く
    カッコウ カッコウ
    カッコウ カッコウ カッコウ

    カッコウはいつだってお気楽もの、今もそして昔も。
    起きたくなんかないわよ、もう2度と。
    彼女は湖の一番底で自嘲気味に悲しく微笑む。

    ほんの少し前のことだった。
    湖底でまどろむ彼女のところに固くて重いものが落ちてきた。それは無骨な形をしているけれど頑丈そうな鉄の斧。
    気持ちのいい眠りを妨げられた苛立ちを胸に抱いてぐんぐんと上昇する。
    厳しい顔で斧の持ち主を叱責しようと湖面に浮かびあがったのだが。

    若者が一人。
    途方に暮れた表情が、彼女を一瞥した途端に怖れと驚愕と入り混じった表情に一転、ヘナヘナと膝をつく。
    こんなものを落とすなんて不注意にほどがある、と叱責するつもりだった。
    だが、若者の表情に胸をつかれるものがあった。
    長きを生きてきた女神にとって目の前の若者は幼い子供同然のはず。
    純朴すぎる瞳の中に短い時を必死に生きる真摯さ、まっすぐに生きている誠実さを感じ取ったのだ。
    若者との時を引き延ばしたい、と思った。
    だから女神はそそくさと湖底に舞い戻って魔法を使う。
    「この金の斧はあなたのものですか?」
    若者は女神をまぶしそうに見つめながら首を横に振る。彼はそう答えるだろうわかってはいた。
    それでも彼女はこの時を少しでも引き延ばしたい、と思ったのだ。だから最後に正直な若者に3つの斧を手渡したのだ。

    三つの斧を両手に抱えてうれしそうに去ってゆく若者の後ろ姿を思い出しながら、湖底でゆらゆらと身をまかせながら女神は自分に言い聞かせていた。
    これっきりだろう――だがこれでいい。
    所詮あの若者は限られた命を持つただの人間、世界は元々違うのに。
    その夜の女神はなんとなく寝つくことができなかった。

    数日たった頃だったろうか。
    湖底でゆらゆらとまどろむ女神のところにまた何かが落ちてきた。
    彼女は落ちてきたものを見て目を輝かせる。なぜならそれは鉄の斧だったから。
    後先を考えなかった。女神の心の中にはあの純朴な若者のことしか考えられなかった。
    だから金に変えた斧を手にぐんぐんと上昇して行ったのだ。

    期待に胸ふくらませて湖面に躍り出て、あっけにとられる。
    あの若者ではなかった。ずっと年配の小ずるそうな顔をした男がいた。
    「おまえは……」
    それしか言えなかった。けれども男はしてやったりと言うへつらい顔で両手を伸ばしてくる。
    「そ、それはわっしが落としてしまった斧でごぜえます」
    かっと頭が熱くなるのを感じた。怒りにまかせてこの卑劣な男を土くれに変えてやろうかと思った。
    だが、とやっと自制する。
    のぼせて舞い上がってこんな結果を導いてしまったのは自分自身なのだから。
    もう、2度とここには来るまい。湖底のもっと奥の奥、一番奥まで行って眠ってしまおう。
    女神に出来たことは、ただ黙って湖底に消えてゆくこと、それだけだった。

    しずかな湖畔の 森のかげから
    おやすみなさいと ふくろう鳴く
    ホッホウ ホッホウ
    ホッホウ ホッホウ ホッホウ

  • >>No. 245

    1日の中のたった1分間。人々は緊張の面持ちでその時を過ごす。
    ――絶対に声を出してはいけない。
    たとえそれが寝言だとしても、赤ん坊の泣き声だとしても。

    人々は痴呆が進んだ老人、分別がつかない幼子や赤ん坊に睡眠薬を飲ませる。
    薬が小さな身体に良くないとわかってはいてもどうしようもない。
    ムズがる赤ん坊の口を無理やり抑える母もいる。仮に呼吸が止まってしまっても確実な死よりはましなのだから。

    1年ほど前のことだった。
    大隕石がものすごいスピードで地球に向かってくる、命中はほぼ間違いない。そんなニュースが世界を激動させた。
    隕石はあまりにも巨大すぎて最新鋭の科学をすべて集めても全く太刀打ちできない、大ロケットをしたてて地球を逃げ出したとしても行くあてなどないし、製造する時間もない。人々はひたすら迫りくる死に怯えるしかなかったのだ。
    むなしいものと知りながら、人々は神に祈り信仰に救いを求めるしかなかった。

    それはモノノケなのか地の底の妖怪なのか、はたまた気まぐれな精霊なのか、どの類の魑魅魍魎なのかはよくわからない。
    だがそれは絶望しきった人類に応えてくれたのだ。
    「願いを聞いてやろう、だがその代り……」
    地球まで数十キロに迫った大隕石を見上げて人々が覚悟を決めた時、何者かの声をすべての人々は聞いたのだ。
    次の瞬間、巨大隕石はただのチリとなり光の中に溶けてゆく。助かった!!!
    人々は狂喜乱舞する。

    「その代わり、1日に一分間だけ声を発してはならない、もしも発したら」
    その意味を人々は即座に知ることになる。夕方の逢魔が時、その時に声を出していた者には一瞬にして死が訪れたのだから。
    いびきやせき、くしゃみすらも例外ではなかった。完全防音室に逃げ込んでも無駄だった。
    声を出しては死んでしまうのは人間だけ、鳥や虫、動物たちはどんな影響も被らなかった。
    なぜ人間だけが? いったいその理由は? なぜかわいい子供たちの無邪気な声もダメなのか、あまりにも理不尽な要求に人々は成す術もなく立ちつくす。
    実際言うことを聞くしか方法はないのだ。
    相手は科学的な存在ではないのだから、まっとうな理屈を言ってもどうしようもないのだから。

    以来、人々は17時59分からの一分間を忘れることはない。この60秒は命を分けるのだから。
    それでも不意のうめき声、思わず上げてしまった叫びなどで人の数は少しずつ減ってゆく。
    人々は口をぎゅっと閉じながらあきらめの中で思う。
    どうもこうもない、我々は全滅を逃れることができたじゃないか、相手は科学さえ太刀打ちのできない存在なのだから、と。

    _____________

    ムッシーさんぎっくり腰でも?(笑)
    懐かしいお名前です。ムッシーさんの柔らかな雰囲気は覚えているのだけれど、肝心のハンドルネームを失念しているので探すことも叶わず

  • >>No. 2202

    何だか知らないが高速道路での長蛇の列!
    連休とか盆暮れならばまだしもなんで今日は? と叫びたいほどの大渋滞。
    のどが渇いてペットボトルをがぶ飲みしたのがまずかったのか。。。。身をよじるほどの尿意が拷問のように全身を締めつける。
    『2キロ先〇○PA(バーキングエリア)』
    普段なら何気に横目で見る表示が何と恨めしいことか、まだ2000メートルもあるのかよっ。
    路肩に止めようかと思った矢先、路肩を走り始めた前の乗用車があっという間に覆面パトの餌食に。
    ・・・・なんつーバッドタイミング。こんな時にパトロールなんてあんまりじゃないか。
    時々ギュッと股間を握りしめ、脂汗たらたらの状態で何とかパーキングエリアに滑り込む。そこにはいつもはいないはずの誘導員!
    おいおい爺さん、もっとてきぱき誘導してくれよぉ。
    半泣き状態のまま、広い駐車場のトンデモナク片隅に車を止めたのだが。

    前かがみになってよろめくようにトイレへと歩く(走ったらその刺激でえらいことになりそうだ)
    女子トイレの前には渋滞時におなじみの長蛇の列が。
    居並ぶ女性たちの前だけはすっくと背を伸ばし男子トイレへ向かってゆくと。
    なんだこりゃぁ!!

    一瞬女子トイレがダブルになったのかと思った。
    男子トイレの前にも十人ほどの女性の列が。
    入口には『男子』『MEN』プラスくっきりと真っ黒な男のシルエットがあるじゃないか!!!
    なのになんだ、この女どもは?
    恥を捨て去ったおばさん連中かと思いきや、並ぶ女どもの半分は若い女性じゃないか。
    ……真っ青(既に限界ぎりぎりで血が引いているから真っ白と言うべきか)

    この状況で自分のブツをさらけ出せというのか?
    俺は限界ぎりぎりの状況で逡巡する。中途半端に立ちつくす状況は目立ったのかもしれない。
    視線を背中に感じて振り向くと女性の視線が一斉に俺に。
    しまった、見るんじゃなかった。ますます用が足せなくなる状況を作ってしまった。
    だが…もうどうにも待てない、タイムアップ、奥の方の立ち位置まで行くゆとりはもうなかった。
    女たちの列からわずか10歩ほどの小便器の前に立つ。

    背中に刺さる視線を意識しすぎたのと、慌てふためいていたダブルパンチで、俺は思いっきり的を外してしまったのだ……結果びしょびしょになった手とズボンのひざ下。
    うわぁ、人生最大の最悪。

    涙目になりながら手をごしごしと洗って女どもの憫笑の視線を感じつつ逃げ出そうとした時だった。
    俺のズボンの膝をハンカチで拭いてくれた女が居たんだ。そりゃ驚いたよ、彼女は中学時代のクラスメートだったのだから。
    こっ恥ずかしいシーンを見られて真っ赤になっている俺を見上げた彼女の瞳は何とかしてあげたいと言うひたむきさにあふれていた。
    地獄に仏、いや真っ暗な雲のなっからさす一筋の光明というべきか。

    しょうもない出会いではあったが、今彼女は俺の奥さん、そこそこに幸せな日々の真っただ中にいる。つまり終わりよければすべて良しってことなんだろうか。

    ……だがあの時気になったことが一つ
    しかし何だって女子ってのはトイレの中で水を何度も流すんだ?
    エコロジーなどとのたまって普段重箱の隅のカスまでうるさく言うほどケチなくせして、変じゃないか?

    ______________

    久しぶりだのに、こういうのしか浮かばなくて滝汗(笑)

    >3月、変化の時期
    メロディさんが贈る言葉を言う立場になったんだなぁと、全く別の感想を(^^;
    お久しぶりです。

  • No.3343

    春も半ば

    2013/04/19 08:03

    >>No. 3342

    今年の桜は何気に寒い花見ではありました。雨にも耐えて結構長いこと咲いていたのですけれどね、花見に繰り出す人の数はどうだったのかな?

    モノ探しゲーム、同じくはまってますw ダウンロードフリー(ただ)と言う場所がいくつかあって、大概60分か30分の時間制限なのですが、それでもあちこちまたにかけるとエンディングまで行けちゃうもんで(^^; 。ほとんどが英語サイトなのですが、おかげで英単語の勉強にもなってます。
    gardenscapesという庭や家をきれいにしてゆくと言うサイトにしばらくハマっておりましたw

    その他走ってもいますし、ミシンもまだ続いています。どっちも結構夢中なので今年は新しい趣味に出会えそうもありません。

  • >>No. 2845

    どうも。前から「情けない」という言葉に惹かれておりました(^^;

    テルマエは2度見ました。
    2度目(地上波)は途中でどうでもよくなった・・・
    ウソ臭さを楽しむ映画かなとは思ったんですけれどね、やはり2度目は見てて疲れる。
    パート2?  信じられない、最初っからコケルって誰しも思うんじゃ?
    まさかディアナ・さつき嬢なんかを出すんぢゃないだろうなぁ・・・

    平たい顔族の中から選んだ彫りの深い濃い顔があのキャストってことなんだろうけれど、阿部寛くらいかなぁ、それっぽく見えたのは。あとはビミョ~
    なんとなく気に入ったのは口パクオペラのおっさんくらいか。上戸彩は正直うるさく感じただけでした。

    仲大達也、ああ、なるほど、と思いました。彼ならそれなりの演技ができたでしょう(皇帝?)
    見た目だけ言えば平井賢と室伏と思いましたが、演技出来ないだろうしw

  • アメコミのイメージをぶっこわしてくれた、スーパーヒーローのさわやかさを変態趣味に取り変えたらこういう映画になるんだろうな、と正直見終えて愕然とした映画です。
    これはこのトピの「情けない」とは全然別種の「情けない」映画なのかな、と。

    天上天下唯我独尊の最強パワーを持つドクターマンハッタンは、精神面はやたらにもろいし、些細なことで落ち込んですぐ引きこもる。なのにこいつに世界が握られている。
    もう一人の最強キャラオジマンディアスはただのナルシストだし、通らない理屈を無理やり通すやつ。
    セックスシーンもなんだかね、ところどころに変態感をものすごく感じるのだけど?

    …とぼろくそに言いましたがそれでも印象は強いですね。ものすごくこってりしたラーメンで全身油まみれになったようなそういう感触。。。だけどまた食べてみようか、とふと思ってしまうような。

    お勧めか? と言われればこれまた悩みます。とりあえず見て判断してください(笑)

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