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No.96
写真の中に自分の姿が在った。 …
2017/10/19 22:27
写真の中に自分の姿が在った。
百年程前、明治の中期頃の写真で、北海道の炭鉱夫たちの写真だった。
炭鉱初期に撮られた写真は、炭鉱記念館に展示されていた。
心なしか、写真の自分の姿が霞んでいる。
百年前の自分が時間を移動してから、現在の時空が方向を変えているのだろう。
写真のケースの鍵を壊し、写真を胸ポケットへねじ込むと記念館を出る。
誰も居ない公園の林の中で、写真を燃やした。
誰が好き好んで、こんなことをするだろうか?
時空計数機で、証拠を隠滅しても、自分にとっては、どうでも良いことだ。
まさか、自分のクローンが次元を移動しているなど、想像もしないことだったのだ。 -
No.97
過去の情報を利用し、未来の状況…
2017/10/24 22:00
過去の情報を利用し、未来の状況から、現金を得た。
株式もギャンブルも、結果は見えている。
もちろん、自分の未来の面影も、現実に存在した。
コピーとして、自覚を持って以降、ある試験的な想いへ興味を抱いた。
本来のオリジナルへ、コピーが、どんな影響を与えるか知りたく想えた。
時空を隔て、肉親の確執を知りたく想えたのだ。
この行為は、次元の干渉を与えるだろう。
その行為とは、コピーの放蕩を尽くすことだ。
コピーは、寿命が限られた上、遺伝は奇形と死を約束している。
複製の細胞は、遺伝の中枢に、短命の活性素を含んでいた。
遺伝が、他の遺伝と結合しても、細胞が正常な生成をしないのだ。
しかし、クローンとしての、私は、存在した。
この意識を動かすものへ、従おうと想った。 -
No.99
何故だとか、どうしてだとか、そ…
2017/10/29 19:09
何故だとか、どうしてだとか、そんなことは、どうでも良い。
今を理解出来ずに、何事も進まないのだ。
自分の命が短命だろうが、自分なりの確執を見つめようと想う。
そうするしか、自分には選択肢が無く、この世に生を受けたことへ感謝するしか
想いを選べない。
感謝する対象は、おそらく、オリジナルだろう。
だから、コピーの意味を知らせる必要を感じていた。
もし、コピーの意味を問うなら、私は、存在しない。
むしろ、存在を、私は拒否するだろう。
私は、何故、存在するのか?
きっと、誰も、そんなことは考えまい。 -
No.100
今晩、父は帰って来ないだろう。…
2017/11/04 19:31
今晩、父は帰って来ないだろう。
私を抱くと、父は、ホテルから無言で立ち去った。
何が起きたのか、私には理解出来ない。いえ、理解したくない。
父は、私との一線を越えたのだ。
何故か、涙が止まらない。
あんなにも、優しかった父が私を動物のように扱ったのだ。
日記を書く手が震える。
「早苗・・」
後ろを振り返ると、父が立って居た。
「おまえを愛している。」
「・・止めて!」
突然、父は、タオルで私の口を覆う・・。
気が付くと、ふたりの父が、私の顔を覗き込んでいる。
「早苗、どっちが本物のおとうさんか、判断出来るか?」
ひとりの父は、拘束されている。 -
No.101
人は、何のために生きるのか? …
2017/11/16 22:56
人は、何のために生きるのか?
早苗は、そんな事をを考えた。
しかし、そんなことを想っても、現実を受け入れるしかない。
何が無くて、何が有るのか、誰が居て、誰を愛するのか?
知らず流れる涙の中で、早苗は決断するしかない。
「私を愛してくれるなら、父さんが誰だろうと構わない。
例え、何が目的であっても、私を愛してくれる。そう信じます。
そう信じるしか、私には出来ない。
それを受け入れるのが、私の使命です。」
出来事の意味を理解するとき、その未来を見つめる。
それが、どんな未来で在ろうが、何かの意思に動かされている。
意思を見つめ、意思の覚悟を知るとき、未来が観える。
何のために生きるのか?
誰のために生きるのか?
「きみを殺すつもりはない。
しかし、生きるには、目的が必要だろう。
きみが多くの人を助けるとしたら、きみの存在と時空を超えた意味がある。
きみが僕を殺し、僕がきみを殺したとしても、僕らの現実は、それで終結する。
しかし、早苗を見つめることは、未来を見つめることだ。
分かってほしいのだ。」
早苗が視界から霞む。
意識が混濁し、クローンの彼は、私を見つめる。 -
No.121
きみの言葉は、嘘。 真実は、…
2017/11/20 19:40
きみの言葉は、嘘。
真実は、わたしだから。
でも、嘘でも真実でも良い。
わたしが好きだから、あなたを探した。
わたしの中の嘘が、大きく膨らんで、人を傷つけるとしたら
わたしは、傲慢で、破廉恥で、厚顔なんだ。
それでも、生きているから、その理由を探して、きみの耳元でささやく。
きみの言葉は、嘘。
自分の狂言を知って欲しいんだ。
だから、僕の言葉は、嘘。
きみの言葉と同じ、嘘なんだ。 -
No.102
いつまで生きるのか? 友人が…
2017/12/16 20:40
いつまで生きるのか?
友人が死んだ。
友人の死の悲しみよりも、何故か、死を覚悟する準備をする必要を感じた。
私も何れ死ぬだろう。
その死に様が、潔いもので在る為に、自分で心の整理をつけねばならないのだろう。
「潔い」などと、自分への欺瞞だが、それでも、覚悟を持つべきなのだ。
知り合いが、身障者を観て、人へ苦悩を与えることを許せないという言葉を聞いた。
確かに、障害の理由は、他人には無い。それは、結果、自らが選択した理由であるはずだ。
それを自己責任としないで、なにを責任とするかだが、如何せん、身体が動かない。
その理由を他人に還元ができないのは、確かである。
生きるために、できることの意味を自らへ認識することで、何ができて、何ができないのか
理解する努力は、自らへ課せる責任を負うべきである。
自暴自棄となって、他人を巻き込むのは、生きる理由にはならない。
僕らは、多くの友人を失った。
今の感覚から、それが、どういうことなのか理解できていない。
それでも、きみを想う。
それが、きみで在るように、僕で在ったようなのだ。
想いの意味を実証するために、僕は、試される。
愛することの意味を、そして、生きる目的の意味を探す旅かもしれない。
だが、考えてほしい。
生きるとは、死ぬことかもしれない。
生きるために、死ぬことなのだ。 -
No.103
何かの因果で、この世に生を受け…
2017/12/24 23:30
何かの因果で、この世に生を受け、その理由を自分へ問うとしても
いったい、自分に何が出来るのか、また自分へ何をしてやれるのか、疑問を抱くのは
勝手である。現実の行動こそが、自己の証明を認識すると同時に、自らの指針を問うことになると想える。
ジャン・ポール・シャルル・エマール・サルトルという作家を紹介する。
彼は、「実存」という概念を継承した、ひとりである。
その彼が、云った言葉が印象的である。
「現実へ淘汰しない言葉は無意味である。」
この言葉の意味は、多くの理解を生む。
何故なら、「実在」の疑念こそが、存在の根幹の指針を問うものだからだ。
生存がある故の理由を問う経過を、自らへ問うのは、自虐的である。
言葉は、そうした責任を負うのだ。
言葉は、肉体である。 -
No.104
夏が終わろうとする雨期の時期、…
2017/12/30 21:34
夏が終わろうとする雨期の時期、友人の宅を訪れた。
夏休みが近づいて、友人の弟たちは、雨の中を訪れる客を面白がった。
傘もささず、ずぶ濡れの姿から、友人は、僕を心配した。
「何か、あったの?」
「きのう、おばあちゃんが死んだ。」
「そうなんだ・・だから、濡れたの?」
弟たちの笑い声が聞こえる。
僕が聞く。
「おまえも、笑うのか?」
「笑って、ほしいの?」
「そうだよな、馬鹿げている・・」
友人は、僕の顔をジッと見つめる。
「雨に濡れるなんて、どうでもいいのさ。
それでも、見つめねきゃならない何かの方が、大切な気がしたんだ。」
「そうなんだ・・」と友人は微笑んだ。
そのとき、友人の眼を、ジッと見つめた。
僕たちの間を、何かが通り過ぎた。
何気ない会話で、僕らは、何かを残す。
それが、記憶であっても、その記憶を追いかけ、自らを問うのは、切っ掛けで
その理由を問うことは、なかったのだ。
スタンド・バイ・ミー。
きみの傍に居たい。
僕の側に居てほしい。
そんな希望から、彼は、僕へ問い掛ける。
「何故、僕の家に来たの?」 -
No.105
堤防で魚が釣れた。 竿を入れ…
2018/01/15 02:08
堤防で魚が釣れた。
竿を入れると、魚が食いつく。
「面白いね。」
と友人は云う。
「でもさ、こんなに釣れても、こんなちっちゃな魚、食べたくない。
きっと、とうさんは、骨があっても食べろと云うんだ。今から、それを
想像すると吐きそうだ。」
「はは、食べ物があるだけいいじゃない。」
友人の楽しそうな横顔に、何故か、安堵する自分を感じた。
何故、その友人と知り会ったのか、その友人の境遇がどうであれ、その友人
の笑顔が好きだった。
手が汚れて、水を探した。
水道に「蛇口」と書かれていた。
「なんだ、このヘビグチって?」
「もしかして、それは、ジャグチって読むと想う。」
と友人が云う。
「待てよ、蛇口に、ジャグチって書くって、可笑しくないか?」 -
No.106
二分の一、四分の三、下左回転。…
2018/01/21 23:58
二分の一、四分の三、下左回転。
手玉と先玉の反射角度と先玉の回転速度が、クッションの角度を決める。
先玉が、吸い込まれるように、ポケットへ入る。
手玉の誘導と先玉のポジション、番号順の先玉へ、手玉を誘導する。
手玉の、押しと引き、分率の回転、それらが、正確性を得ると、最終の9番を先に
3個、4個のコンビベーションで9番をポケットする。
しかし、そうした打ち方は、邪道とされていた。
相手に敬意を払う意味から、先玉を順番に落とすのが順当とされていたのだ。
それは、忍耐を要求する打ち方だ。
キューの先端を舐めるように、手玉の動向を操作することが、対戦相手への敬意と
畏怖を与えるものだからだ。
「ポケット右上へ9番を入れるには、殆ど、直列の先玉含めた間、3個の玉は、
手玉の左、四分の一、下二分の一を突き、先玉の正面を狙う。」
手玉が斜め引き回転、先玉が斜め押し回転、二先玉が斜め引き回転で、斜め押し回転で
左へ反射、9番は左ポケットへ吸い込まれる。
「予想」や「目測」、推測や演繹、他力的な力を排除し、自らの意思で、操作をする
目的を確認することが出来る。 -
No.107
「眼がロンパリだよ。」 と妻…
2018/01/29 02:03
「眼がロンパリだよ。」
と妻に云うと、慌てて、手を目玉へ突っ込むような仕草で
手で顔を覆った。以前、ゾンビの映画で、同様な場面があった気がした。
眼の動向は、交叉する脳の機能に依存する。左脳は右眼、右脳が左眼である。
身体も同じ、交叉の脳の指令を受けている。
脳のバランスが身体へ発現するものであれば、生理的な状況の確認は、メンタルを
意味する。脳のメンタリティーである。
意思の介在が無く、結果の判断から「病原」とされる。
意識が、自己を統率できない情況を状況と区別しなければならない。
そうした意識は、生の意識を区分する。
自分は死んでいるのか、それとも、生きているのかの意識である。 -
No.108
最近、何気ない人の動作が気にな…
2018/01/31 22:48
最近、何気ない人の動作が気になる。
妻の歩く後ろ姿や、気になる男女の動作など、特定の出来ない意識から
何故か、心が和む。いやらしい意味でなくて、男女の歩く後ろ姿や、テニスでの動き
首をかしげる動作や、足の動きなど、ちょっとした動作に、心が和み、愛おしさが湧き
そうした相手の顔と眼を、じっと見つめてしまう。
むしろ、こんな表現があるなら、「感動を求める欲求」に近い感覚で、視覚の全てが
受け入れられている気がしている。
もちろん、私は、そうした情景から、何故か、感動している。
自分に理解できない、おかしな情景なのだが、それが何故か、心身の充足を
与えている。
色即是空、唯我独尊
この言葉の意味が、どんなことを意味するのか理解できないが、今の情況の意味は
私の感覚を表している。 -
No.109
「だからさ・・趣旨の展開が問題…
2018/02/06 22:23
「だからさ・・趣旨の展開が問題じゃないんだ。
志向の問題だと想うんだ。」
「ふん、何が志向だよ、金になれば、何でもする輩へ(おまえのモチベーションを
維持しなさい)って説くようなものだろうが・・ゾンビに生身を晒すようなもんだろうが。」
「・・じゃ、公表しなきゃ良いじゃない。」
「うん、うん、そうだね。」と納得した。
最近、書くことが馬鹿げていると想っていた。
それこそ、他人事じゃなくて、モチベーションが持てないでいた。
モチベーションは、自分のことなのだ。
「おれには、志向なんて無いよ。それこそ、嗜好の域を越えない。
・・で志向を、おまえが教えてくれるのか?」
「いや、そう、大した話じゃないですよ。」
「もちろん、金の話は、絡むんだろう?]
「そうなんですが、ですが、それじゃ、売れないですよ。」
「馬鹿げた話だけど、苦労してお金を意識するなら、苦労しない方法を選択して
当然だよね。そう、考える人って多くないか?もし、経済的な基盤がある人なら
何を考えるんだろうね。余裕から、自分とか、人の生き死にを考えるんだろうか?
・・どう?面白くない?」
「なんです、それ?」
「だからさ、モチベーションのことさ。」 -
No.110
「同じ人間なのだから、そこは理…
2018/02/24 22:19
「同じ人間なのだから、そこは理解をするべきだよ。」
と、課長が云う。
「しかし、課長、クライアントが人間だとする保障を確認していません。
・・馬鹿げた話ですが、何かの目的から、私たちを利用しているだけかもしれない。
・・もしなんですが・・」
「聞きたくない。そんなこと関係ないよ。何故、そんな余計なことを考えるんだ?」
指揮者が棒を振る。
リズムを崩さぬように、音の表現を指揮棒へ乗せる。
やくざな商売だ。
瞬間に消える音を商売とした。
音の臨場が、現実を照らす。
今の現実を照らす、指針の情感を求め、進む道の進路を占う。
子供の迷いが、希望を託すのだ。 -
No.111
子供の頃、両親の都合から、学校…
2018/03/22 00:14
子供の頃、両親の都合から、学校を何回か転校した。
その頃は、母方の両親が同居し、家庭は賑やかで、私は、母方の祖父が
とても好きだった。祖父の顔面の片方には、大きなアザがあった。
「どうして、おじいちゃんの顔の半分は、青いの?」と私は聞いた。
幼い相手へ諭すように、祖父は語る。
「転んで、大きな石に顔をぶつけてしまった。とても、不注意な事だ。
おじいちゃんは、馬鹿だから、おまえは、馬鹿にならないようにしておくれ。」
「・・そう。でもね、違う。だって、僕は、おじいちゃん好きだもん。
でね、今日、こんなことがあったの・・」
と、話した。
何処か、遠い未来の事、それとも、遠い過去の事、記憶が辿る、今を語る時
誰かが、疑問を投げ掛ける。
未来が過去であること、その認識が現在を意識すること、だが、進行形であることを
意識は、記憶に留めねばならない。過去を知らない、世代の未来を尊重するための
過去を評価することが、尊敬と畏怖を育むと想える。
世代の目に、方向を与えるのかもしれない。
指針の無い教えは、不毛である。
否定出来ない。 -
No.6
誰かが囁く、「そうじゃない」「…
2018/03/22 01:03
誰かが囁く、「そうじゃない」「何が?」「だって、いつも、そうだから。」
誰かを好きになって、それが、全ての人を好きになった気がした。
見知らぬ人へ「好きです!」と云えない理由を、自分で探した。
現実の世界で、好きとか嫌いが世界を動かしているとしたら・・なんて、冗談だと想う。
そんな理由から、水爆を落とすとしたら、デカダンスへ敬意を払おう。
きみの疑問へ答えたかった。
きみの自虐を敬遠したかった。
冗談のようで、真摯だ。
あなたが居て、あなたへ答えることが出来る。 -
No.10
ありがとうございます。 消さ…
2018/03/23 14:02
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No.11
言葉の能力 「バベルの塔」の…
2018/03/25 00:22
言葉の能力
「バベルの塔」の逸話では、人類が神の領域へ近づくことを恐れ
巨大な塔の建造を阻止するために、人類の言葉を「通じぬ」ものとした。
その為、建造に混乱が生じ、不信が生まれ、建造物の統治が出来なくなってしまう。
そもそも、神へ近づくような建造物を、何故、作ろうとしたのか、また、そうした
試みは、何を意味していたのか、という疑問が生まれる。
言葉が通じないと、何故、混乱が生じるのか?
人類の互いの意思の疎通が出来なくなると、理解は不信に変わる。
互いを敵意とみなし、自己の欲望へ固執する。
自己保全の意識が優先されるからだ。
もし、言葉という状況が無く、意思の伝達方法があるとしたら
言葉は、不要となる。
言葉は、誤解や差異を生み、嘘や虚言と不信の根拠を生む。
その理由は、意思が確認出来ないからだ。
根拠の確認出来ない「言葉」は、空虚である。
何故なら、現実に迎合しているからで、嘘と理解された言葉は、理解する意味を
持たない。
言葉は、不信を生み、その連鎖が、懐疑の根拠を現実へ照らす。
そうした意識の先は、「マトリクス」である。

自分の防衛のために、行動しよう…
2017/10/01 23:30
自分の防衛のために、行動しようとした。
それは、恐怖への反応でした。
自分の生活が、根底から破壊されることへの懐疑は、現実のことなのかと
想う。現実を知ったことで、次のステップが始まる。