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投稿コメント一覧 (877コメント)

  • 『検事の本懐』柚月裕子
    米沢支部に配属された若手の佐方検事。
    正義と人を重んじる人柄。
    最後の弁護士だった父との物語には、電車の中で読んでいて、涙が止まらず困りました。
    1人と組織としての特捜の方針との対立も描かれています。

  • 『仮面病棟』知念実希人
    先日読んだ医療ものとは趣きの異なるミステリーで、初期の作品のようです。
    病院に押し入ってきた強盗が、入院患者を人質にするが、その目的は一体何なのか、ハラハラしながら読んでいきます。
    そして、思いもかけないしかけもあって最後まで楽しめました。

    終末にもう1回書き込めるかどうかです。
    掲示板の時代から、お世話になりました。

  • 『引火点」笹本稜平
    副題は組織犯罪対策課マネロン室です。
    ビットコインの仮想通貨の話や仮想通貨が消失したニュースは聞きましたが、今一つしくみはわかっていないので、本を読んでいても最初はピンときませんでした。
    物語が、女性社長がいなくなって急展開という感じでそこから動きが出てきて面白くなってきました。
    どこまでが現実的にありうるのか含めて興味ある小説でした。

  • 『活版印刷三日月堂』ほしさなえ
    副題は雲の日記帳でシリーズの3冊目。
    埼玉県の川越にある三日月堂は、30歳くらいの若い女性が祖父から活版印刷の店を引き継いでやっている。
    連作短編ですが、浮草という店の店主が、久しぶりに大学の同人誌やっていた仲間と再会して進む話は、涙を流しながら読みました。

  • 『張り込み姫』垣根涼介
    君たちに明日はない3が副題です。
    先日読んだシリーズの前の作品で、リストラ面接をする村上真介の物語。
    今回も英会話スクールの講師、自動車整備士、写真週刊誌の担当の女性などいろいろな職業の人が登場します。
    自動車整備士の話は、客にそれだけ信頼される人がうらやましくなりました。
    文庫本版の解説東山彰良もなるほどと思いました。

  • 『祈りのカルテ』知念実希人
    現役医師作家の作品で、研修医が主人公。
    後期研修に入って、そろそろ自分の専門を選ばなければならないところ、いろいろな科を回っていきます。
    その中で、人との関わり、ほかの人が見落としてしまうようなところに気づくことができ、患者の理解不能な状況が何から起こっていたのかが明らかになっていきます。
    丁寧な筆致と物語にほろりとしました。

  • 『ウチのセンセーは今日も失踪中』山本幸久
    富山に住む高校を卒業した主人公の宏彦は陸上で大学の推薦入学が決まっていたのが、とあることからダメになり、荒れている時期もあった。
    それが漫画を描くということで気持ちがかわり、ガソリンスタンドで働きながら描いた漫画を出版社に持ち込む。
    そこで出会った編集者の女性の目に留まり、ある漫画家のアシスタントに突如駆り出されるのだが、その漫画家が締め切り目前で消えてしまい、アシスタントが作品を仕上げるというのがしばしば。
    その中、自分の漫画にも取り組んで、とテンポよく楽しめました。

  • 『星をつなぐ手』村山早紀
    副題は桜風堂ものがたりです。
    もともと風早という町の大きな書店で働いていた月原一整は、ある事情でその店をやめることになり、ふもとから30分も山道を歩いてやっと着くところにある個人書店で働くことになる。
    魅力的な人物で、本屋さんの物語というのはつい気になって読みます。
    それまで築いてきた人とのかかわり、新しいつながり、本や本屋を通してじんわり心にきいてくる物語でした。

  • 『鎌倉やおよろず骨董堂つくも神探偵はじめました』三萩せんや
    両親の深い愛情に守られて、過保護の中で育ってきた女子大生が主人公。
    その琴子には骨董品についている付喪神が見えて、会話ができるという力があった。
    鎌倉の骨董堂をたまたま遠足の折に訪れ、その店主が同じ能力をもっていたことから、蛍という付喪神がついたブローチをもらって、彼女は変わり始める。
    その店主は久しぶりに訪ねると亡くなっていたが、孫が店をついでいて、骨董がらみの事件を解決するのにとんでもない推理を披露する真暮という警部とも出会う。

  • 『水曜日の凱歌』乃南アサ
    終戦を迎えた時に14歳だった少女の目を通してみた戦後の出来事。
    戦争前は裕福な家で母のことをお母さまと呼び、自慢の長男である兄、姉、次兄、かわいい妹がいたが、戦争中に父は事故で亡くなり、兄は戦死、姉とその赤ちゃんも空襲で亡くし、妹も母と逃げる途中で手を離れてしまった。
    次兄はどこにいるかわからないまま、そんな中で父に従順だった母が、得意の英語を生かして働き始めたのが、進駐軍向けの慰安婦施設。
    敏感な年ごろを、進駐軍に襲われないようにと男の子の格好をして過ごす主人公、変わってしまった母と過ごしながらもいろいろと思い悩みます。
    終戦で一旦は皆ほっとはしても、戦後を生き抜くということの厳しさが伝わってきます。

  • 『マスカレード・ホテル』東野圭吾
    再読だったのですが、今度映画化されるということで、図書館で借りてきました。
    ホテルの女性フロントクラークの機転とホテルの仕事について面白かったのは覚えていたのですが、肝心の事件のことは忘れていました。
    ハラハラ感があるのですが、事件よりもやはり潜入捜査員とクラークの山岸尚美とのやりとりがよかったです。

  • 『ライオットポリス』鳴海章
    プロローグは次回のオリンピックが東京に決まったという放送を見た老人が入る介護ホームでの話から始まります。
    それが、いきなり渋谷のホテルで男性が亡くなった事件へ。
    一体どういうことになっていくのかと思ったら、ネット社会が進行する中で、MoCS群衆管理課(モブコントロールセクション)という組織が警視庁にできたという設定です。
    昨年の渋谷のハロウィーンでの自動車をひっくり返した若者の話を先取りしたような内容になるほどと思いながら、世の中が変わっているのを感じました。

  • 『ランチのアッコちゃん』柚木麻子
    これもまた読んでいて元気をもらえる本です。
    派遣社員として働く出版系の会社でうかない表情の澤田美智子に声をかけたのはやり手のアッコ女史。
    1週間お弁当を作ってくるかわりに、アッコ女史が通うランチの店を紹介してくれて、ランチの交換をしようと持ちかけられる。
    その1週間を通して、気持ちがかわっていきます。

  • 『迷子の王様』垣根涼介
    あけましておめでとうございます。
    少し掲示板の終了が伸びたようですね。
    できるだけまた書き綴っていきたいと思います。
    今年もよろしくお願いいたします。

    君たちに明日はない5が副題です。
    リストラ面接を会社から委託されて、面談を重ねて退職するのか、待遇が悪くなっても残るのか、村上真介が出会う人々。
    仕事とは、長く働いてきたことへの思いや新たな道の発見など、読んでいて元気をもらえるシリーズの最後です。
    真介の会社が役割を終えたと考える幹部の決定で、今後どういう道に真介が進むのかまでが描かれています。

  • 『ブロードキャスト』湊かなえ
    中学の駅伝から話が始まり、高校へという合格発表の日に交通事故にあい、足を痛めた主人公。
    そこでイケボ(声のよさ)から放送部へ誘われて、全く新しい世界へ。
    3年も2年も部員は個性派揃いで、ワクワクしながら楽しめ、また最後が湊さんらしさがあって良かったです。

  • 『ボーダレス』誉田哲也
    高校の夏休みの投稿日に熱心にノートの書き込みをする同級生が気になって、話しかけたことから始まる物語。
    場面は森の中を逃げ回る姉妹の話に飛び、また違う話が出て来て一体何やらと言う感じ。
    女子高生の小説の中の話と思ったりもしながら読み進むと、話が突如繋がります。
    惹きつけられる展開でした。

  • 『エンディングドレス』蛭田亜紗子
    主人公の麻緒(あさお)は愛する夫を病気でなくした30台初めの女性だが、弦一郎の死によって生きる気力をなくし、仕事もやめて、自殺しようとロープを買いに行ったのが手芸店。
    そこで見かけた死に装束を作る終末の洋裁教室の張り紙を見つけ、それが完成するまでは生きようと思う。
    教室にきているのは3人のおばあさん。
    小針先生のテーマが毎回封筒に入れられて、しかもテーマにあった匂いの一筆箋で渡される。
    最初は二十歳のことにきていたものというところから始まる。
    洋裁を通して、生きることへ再生していく麻緒。
    しっとりと心に沁みる小説でした。

  • 『名もなき毒』宮部みゆき
    ペテロの葬列の前の作品になります。
    男性がウォーキングの途中で購入したウーロン茶に青酸カリが入っていて亡くなる。
    同じような事件がすでに起きていて同一犯かとも思われたが、発生場所などどうも違う線で捜査は行われた。
    その孫である女子高生と杉村三郎が探偵調査をする北見氏のもとで出会ったことからかかわり始める。
    そして、北見氏のもとを訪ねる原因となったのが広報室に勤めていた原田という女性社員が履歴も嘘で、仕事ができないだけでなく、会社を引っ掻き回す人物で退職させたのだが、それを恨みに嫌がらせが始まったため。
    原田という女性のとてつもない人物像、そばにいたらしんどいだろうなと思います。
    人間のもつ悪意、毒が描かれています。

  • 『ペテロの葬列』宮部みゆき
    主人公の杉村三郎が社内報の女性編集長である園田と千葉の取材に出た帰りのバスが老人にバスジャックされる。
    園田編集長は犯人に嫌な思い出を引き起こされたようで、いつもの編集長ではなくなってしまう。
    老人は乗り合わせた乗客に慰謝料を払うと言い、3人の人物を連れてくるように要求をする。
    事件は老人の自殺によって終わるのだが、この事件に巻き込まれた乗客たちにとっては終わらず、続いていく。
    詐欺商法が絡んでいて、本んのタイトルも読み進むにつれて意味がわかってくる重い話でした。

  • 『マトリョーシカ・ブラッド』呉勝浩
    5年前に起きた約外事件の渦中の人物であった医師が行方不明に。
    愛人と名乗る人物が危険が迫っていると神奈川県の警察に相談したが、失踪だろうときちんと調べずおしまいにしてしまった。
    そして、5年後神奈川県からの謎の人物の電話で、山の中から失踪していた医師の遺体が見つかり、警視庁が捜査を始める。
    さまざまな要素が真相を明らかにすることを邪魔する中、後悔を引きずっている神奈川の刑事、警視庁の若手刑事とその先輩が明らかにしていく。
    なかなか複雑に絡んだストーリーです。

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