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投稿コメント一覧 (4151コメント)

  • >>No. 4364

    V3さん、

    また亀レスです。

    >ちなみに、失点から自責点を減算してみると。。。
    ティーム 失点-自責点
    中日   36
    ヤクルト   42
    読売   45
    DeNA   46
    阪神   64
    広島   70

    この数字を単純にみて、監督以下かつての鉄壁の内野陣(笑)が鬼軍曹として「守備を鍛えまくった」結果、ヤクルト読売程度に向上したとして
    得点411(は増やしようがない、笑)
    失点417 
    これでは、Pythagorusを見るまでもなく、まだ5割以下です。

    さて、今回入団した西岡が、心機一転活躍してくれたとして
    .290 145安打 2塁打25、3塁打5 本塁打10 「盗塁(きっとここに首脳は期待しているだろうから。。)」25 盗塁死10(結構ロッテ時代多かった)、三振75、四死球45 
    これで、期待できる得点(XR値による)は、87点 (XR27は6.0ほど).

    打撃がもっとも弱い小宮山の2012年の貢献点(140試合換算)20を差し引くとして、67点の増加を見込んだとして(かなり大甘査定ですが、笑)

    勝率620(引き分け12ほどとして、82勝ライン)を、上記失点417でまかなうためには、548得点が必要で、あと137点を稼ぎ出す必要があります。

    まだ50点不足、かなり見劣りがします。
    しかも、ほかの選手を入れて、今年のラインナップから次弱(小宮山は最弱でしたから)を除くと、小宮山がかなり分布の中央から離れていただけに、西岡以上に得点力のある選手が入っても、加算分は、それほど増えません。

    ついでに「盗塁」についてですが、首脳のトップである和田氏の現役時代の成績を見るとさほど走っていないものの、盗塁死が非常に多く、意識として「盗塁は、加算だけされる。盗塁死しても失うものは少ない」という誤った考え方に洗脳されていないかと不安も感じます。盗塁はハイリスクであり、一回ごとの得点増は、0.18に過ぎず、一方失敗すれば0.32の得点減になること、したがって最低7割の成功が見込めなければマイナスの戦術であることも、今の首脳は理解しているのか(随分以前Longさんが指摘していたようにかつてのタイガースは、盗塁で失点をしない程度にコントロールしていたのが、真弓時代ぐらいからそのウィズダムを失った印象があるので)?

    V3さんと同じように、私も今年のタイガースの補強方針・編成戦略に大きく不安を感じています(笑)。

    「ホームランはいらない」と「長打が不必要」とはまったく違った命題であり、短打+盗塁では、2塁打と同じ効果を得ることはきわめて難しく(盗塁死の損失>>盗塁のゲイン)、守備を固めて防げる失点では、勝率を優勝レヴェルにもたらすことなど夢物語であること。

    これらは、計数的に、きわめて簡単に得られるインサイトに過ぎません・・・

  • >>No. 4390

    Longさん、

    こんばんは。

    今私用で、「時差のない土地」に居ります(笑)。
    さっき外を歩いていたら、やたらとホークスの選手の看板が目に付きました。

    いま纏まった時間が取れないので、ご質問には改めて後刻計算式を出して、批評して頂こうとおもいますが、ざっと
    今年のタイガースの総得点が411点

    それをほぼ8人で獲得しているから一人当たり50点ぐらい。
    小宮山の個人打撃成績を見るとその5掛け前後で、25点
    まあ、このくらいた妥当な目安ではないかと・・・・

    実際は、XR式にのっとって、

    72試合(ちょうど半分の試合ですね)171打席149打数
    22安打12塁打0三塁打1HR
    4打点盗塁無盗塁死無
    9犠打0犠飛
    11四球2敬遠2死球
    32三振4併殺

    OBP 216(長打はともかく、これを何とか改善してもらいたいもの) SLG174
    OPS .390

    というデータを元に算出してみました。

    ただ、詳細はまた後ほど。

  • >>No. 4392

    Longさん、
    まず、ご質問のポイントを先に。

    ご推察のように、博多の街をぶらぶらしています。

    Pythagorasですが、私はエクセルの計算機能を使って
    =(得点)^1.8/((得点)^1.8+(失点)^1.8)で計算しています。

    >「真の四番」は全盛期の金本やウッズのような
    球場が関係ないくらいの圧倒的なパワーヒッターが
    最優先補強ポイントだと思うのだけどどうなのかな。
    シーツ先生の眼力に期待するしかない…。

    100%同意です。
    スポーツ紙だから、例によって信憑性の薄い情報ですが、
     「目指すところは平均得点が3・5点の打線。これを結成するためには福留君は必要な人材。これはオレの持論。それに近づくためには、福留君はぜひとも欲しい。守備力なども考えてね」。来週28日の交渉を前に、中村GMの語気が強まった。
     5位に甘んじた今季、タテジマの平均得点は、両リーグワーストの2・8にとどまった。巨人の3・7とは約1点の開きがある。今季から93得点の上積みが必要だが、1試合1点ずつ加算すれば、十分に理想を追い超せる勘定だ。

    まず、どこかのティームを目標に追い越せという考え方がねえ・・・
    それでは、群集の発想。
    プロスポーツのGMたるもの、”来年のリーグでトップをとるには計数的にどの位の得点力と失点が必要か?”を基本材料にして、編成を考えるべき。MLBのGMなら、当然。
    スケールが”みみっちい(笑)”

    すでにV3さんが詳細に調査されていたように、対読売で、
    得点 534対411
    失点 354(なんという数字!)対438
    得点を93点上積みした程度では勝率562にしかならない。
    これでは74勝58敗12分が関の山。
    (加えて、クローザーを失い、先発にも活きのいい若手確定が存在しない現状で、失点は増えこそすれ、減らすことは至難)
    戦国時代状態のパリーグならいざ知らず、優勝などちゃんちゃら可笑しいわ・・・・

    MLBのGMならば、そもそもMBAや、理系・経済系の専門学位、ないし知識をもっていて当然だから、この程度のことはさらさらと暗算できる。あるいは、配下の計数エキスパートに諮問して、自分の計数感覚を常にチェックするのが当たり前。こんな水準の低いGMをおいて、タイガースはいったいどういう球団経営を考えているのか?噴飯もの。
    Longさんの仰る通り、今のタイガースをAクラスに復帰させるためには、全盛期の金本クラスのXR27 8.5前後の爆発的な得点力をもつ中心打者は必須。

    悪いが、西岡福留クラスでは話にならない。せいぜいティーム総力現状維持が関の山。

    彼らは、現有戦力の経年劣化を補うためのベースを支える駒に過ぎない・・・
    しかも、彼らがMLB移籍前能力に匹敵できる活躍ができるという前提のもと。
    V3さんの言葉を粉飾すれば(突然の話題、そうとしか思えませんでした・・・笑)、まさしく蟷螂の斧。

    今年前半すでに、現有戦力では、戦えないことが明白になっても、ありえないレギュラーの復活(経年劣化は戻せない・・・)を期待し、若い選手・緊急補強を含めた「ティームとしての伸び代」の必要性を認識しえなかった首脳に、なにを期待すべきなのか(苦笑)。

    最大の補強は、現首脳の更迭以外ないと思います。
    いや、経営母体の改善かな?

    玄人好みの、しかし、得失点を大幅に改善できない特殊技能者集団ではなく、こんな面子でよく勝てるな、でも活きはいいなというティームを率いて、必須な要素を活用することで、激戦を勝ち抜ける手腕を見てみたいと希望します。
    そう・・・私は天邪鬼です。

  • >>No. 4403

    マートンについては、彼本人が能力を発揮するためには、
    残留せず、むしろNPBの別の球団を考えたほうがよかったかなと思います。

    来年首脳はマートンにどのような役割を期待するのか?

    打者としてのマートンは、GO/AO比(>1.5、日本では正規Statではないので、知りません)で見る限り「転がし」型であって、HRや外野の頭越えタイプではありませんね。

    長打というとすぐHRという短絡な見方には賛成しませんが、外野の頭越えの長打ではなく、間を抜く長打を狙わせるべき打者でしょう。
    さすがに体格は日本人の標準よりはかなり上回っていますから。
    マートンに、高打点(打点には意味はありませんが、日本流に・・)を期待するのは難しい。

    タイガースが勝率を飛躍的に向上させるためには、失点を下げる(効果が出るまで失点を現状から下げるには、投手陣入れ替え以外不可能です)よりは、得点力を増強させるべき。

    よって、今のタイガースには、この”一掃型”が最優先なのに、補強案では明確にされていないのが気になります。
    来年36歳の福留に期待しているとしたら、かなり真っ暗です。

    今年の低迷は、決して不運ではなく、なるべくしてなった、いわば構造的不況だから、復興には時間がかかりそうですね。

    しばらくは、我慢と思うことにします。

  • 日本のスポーツメディアがよくやる誤訳。

    また出た。
    やれやれ。

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121204-00000216-ism-base

    ヤンキーズのAlex Rodが、「臀部手術」って(笑)?

    臀部膿瘍などという疾病もないではないが、スポーツ選手の大きな故障といえば、関節系がほとんど。

    これは、「ヒップ」というメディカルタームの誤訳。


    股関節のこと。

    http://www.boston.com/sports/baseball/2012/12/04/rod-needs-hip-surgery-will-miss-season-start/EGCNrGgXuc89DYolEWO8vN/story.html

    容易に想像できるように、大掛かりな手術になることも多いし、
    リハビリにも時間がかかる。
    だから、GMのキャッシュマンが「大誤算」と嘆くわけ。

    だが、オリジナルにもある「プレイオフでのSpectacular poor performance」を、この故障のせいにしてよいのか?


    元の話題に戻して・・・
    ほかにもよくみかけるのが、バックペインを「背部痛」
    背部には違いないが、「腰痛」のこと。

    スポーツ系ニューズには、結構医学専門用語も多い。

    訳させる人間を選ばないとね。

  • >>No. 4409

    V3さん、
    藤川が、メジャーでどのような活躍を見せるか、興味があります。

    一回目のWBCで、藤川はUSAティームに真っ向から力勝負を挑んで、
    三振も奪ったし、真芯では捉えさせなかった投球でした。

    当てただけの打球がヒットになる不運もありましたが、
    野茂、2年目の松坂、(伊良部?)、今年のダルヴィッシュと並んで、
    メジャーリーガーを堂々と捩じ伏せうるポテンシャルを見せたと思います。

    あれを「失敗」と見做すのは、消極的すぎないだろうか?

    あれから、数年。今の藤川は、どんなパフォーマンスを見せるのか?


    で、T-rexの話題がでていますね(笑)。
    本編が楽しみです。

    思春期(13歳から18歳ぐらいまで)に、一日2キロも体重が増えるほど成長した後、
    20代後半で成長が停滞し、28歳で死んだときには関節炎と感染症に苛まれていただろうSueについて、
    2004年に年齢を推定した研究者Greg Ericksonは、”They lived fast, died young(T-rexは、人(竜?)生を駆け抜けた)”とコメントしていますが(笑)、
    果たしてT-rex ”Kyu-ji”は如何に??

  • こちらはまだ木曜夜。
    明日カブズが藤川獲得を発表する予定。

    メジャー公式サイトに一昨日掲載されたニューズ。
    藤川について、最も信頼できるソース。
    The Cubs are expected to complete the agreement with Japanese pitcher Kyuji Fujikawa on Friday. The right-hander has reportedly agreed to a two-year, $9.5 million contract, which includes vesting options valued at $5.5 million or $6 million, to be determined by games finished.
    (契約の詳細は、日本メディアでも紹介されているが、
    現在の為替相場では日本円にすると半端で印象が掴みにくい。
    2年で9.5ミリオンダラー。出来高で10まで)

    The deal has not been finalized, but Cubs manager Dale Sveum has watched video of Fujikawa and likes what he's seen
    デイル・スヴェウム監督は、映像でみた藤川を気に入った。

    "He can fill any kind of role, he has that kind of stuff," Sveum said. "Those numbers and that ability to do things with three, four different pitches just doesn't come around very often. He can set up, he can close. He can do anything he wants with a baseball. He has four quality pitches and can add and subtract with his fastball. He can pitch in the seventh, pitch in the eighth, pitch in the ninth. He can get left-handers out and pitch in any type of situation."
    「抑えとして、どんな役割でもこなせる球種をもつ印象だ。
    球速もあるし、3つ、ないし4つの球を駆使できるのは、並みの能力じゃない。
    抑えとして万能だろう。
    少なくとも4球種は一級品だから、
    速球とそのいくつかを随時組み合わせればよい。
    7回以降どの回でも、左打者が続いても投入できるし、状況を問わないだろう」

    (この時点では、美辞麗句しかいわない。
    ウェルカムということ)

    Does Sveum know any Japanese? "I know how to spell 'thank you,' but that's about it," he said.
    「日本語を知っているか」と聞かれて「ありがとう」ぐらい。

    Fujikawa, 32, played 12 seasons with the Hanshin Tigers, totaling 220 saves and a 1.77 ERA. Last season, he appeared in 47 2/3 innings and compiled a 1.32 ERA. He was sidelined with an adductor strain and has not thrown 70 innings in a single season since 2007.
    32歳の藤川は、阪神タイガースで12年プレイ、220セーヴ、防御率1.77.
    シーズン途中の大腿内転筋痛で、今年は47回2/3を投げ、ERA1.32だった。
    2007年以来70イニングを超えたことはない。

    (イニング数は、酷使されていないという解釈もできる一方で、戦車のようなタイプではないともとれるかもしれない)

    The question now is what happens with Marmol. He's entering the final year of his contract and is owed $9.8 million in 2013. Last month, the Cubs were close to completing a deal with the Angels, which would've sent Marmol to Anaheim for starter Dan Haren. The Cubs pulled that trade off the table because of concerns over Haren's medical reports.
    では、現在のカブズクローザーであるカルロス・マルモイはどうなる?
    マルモイの契約は来年最終年で9.8ミリオンダラー。
    先月、カブズとエンジェルズとの間でマルモイと先発のダン・ハ−レンとのトレードが成立寸前までいったが、
    ハーレンの故障の可能性を知ったカブズが破棄している。

    (このハーレンを手に入れたのが、ワシントン・ナショナルズ。Natsは、リスクを冒してでも、先発をとりたかったのだろう)

    (以下次項に続く)

  • >>No. 4413

    "Marmol, he's our closer," Cubs general manager Jed Hoyer said Tuesday. "He had a great second half for us. You have to give credit to the pitcher. He did a great job, threw his fastball a lot more. I do think [pitching coach] Chris Bosio deserves a lot of credit for learning about the player and seeing what he could do and really being clear.

    カブズGMのジェッド・ホイヤーは、“マルモイがうちのクローザーだ”と火曜日に語った。
    “マルモイのおかげで、試合後半は安心だ。評価に値するよ。
    速球をぐいぐい投げて活躍している。
    投手コーチのクリス・ボジオが、マルモイの長所をうまく引き出して的確な指示を与えていることにも触れておくべきだろう”

    "We were clear and are clear as we put a bullpen together that he's going to be our closer," Hoyer said. "Whether we end up signing additional relief pitchers, I think we see Carlos as our closer."
    「マルモイが、クローザーであることは、
    これまでもはっきりしていたし、これからも変わらない。
    新しい救援投手を獲得しても、それは同じだ」
    (GMは、現在の実績を尊重し、新しい選手は競争原理に従ってポジションを勝ち取れと明言)

    Theo Epstein, Cubs president of baseball operations, has talked to Marmol since the Angels' rumors. The right-hander was aware of the possible move because he had to waive his no-trade clause.

    球団社長のテオ・エプスタインは、エンジェルズとのトレードが噂に上った後、マルモイと会談した。
    マルモイも、トレードに備えて“トレード忌避条項”を撤回させられた以上、
    この事態は覚悟の上だった。

    Marmol, 30, converted 20 of 23 save opportunities last season, and totaled 55 1/3 innings, his lowest total since 2007. He now has 115 career saves, which ranks third on the Cubs all-time, and is the franchise leader in strikeouts by a reliever with 625.
    マルモイは30歳で、55回1/3を投げセーヴがつく23試合のうち20試合をモノにしたが、
    これは2007年以来自己最低の記録だった。
    通産115セーヴは、これまでカブズに在籍した投手中歴代3位で、
    救援投手として奪三振625は球団記録である。

    Sveum sounded as if there was room for both pitchers in the bullpen.
    監督スヴェウムの以下の発言は、
    藤川とマルモイの配置転換もありえると暗示しているかもしれない。

    "He's one of the guys who can pitch in the back end of our bullpen, no doubt about it," Sveum said of Fujikawa.
    「藤川は、クローザーたりえる投手だ。疑う余地はない」

    Fujikawa, who will be the second Japanese player in Cubs history, following Kosuke Fukudome, was expected to be introduced on Friday at Wrigley Field. He's the third free agent pitcher signed by the Cubs this offseason, joining starters Scott Baker and Scott Feldman. The Cubs also re-signed free agent Shawn Camp for the bullpen.
    カブズで日本人がプレイするのは福留に続いて藤川が2人目だ。
    このままいけば、明日金曜日発表があるだろう。
    カブズにとって、今オフ3人目のFA移籍選手になる。
    他の二人は先発投手で、自ティームのFA、ショーン・キャンプとは再契約している。

    (GMは、現有戦力のマルモイを腐らせないための外交辞令、
    一方現場の監督は、もしかしたらマルモイに不満・不安があって、
    藤川が期待通りなら、クローザーを任せたい意向が窺える。
    藤川にとっては期待されているということで、活躍を期待したい)

  • シカゴカブズの本拠地、Wrigley (リグリー)フィールドで、公式に藤川入団が発表された。

    http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20121204&content_id=40523142&vkey=news_mlb&c_id=mlb

    長年の夢がかなった瞬間。
    うれしそうで、そしてどこか初々しい藤川の表情がいい。

    シカゴは、一度しかいったことがないので、この球場のことは知らなかったが、甲子園と共通で、”ツタ”が茂っている。

    では、記事を翻訳。

    ここは、ボストンについで、全米で2番目に古く、ナショナルリーグでは最古、ベイスボール黎明期からある球場ということで、北米の甲子園と呼んでもよいだろう(原文は、甲子園が日本のリグリーだと書いてあるが、ここは断固トラびいき、笑)。

    契約は、二年(詳細はすでに書いたので省略)で、三年目は成績が伴わなければ球団は50万ドルを払って契約解除できる。

    数週間前メジャー数球団を訪問した藤川が、この球場を見て、「家に帰ってきたみたいだ」と感じたことは驚くにはあたらない。藤川は、シカゴの街と、この球場の虜になってしまった。以来、「寝ても覚めてもカブズ一色になっちゃった」と藤川はいう。そして実現した。

    右投げの藤川は、阪神時代12年で220セーヴを積み上げたが、カブスではセットアッパー、クローザ−のカルロス・マ−モル(マルモイは間違い、訂正)につなぐことになる。

    GMジェド・ホイヤ−は、「ブルペンの充実が来季への目標だ。球児が入って救援陣は厚みが増した。彼のこれまでの成績は申し分ない。なにより、彼は最初セットアッパーとして圧倒的な成績を残し、そしてクローザーに役を変えた。だから、どちらもこなせる。大事なのは、後ろを任せられる投手を揃える事で、個人の役割はさほど重要ではない」と。

    藤川も、自分の役割をさほど気にしていないようだ。「状況に応じて、アウトを3つ、あるいは4つとることが僕の役目。そのためなら何でもするよ」とエージェントのダン野村氏を介して発言した。「タイガースのクローザー時代も、それがモットーだった。僕の目標はアウトをとること。そのためなら、出塁を許しても気にしない。とにかくアウトを3つとって、試合を終わらせることだけを考えていた」

    (この発言は、ダン野村が通訳したもので、どこまでが藤川の発想かわからないけれど、「綺麗な仕事」に拘らず、結果を残すと考えていたなら、むしろ良いと思う。見ているほうは劇場などと騒ぐが、1,2点とられても勝てばよい。セーヴが3点差で成立する背景は、完全無欠な投手など前提にはしていない。この割り切ったメンタリティーなら、メジャーでも成功できそうに思う)
     
    以下続く

  • >>No. 4417


    現クローザー、マーモルはコントロールに不安を抱えるが、今年後半はERA1.52だった。カブズ首脳はスライダーに頼りきるなとアドヴァイスすることで、マーモルを安定させた(前に引用した記事で、GMがボジオ投手コーチを賞賛してのが、これだろう)

    球団社長テオ・エプスタインはこう語る。「今年後半の活躍で、マーモルは来年を勝ち取った。われわれのブルペンは数が足りない。そこそこの投手で頭数を補うのではなく、傑出した投手を一人、あるいは二人入れて、成長が期待できそうな若手数名と組み合わせる方針だ。」「契約の場で、藤川は、クローザーに拘らなかった。自分の役割を明確にして、仕事をやりやすくしてほしいとだけ要望した。彼は、自分の役割を規定するつもりはなく、ティームが勝つために監督の望む通り投げると発言した」

    藤川は、過去2回のWBC、北京五輪に参加したが、今回のWBCには出ない。カブズは新しい環境に馴染むよう、藤川に自重を要請した。藤川は、ティームメートと意思疎通できる程度の英語はしゃべれると言う。

    背番号11は、藤川自身の希望だ「タイガース時代22だったが、それ以上の成績を上げるため、番号を若返らせた。11は欲しかった。空いていてラッキーだった」

    (晩年、クローザーとして活躍した11番村山にあやかって?子供のころ、分業がなかった時代の投手成績表をみていて、村山の0.95などという防御率はとても異様に見えたことを思い出す)。

    藤川は若返りたいのだろうが、カブズが彼に期待するのは若手投手の手本となることだ。もちろん、カブズは藤川の投球スタイルを買っている。GMのホイヤーは「藤川の最大の長所は、ファストボールで勝負できることだ。変化球で晦ますタイプじゃない。真っ向勝負だ。変化球に頼りすぎると、見切られるのも早い。速球派は、ゲームプランに即して投げてくれるし使いやすい」と述べる。「藤川はカブズの歴史を気に入ったようだ。即座に甲子園と似ていると言ったよ。ピンとくるものを感じて、その時からここで投げる気まんまんだったようだ。」

    藤川の発言「甲子園は日本の野球発祥の地。シカゴカブズを選んだのも、それが理由のひとつ」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    GMやエプスタインは、「現クローザーは、成績をあげてきたから、優遇したい」と外交辞令を連発しているが、TVのMLBコメンテイターたちは、「現実、マーモルが不安定な以上、これは補強であり、いざとなれば藤川を頼ることになるのは自明」と述べている。

    http://mlb.mlb.com/video/play.jsp?content_id=25520885&topic_id=40172882

    藤川にとっても、最初から背水の陣ではなく、新しいリーグに順応する時間もあり、負担もかかり過ぎない状況(来年カブズがいきなりAクラスになり、登板過多に苦しむことはまず考えられない、笑)だとプラス思考で活躍してもらいたいと思う。

    キャムデン、あるいはナショナルズパークで藤川を見られるのは楽しみ。
    現物を見るのは初めてなので。

    もちろん、そのためにはOs・Natsが負けていることが条件だが、それでも良い(笑)。

  • 藤川の新しいホームについて、Wikiの記事を読んでいたら面白い項目がいくつかあった。

    Wikiの日本版の方針は、「単なる翻訳でないオリジナル」に一時拘っていたが、今は翻訳でもよいと転換したと理解している。
    野球協約が骨子は完全に米国ルールの翻訳なのと同じで、国ごとに別のルールを採択したら、混乱も生じるだろう(笑)。

    リグリー球場の項目は、単なる翻訳ではない。しかし、ひとつ決定的な違いがあるので、英語版を訳して説明してみたい。
    http://en.wikipedia.org/wiki/Wrigley_Field

    建築の経緯
    1914年4月23日開場。 当時ア・ナリーグに続いて、第三のリーグとしてスタートした、フェデラルリーグのホエールズの本拠だった。そして、フェデラルリーグの名残として現存する最後の球場。
    ナ・リーグでは最古、フェンウェイ(ボストン)に続いてメジャー第二の歴史を誇る。

    ディメンジョン
    左翼108.2、左中間112.2 センター121.9、右中間 112.2 右翼107.6
    観客数41009 (立見の余地あり、メジャーで下から10番目の収客サイズ)
    http://en.wikipedia.org/wiki/File:Wrigley_field_720.jpg


    スコアボード
    フェンウェイと並んで人手で裏返されるタイプ。回の最中に得点が増えるたびに、人手で数字が挿げ替えられる。
    http://en.wikipedia.org/wiki/File:Wrigleyboard_8_27_05.jpg
    24球団時代のフォーマットのため、常に3試合ほどの情報が欠如するが、大掛かりな変更を拒む球場の姿勢のため、変更される見込みは少ない。


    東にあるミシガン湖(海に近いサイズ)の故に、風が舞う球場。
    湖からの風は、打球を押し返し、ホームランが平凡なフライに化けることも多い。ノーヒットゲームの「追い風」になる。これは4,5月に多い。一方夏場、暑い日にはホームから外野に吹く風が投手泣かせ。かつて、サミー・ソーサなどが、「民家の窓を割る」記録的な飛距離を残した原動力。最後のヴァリエーションが、左翼から右翼に向かう横風で、これは予測のつかない”珍事”を引き起こすことが知られている。

    照明
    なんと設置されたのが1988年! つまりそれまでナイトゲームはなかった。実は1942年、他球場に先駆けていち早く照明を導入したら第二次世界大戦のあおりで、撤去されて、メタルスクラップにされてしまった。その後は、オーナーの「野球はお日様の下でやるもの」という哲学に束縛されていた(笑)。さすがに、選手やアンパイアが「照明のない環境で試合はできない」と拒否するにいたって、方針が変更された。現在も市の条例で、夜間ゲームの数が制限されている。

    ツタ −この箇所に、日本語Wikiと英語との乖離が見られる。
    http://en.wikipedia.org/wiki/File:Wrigley_Field_400_foot_sign.jpg
    外野フェンスを覆いつくす、ツタが植えられている。これはボストン種と日本種の混合で、春先にはつるだけなのが、シーズン進行につれ、分厚く茂る。そうなると、本来のレンガ製の表面は見えなくなるが、クッションとしては不完全なため、時々フライボールを追いかけた外野手の衝突事故がある。 
    ボールがツタの中に飛び込んで見えなくなると、外野手は手を上げてアピールできる。アンパイアはそれを受けて、グラウンドルールに基づく二塁打(いわゆる、エンタイトルトゥーベース)を宣告する。しかし、外野手は、アピールせず、ボールを捜しても良い。この場合は、インプレイ続行になる(こういうところに予測できない要素を残しているのがベイスボールの良いところだと私は思います。ゲームにハプニングが起こった時、ファンも、そして多分選手もおおらかに楽しむということでしょう。たとえ結果自軍に不利になろうとも)。
    メジャー球場で、クッションフェンスではなく、ツタなのは、リグリーが最後。
    http://en.wikipedia.org/wiki/File:Wrigley_ads1.JPG

    勝利旗・歌
    ゲームの勝敗を知らせる旗が、試合後球場から掲示される(デイリー新聞の尻尾??)。
    勝ちゲーム後には、ファンが「それ行けカブズ(Go Cubs Go)」を斉唱する(六甲おろし・・・笑)。

  • >>No. 4423

    V3さん、

    早速この論文と、Nature誌のコメンタリーを読んでみました。
    購読していなくても、このコメントは読めると思います。

    http://www.nature.com/news/controversial-claim-puts-life-on-land-65-million-years-early-1.12017

    Natureに限らず、科学雑誌は、”真偽”だけでなく、”新説が常識を覆す”インパクトを考慮して、掲載を決定します。英語では”Provocative”といいますが、日本語には対応するよい言葉がありません(日本文化の特徴が垣間見られますね・・・笑)。

    これまでも、常識外れな論文が掲載され、論議を呼んだ事が何度もあります。

    ともあれ、このコメンタリーは、レタラック氏の仮説が本当なら、現行の生物進化論を改変する大きな影響を評価しつつ、一方他の専門家の”冷ややかな反応”についても触れていますね。

    いわく
    「私たちは、レタラック君の論文を10年ほど審査してきているが、もうこりごりだ」
    「この論文は、彼のこれまでの主張を加工しただけで、新しいデータが全然ない」
    「レタラック氏の仮説が、斬新で方法論もしっかりしていることは認めるよ。だけどね(所謂’But’レトリック、ここからが本音)、彼の証拠を説明できるより妥当な仮説が直ぐに現れて、みんなそっちに乗り換えてしまったよ(彼はすでに時代遅れの裸の王様さ)」
    「私はこの論文を信用しない。彼が提示している堆積層なるものは、陸ではなく、海由来そのものだよ。そうでないという証拠が何一つ示されていない」
    (この人はおそらく、当該論文の審査担当でしょう。掲載に値しないと評価したのに、編集部がそれを覆したことを憤っているようですね・・・)。

    最近のNature誌では、珍しいほど毀誉褒貶(というよりは、毀貶だけ・・・)の多い論文です。

  • 藤川のFAメジャー移籍が、Chicagoカブズになった。
    現在残念ながらリーグ一二を争う弱小球団である。

    しかし、ボストンで実績を残した、現代派GMの代表Theo Epsteinを引き抜いたからには、このままのポジションに甘んじるつもりは毛頭ないだろう。

    今回の藤川について、Theo(球団社長)や、GMのジェド・ホイヤーの発言を見ていると、単に”外交的”というだけではない、現在のベースボールの”常識に挑戦する隠されたアジェンダがあるかもしれないと思うようになった。

    まず、現在のカブズというティームを分析してみよう。

    得点では、リーグ平均に対して−11% 失点は、同じく−10%
    どちらも、平均より10%劣っている。ベースボールの世界では、10%は大きい。せめて2,3%にとどめられないのは相当戦力が劣っている証拠になる。
    ちなみに今年のタイガースは、得点−10%、失点+4%(平均よりよい)。
    タイガースは、打の貧弱さが特に主要な問題だが、カブズは、どちらも駄目ということで、状況はより困難である。

    打についてはひとまずおいておいて、藤川が加わる投手陣について。
    ついでに、いわゆる守備だが、失点ー自責点を大まかに守備の問題と考えると、タイガースなら60点だが、セリーグ中日・ヤクルト・読売・広島あたりが36〜46点であることを考えると、20点前後は減らすべきと思える。それでも、勝率を大きく上げることはできない。(守備失点を標準に減らすぐらいでは5割にすら届かないことは、V3さんが既に喝破されている。だから、今の首脳の口癖の”守備を重視した野球”では、上位進出は覚束ない。投手力もこれを飛躍的に上げることは不可能。ならば、得点力=長打力を復活させることが最優先)

    さて、カブズをもう少し詳しく見てみよう。
    メジャーの継投論理は、先発が100球で、6回前後、状況に応じてワンポイントなどショートリリーフで、8回をセットアッパー、9回(最終回)をクローザー。

    そこで、6回までの失点と、8,9回の失点とを比べればまず前が弱いか後
    ろが弱いかが見えてくる。

    視覚に訴えるために、これをグラフにしてみた。
    https://skydrive.live.com/?cid=9a442c0f7e7d3b17#cid=9A442C0F7E7D3B17&id=9A442C0F7E7D3B17%211046

    次のコラムで説明もする。
    (以下続く)

  • >>No. 4426

    4月 11勝15敗 
    1〜6回の平均得点 0.42  失点 0.48 (一回あたり) 
    7回終了時点での得失点 71−88
    8回得点  15     失点 17
    9回得点  9 (0.41) 失点 5 (0.24) 
    7回終了時2点差リード以下(バハインドも含む)で勝ち   4
    リードを八回に失い負け     2
    リードを九回に失い負け               1

    5月 10勝17敗
    1〜6回の平均得点  0.33  失点 0.52  
    7回終了時点での得失点 69−93
    8回得点  15 (0.56) 失点  22 (1.05)
    9回得点  22 (1.0!) 失点 11 (0.52) 
    7回終了時2点差リード以下(バハインドも含む)で勝ち   7
    リードを八回に失い負け       7
    リードを九回(最終回)に失い負け        1

    6月 10勝17敗
    1〜6回の平均得点  0.38  失点 0.56
    7回終了時点での得失点 80−106
    8回得点  9 (0.33) 失点  12 (0.44)
    9回得点  9 (0.43) 失点 7 (0.44) 
    7回終了時2点差リード以下(バハインドも含む)で勝ち   5
    リードを八回に失い負け       3
    リードを九回(最終回)に失い負け        2 

    7月 15勝10敗
    1〜6回の平均得点 0.50  失点 0.43  
    7回終了時点での得失点 92−86
    8回得点  5 (0.2) 失点  3 (0.12)
    9回得点  3 (0.17) 失点 4 (0.24) 
    7回終了時2点差リード以下(バハインドも含む)で勝ち   7
    リードを八回に失い負け     0
    リードを九回(最終回)に失い負け            0

    8月 7勝21敗
    1〜6回の平均得点  0.42  失点 0.63  
    7回終了時点での得失点 82−114
    8回得点  12 (0.48) 失点  17 (0.61)
    9回得点  13 (0.55) 失点 13 (0.68) 
    7回終了時2点差リード以下(バハインドも含む)で勝ち   5
    リードを八回に失い負け       2
    リードを九回(最終回)に失い負け        3

    9月 10勝18敗
    1〜6回の平均得点  0.42  失点 0.64  
    7回終了時点での得失点 83−121
    8回得点  10 (0.37) 失点  11 (0.41)
    9回得点  12 (0.46) 失点 3 (0.15) 
    7回終了時2点差リード以下(バハインドも含む)で勝ち   3
    リードを八回に失い負け       1
    リードを九回(最終回)に失い負け        2


    4,5月には8回の失点で多くのゲームを失っている。ここを改善すれば、5割が見えるかもしれない。思いっきり皮算用で、8回の失点で失った15試合を拾えれば、78〜83勝という甘いラインが、かすかに(笑)・・・・

    5月戦線は特に象徴的。打線は試合終盤奇跡的ながんばりをみせ、22点を奪っている。イニング平均1点は、驚異の数字。
    ところが、その前に、8回に22点を失っている。連日大穴をあけ、奇跡的努力で帳消しにするも、累積負債で赤字は消えず。終わってみれば10勝17敗のデフォールト(笑)。選手もつらかっただろう。

    一方7月は別ティーム。これがカブズの可能性か?
    得点力はそのままで、8・9回の失点が見違えるように安定した結果、15勝10敗と見事な成績だった。エプスタインやGMが後半のクローザー・マーモルを評価した理由のひとつだろう。後半の戦跡が続けばAクラスも夢ではない。

    少し脱線する。なぜか今のタイガースの首脳や主軸選手は、”原点回帰”という言葉を好むが、加齢などで自然に失われうる能力を”かつてのベストの状態こそ原点”と看做すことは危険だ。”夢よもう一度”と言い直せば、現実味が如何に薄いが味わえると思う(笑)。

    エプスタインたちは、夢を見るほど純情ではない(笑)。
    そのためにトレードや、FA獲得で、戦力補強を論理的に行っているのだから。

    その一番手として加入する藤川がセットアッパーとしてフルシーズン活躍すれば、エプスタインたちの構想する戦力増強が実ることになるだろう。

    ここでこの稿はいったん切り上げる。
    次に、”ベストのリリーフ投手は、どこで起用すべきか”という問題について考察したい。
    洋の東西を問わず”クローザー”>>"セットアッパー”>>その他 
    が常識。だが、エプスタインたち、メジャーの若手(頭が若い)GMたちは、ワンステップ進んだ発想を十分理解しているとおもう。

    それが、今回の藤川の起用に関する”一見慎重な”発言になっているように思う。

  • カブズ(エプスタイン)は、藤川に何を期待しているのか?

    最初に、マーモルの登板成績2012  61試合 3勝3敗20S 55.1回 四球45三振72 WHIP 1.54  ERA 3.42

    抑えとしては、WHIPが高過ぎる。奪三振能力は高いが、確かにメディアが批判するように、コントロールに難のある、荒れ球投手。

    ただ、「劇場型」と簡単にラベルを貼っているであろうメディアや、一部のファン、現場と違って、エプスタインを初めとする“知性派”トップは、成功率20/23という結果を評価して、とりあえずこのまま使おうという方針に見える。

    ここにもうひとつの要素が絡んでいると考えたい。
    それは、「ベストの投手は、試合のどこで投げさせるべきか」という問題である。単純にベスト=クローザーという風潮が、必ずしも野球統計的に支持されないという分析を踏まえてのものだ。これはTom Tangoの有名な「The Book」が一章を設けて詳細に論議している。

    簡単に言えば、8回に1点差、あるいは2点差で、ベストリリーヴァ-を投入することで、勝ちの確率が、6%、ないし4%上昇するのに対し、9回3点差なら、2%に過ぎない(つまり、現在のセーヴシステムなら、然程優れたリリーヴァ-でなくても、勝てる試合でセーヴポイントを稼げるということ)。セーヴというコンセプトを提示したのが、ホルツマン(Jerome Holtzman)だが、あるMLB監督が「君の提案が、9回専科投手という商売を創り出したようなものだ」と述べたことがある。9回を締めるのがベスト投手というのは、一種の流行に過ぎない。

    ここで面白いのは、この事実は長年知られているものの、http://www.webcitation.org/5wkrXZOsp
    球界では特に“進歩派”“反逆児”で知られる(映画の主人公でもあった)アスレティクスのボス、ビリ・ビーンですら「9回にクローザー以外の投手がゲームを失ったら選手が反乱を起こすぜ。おまけにメディアも監督や首脳批判の大合唱になるだろう」というように、実行に移して時折失敗したときの反撥は、彼のレヴェルでも「無視できない」慣性があるということだ。

    エプスタインも当然このあたりの事情に詳しい。ここで、藤川の加入は、もしかしたら長年の「懸案」を実行に移せるという意味で、渡りに船だったかもしれないと思う。
    マーモル<藤川という結果が明瞭になっても、流石のメディアも「今年実績を上げたクローザーを来年も使い続ける。AAAA(笑)から新入の藤川には、セットアッパーをしてもらうよ」というシーズン前の施政方針をすぐには批判できないだろう。

    エプスタインたちは、「うちの打線では、8回までに決定リードを取れる試合はすくなく、昨シーズンは、8回当たりにひっくり返されて負け続けた。藤川(と成長しつつある若手)が7、8回を僅差でしのいでくれれば、9回はSo-soのマーモルでもなんとかするだろうし、奴の奪三振能力を考えれば、結果はついてきそうだ。今年に比べて順位上昇も期待できる。それに、セーヴポイントがつけば、来シーズン後(あるいは中?)にマーモルをトレードで高く売れるというものだ」

    で、少し不思議なのは日本のメディアが「今年はセットアッパー、来年こそクローザー」という漸次出世的なコメントを流していること。
    USのメディアには、この情報のソースが見当たらないのだが??

    エプスタインたちの心中を察すれば、Unlikelyに思えるんだけどね。例によって理論的分析を全然やらない日本野球界だけが振り回されていて、エプスタインたちにしてみれば、「そうそう、そうやって都市伝説を振りかざしてくれればこちらもやり易いよ」とほくそ笑んでいないかとすら思う(笑)。

    で最後に、徹頭徹尾現代分析野球を「外道」とののしる有名元監督ラ・ルーサのコメント
    「あほか。リリーヴァーをマウンドに送るとき、役割と状況を明確に告げられんで監督なんてやってられるか。7回8回に逆転されることもあるぜ。だがな、一番難しいのが最後の3つのアウトなんじゃ!プレッシャーに勝てる奴じゃないと駄目なんだ。それこそベストのピッチャーなんじゃ!」
    この硬骨(恍惚?)漢ぶり、いっそ好きだ(笑)。

    日本にも似たようなのが沢山いる。だが、それが知性派を装っているだけに始末に困る。

  • 去年は、ヤンキーズの”策略”で移籍を果たせなかったが、今回はうまくいった模様。

    念願がかなってオメデトウ。
    こちらでのTV中継を楽しみに待ちたい。

    Billy Beanがどのように中島を「活躍させる」かにも興味を感じる。

    日本人の内野手は「もうひとつ」というネガティヴな意見ばかり見るが、何事にもパイオニアは出てくるもの。

    期待したい。

    でも、「中島のユーモアのセンスが良い」という好評は、通訳の手柄じゃないのか(笑)?

    カッコイイ≠Sexyだぞ・・・・

  • >>No. 4432

    V3さん、そしてLongさん、Torabakuさん、(Shukugawaさん?)

    このサイトに、この一年Recurring Charactersだった人たちはこれぐらいかな?

    こちらからも、Happy Christmas

    Christmasに因んだ音楽というと、
    私はこれが好きです。

    ttp://www.youtube.com/watch?v=a6MMW-NJmt8
    新たな命の炎が燃え上がるようなイメージを感じます。
    日本でもこの季節は「火」に因んだ行事が多いですね。

    バッハの作品は、宗教的な謂れが背景にあっても、あまり「イデオロギー的」ではなく、この人は時代を超えて随分発想の自由な人じゃなかったのかなと思うことがあります。

    野球でも、音楽でも、サイエンスでも、「囚われない」姿勢が好きです。

  • ニューヨークポスト紙に野球ブログを掲載するジョエル・シャーマン氏が、来年のヤンキーズを憂えた論説をしている。
    http://www.nypost.com/p/sports/yankees/yanks_will_be_less_reliant_on_long_o9ousYUlfrtKOSFrmG9dtJ/0

    怪我・手術からの回復で、主砲ロドリゲズと主将ジーターが来年前半期待できず、しかも総年俸ペナルティー追徴金を避けるため、FA補強どころか強打者の流出が続いている。

    今年のヤンキーズの総得点は802(MLB 2位)、特筆すべきはメジャー1の本塁打数(245は、球団記録)。現在残留が確実なメンバーでは、得点力の大幅な下落が予想され、どう対処すべきかという分析・提言である。

    この記事を、日本の某スポーツ新聞が紹介しているが・・・・頑固なまでの日本式野球観に基づいた、消化不良・思い違い記事になっている。

    原文では、過去3年に2回米シリーズを制したSFジャイアンツという成功例と比較している。今年、SFは30球団最低のHR数だった(103)。

    さて、ここで日本メディアは「では得点力=最強チームではない」と即断(もちろん原文にはこんな解釈はない)している。ありえない(失笑)。ホームランの数=得点力ではないよね。仮にこういう論を張るなら、実際にジャイアンツの得点力が本当に30球団最低に近いか調査しなければ。ついでに、得点力が勝率をきめるのではない。あくまで、得失点差だ。ディフェンス能力だって調査してから、モノをいうべきだ。

    さて、SFジャイアンツは得点力では上から12番目にいる。決して得点力リーグ最低の、今年の大阪タイガースのような球団が北米一になったわけではない(笑)。

    しかし、ホームラン数と得点力の乖離が大きいことは事実。どうやってこんなことが可能なのか?SFジャイアンツとはどんなティームなのか?面白いじゃないか?

    そして同じようにHRパークファクターが極小に近い本拠を持つ阪神タイガースにとって、ティーム構成上、参考にならないか?

    まず今年のMLB30球団すべてを対象に、ホームラン数と得点力の相関を調べてみる。

    https://skydrive.live.com/redir?resid=6CE2BC7FE9057EE0!135

    相関係数0.45。弱いながらも得点力とHR数には相関が見られるなかで、ジャイアンツのポジションは、はっきりと「Outliner」である。ジャイアンツは、ホームランに頼らずとも得点力を犠牲にしない戦略を実践できているということだろう。では、徹底してスモールボールを実践したのか?(そもそも、スモールボールとビッグボールの定義の認識にも、日米にはズレが指摘されているが・・・)。そうではない。
    盗塁数や、生贄バントの数は、せいぜい平均程度。
    得点力の秘密は、異常に多い3塁打(57、他球団は20〜30)と、リーグ平均をかなり超えた安打数に支えられている。
    本拠のAT&T球場がHRが出にくいが(HRパークファクター29(/30)位)、打による総合得点力を等閑にはしていない。

    日本では長打といえば、ホームラン、HRが無ければすぐスモールボールという思い違いが一人歩き(笑)。

    予想得点力をXRで算出する場合、さらに項目に分け、それぞれがどの程度得点力を左右するかをグラフ化して視覚的にチェックすることもできる。こういうグラフは見たことはないし、いままで自分でも作ったことがない。MLBの2012年版がこれ。我田引水で申し訳ないが、なかなか面白い。ついでにNPBの2012年版も作ってみた。

    https://skydrive.live.com/redir?resid=6CE2BC7FE9057EE0!135

    SFジャイアンツが、流石にHRの少なさから、長打による得点はやや少ないが、それでも単打+長打での得点力でも決して見劣りがしないことが判る。

    日本を見ると、打に関して満遍なくスケールが小さい今のタイガースの実態が浮かび上がる。この点に関する限り、補強は絶対に必要であることは論を待たない。個人的に「生え抜き」という言葉の持つどうしようもない視野の狭さも嫌いだ。しかし、「馴染みのある選手が好きだ」といわんばかりに、MLB帰りや、国内で活躍した他ティームの助っ人選手にばかり手を伸ばすやり方もどうかと思う。問題は、現在の補強必要性のマグニテュードを編成が理解しているのかということ。乏しい想像力で「この程度(例、3.5点打線)ならいいか」というのでは到底駄目だろう(笑)。

    XRの考え方(それは、実際の得点を大体92%ぐらいの正確さで予想できる)によれば、盗塁や生贄バントが、ほとんど目に見える形で得点力に寄与していないことも、このグラフから見えてくる。

    自分で作ったこのグラフを眺めて、もう少しアイディアをこね回してみようと思う。

  • >>No. 4439

    V3さん

    今日は早いですね。年末年始あたりは、少しゆっくりと時間をとられることを祈ります。

    こちらは、流動祝日制で、職場全体が、溜め込んだ休日を年末の一週間に振り替えているので、12月23日から1月2日までロングホリデイです。が、業績の自己評価に不満があれば(不満だらけです、笑)続行です。さすがに下の人には全部、「お休み」を出してますが。一人で仕事していると、オフィスもLabも広く感じられて(笑)、効率がよいものです。

    さて、今年は、讀賣の一人勝ちでしたが、STATSを見る限り、一球団だけ、別リーグの様相を呈しています。お手上げですね。 来年は、Rewardとして、MLBへ挑戦してもらって、代わりにSD Padresにダブルフランチャイズを許可して、HAWAIIを拠点に、NPBに参加してもらいましょうか・・・

    XRの発想では、凡退は、マイナス(-0.09)として減産されていますね。同様に併殺打(-0.37)や三振(-0.098)、盗塁失敗(-0.32)

    ティームのトータルの得失点を考える上で、打による”マイナス点”投による”マイナス点”守備による”マイナス点”という大雑把な割り当てを視覚化してみました。

    企業の再建などで、部門別の損失を評価して、重点的なてこ入れをする発想に倣ってみました。

    https://skydrive.live.com/?cid=6ce2bc7fe9057ee0#!/?cid=6CE2BC7FE9057EE0&id=6CE2BC7FE9057EE0%21135!cid=6CE2BC7FE9057EE0&id=6CE2BC7FE9057EE0%21143

    凡退は、どのティームもそれほど変わりません。これは、打率や出塁率を、ティーム毎に比較すれば、狭い分布に収まることから簡単に予想できます。ここを大きく減らすことはおそらく不可能(とはいえ、徹底して出塁を心がければ、打数が減って多少は変わりますが・・・)。唯一の方法は、ボールなど道具の変更ですが、この場合すべての球団が恩恵を受けるから駄目ですね。

    タイガースでも、新井などがよく「併殺王」などと謂れのない非難を受けていますが、ほとんどのティームで減算値に違いはありません(ソフトバンクは、有意に少なそうですが)。目くじらを立てるほどでもない。意図して減らせば、打力をそぎ落とす結果になるでしょうね。角を矯めて牛を殺す愚を冒してはならない。

    次に、守備失点。
    V3さんが今季のセリーグを総覧して、タイガースは上位ティームに対してやや劣ることは指摘しておられます。優秀なクローザーの移籍、あるいは予想外の先発投手の故障などで、来年、支出が増えそうな懸念もあるので、この部門で20点ほどの底上げを目指しておくのは、”保険”のようなものかもしれません。しかし、スモールボールの弊害で、「欠点の少ない選手」を「一芸長打守備打率並以下」型選手に優先させる、あるいは「守備専門の伸び悩み中堅」を優先して、経験の少ない若い選手の抜擢を躊躇する理由付けにしてはならない項目だと私は思います。

    さて、投による失点。ここは、凡退と並んで失点の一大部門ですが、タイガースの投手能力は、12球団をみても、第一級のレヴェルでした。今年の讀賣は、単にできすぎ・・・向上させることは、相当困難でしょう。

    ただ、若い投手の台頭がなければ、経年劣化で、地滑り的に悪化する懸念もありますね。
    投手力は、現状維持のために補強のポイントではあると思います。タイガースには、総じて、現有戦力は、来年も同レヴェルを維持できるという軽率な前提で、戦略を組む傾向がありますね。転ばぬ先の杖という先見の明は、あまり感じられません。

    今年のSF ジャイアンツは、傑出した部門はないものの、広い本拠に、水準以上の先発投手陣、これまた水準以上の中距離長打力と、日本のドラゴンズを思わせるティーム構成で、勝ち抜いたようでした。

    しかし、同一リーグの他ティームと同じ戦略をとることは、避けてほしいと希望します。

    来年も、苦闘は続きそうですが、大幅に入れ替わったRosterは、少し希望を感じさせてくれますね。

    それにしても・・・・
    高校生をドラフトして、4年後にアマテュアの大学を経由してきた選手よりも傑出したものを持たせることができないようでは、ファームの意味はないと思うのですが(苦笑)。

    ドラフトの基準が根本的に間違っているのか、ファームが機能していないのか?

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