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No.473
クリスマス8
2013/12/20 15:21
加奈子は急に洋行のことが心配になり、学校まで迎えに行くことにした。5時間目のチャイムが鳴り、掃除当番以外の子がロッカーの鍵を開け、靴を履き替えている。ほとんどの子が、友人と楽しそうにお喋りをしながら帰るなか、洋行が一人校舎から出てきた。
加奈子は洋行に近寄り声をかけた。
「洋行君、驚いたでしょ。近くまで用事があったので迎えにきたの」
洋行は顔を真っ赤にして走り去ろうとしたが、先に歩いているサッカー部の男子たちに睨まれたので、その場に留まるしかなかった。
加奈子は小学校高学年の男子の気持がわからなかった。独身のせいもあるが、それだけではない。彼女にはアスペルガーという重い障害があったのだ

クリスマス
2013/12/20 08:44
「園長の林と申します。話は隣で聞いていました。私どもに善意の寄付をしてくださる伊達直人さんを懲罰だなんてとんでもないことです。あなたがだれであろうと、そんなことは許されません。それに伊達直人は全国各地にいrっしゃる。私たちに寄付してくださってる伊達直人も一人ではないのです。ましてや」園長の話を遮り、相手は一段と高い声で話し始めた。
「捕まえるのは、洋行君にランドセルを送った伊達直人だけですよ。わはははは」
電話は切れた。園長は目の前でおろおろしている加奈子に言った。
「心配しなくていいよ。大丈夫だ」