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投稿コメント一覧 (12コメント)

  • 火炎薬餌3
    「おいけぇったぞ。」
    「お帰り、どうせ追加試験やれとか言われたんじゃないかい。」
    「いいか、ようく聞け。びっくりして座りしょんべんするなよ。この薬は火焔薬餌と称し、褒美としてお殿様から439両と4分いただいた。これがその褒美だ。まずは100両、これで200両だ」
    「ああ、お前さんはやればできる人だって分かっていたよ。」
    「300両、400両だ。わかったかこんこんちき」
    「お前さん、ひっくり返りそうだ。水を一杯おくれ」
    「そして残り39両と4分だ」
    「お前さん、これからも薬を作っておくれ」
    「次は流行り病のコロナに効く薬を作ろう」
    「コロナはいけないよ、ビールになるから」

  • 火炎薬餌2
    「そんなこと言ったって、ヘル何とかという薬はさっぱり売れないじゃないか。科の字の旦那は今じゃ水虫の薬に力を入れてるっていう話だよ。そのうえ、異国でやった試験は大変なお金をかけたのにしくじったじゃないか。」
    「いいか、西洋人ていうのは、俺たちと違って手先が不器用ときてるんだ。だから満足に注射も打てねぇ。それに診たてもへたくそだからきちっとした結果が出ねえんだ。次はしっかり手順を覚え込ませて試験をするから今度はまちがいねえ。おっと、そうこうしているうちに吟味会議の結果をお聞かせいただく時間だ。」
    「いいかい、何か言われたら『持ち帰って検討します』っていうんだよ。」

    「全くあいつは俺のこと、ノロマだのスカスカスガーリンとか言いやがるから、店の者も、『旦那様、昨夜は朝の山と神楽坂で遊んでいらしたようですね。照ノ富士は膝にこの薬を打ったから強くなったんですかね。』なんて言うんだ。この薬はまだ売ってねぇよ。それに照ノ富士がこの薬を使ったら、毎場所優勝しちまうじゃねえか。おっと、虎の門屋敷に到着だ。」

    「吟味にたいそう時間がかかり、心配したであろう。比較に使った偽薬に多少意見が出て思いのほか時間がかかった。しかしながら薬の効き目に間違いはなかろうということで決着した。殿にご報告申し上げたところ、一度試してみたいと申されるので、お試しいただいたところ、なかなか良い薬であると大変喜ばれ、今後はこの薬の名を火焔薬餌と称することを許され、褒美として439両と4分遣わされた。ついてはそなたに渡すのでよく確かめよ。いいか数えるぞ。100両、200両、300両、400両。そして残り39両と4分銀だ。途中で落とさないようしっかり持って帰れ。」
    「ありがとうございます。500両にしてくれるともっとよかった。」

  • 火焔薬餌
    「お前さん、また売れない薬を作っているのかい。お前さんは昔たまたま作ったひざぐすりで儲けたけど、それからはさっぱりじゃないか。そんなことじゃサメに食われて死んじまうよ。」
    「サメに食われてたまるかい。今度の薬はひざぐすりをバワーアップしたやつよ。痛み止めをくっつけて効き目が長持ちするから爺さんばあさん大喜びよ。お上の吟味会議でお許しが出たら、小の字の旦那が売ってくださるとおっしゃっている。手付金ばかりか、お上のお許しが出たら祝い金30両の他に毎年10両の金子をいただけることになっている。いいか、それだけじゃねえぞ、衛の字の旦那も売ってくださることになってるんだ。分かったか、おたんこなす。」

  • 或る経営者の独り言

    ようやく明かりが見えてきた。
    屋台骨のアルツが毎年の薬価引き下げにあい、その分なんとかGel-Oneなど海外展開でしのいできた。
    ヘルニコアがアルツの売上減をカバーするはずだったのに、馬鹿な連中がケチをつけてずっこけてしまった。それがなければ今頃順風満帆の経営ができたのに。
    日本の審査当局はリスクをとることに臆病すぎるのだ。まあ今に始まったことではないが。アメリカで承認を取って連中を見返してやる。

    ここ数年厳しい経営が続き、株価も下げてしまった。ジョイクルが承認になり、これからは売り上げに貢献してくれるはずだ。薬価も小野薬品の取り組みも期待通りだ。
    韓国、中国での開発はスケジュール通りに行くだろう。問題はアメリカだ。FDAとしっかり対話することが出来ればいいのだが。

    パイプラインはジョイクルが頑張っているうちにめどをつけよう。これがうまく回っていけば安泰だ。
    ここで頑張れば大きく飛躍できる。勝負の時だ。
    そうすればワシは名経営者として業界に名を残すことができる。

    「あなた、いつまで寝てるの。気持ちよさそうに寝言を言ってたわよ」
    「ああ、小さいとき母親に「あなたはやればできる子なの」と言われたのを思い出し、それで夢を見たのだろう。」

  • 夏休み明けかと思っていた発売が、
    薬価収載、即発売とは驚いた。

    セイカちゃんはやればできる子なんですよ。
    配当増額、自己株式取得、あとなんかやってくれると思いますよ。

    ウフフ・・・それは秘密!

  • 承認されたら配当金元に戻るといいな・・・

  • ジョイクルは当初1月の部会に→ジョイクルは当初11月の部会に

  • まだ言葉が足りませんね。
    ジョイクルは当初1月の部会にかかり、順調なら1月承認見込みでした。
    しかし再審議になり、1月部会にかかり、了承となり、そうすると3月承認が順当です。それで承認2か月遅れとみています。

  • ジョイクルの承認はご存じの通りまだおりていませんが、部会審議後60日以内に
    承認されるのが原則なので、3月中に承認される前提で書いています。

  • ここ数年、生化学は毎年アルツの薬価改定で苦しんできた。
    しかし21年度の薬価改定でアルツは形だけの薬価改定に収まった。
    生化学、科研製薬、ホルダーにとって大朗報。
    ジョイクルの承認2か月遅れをカバーしてあまりあるもの。

    21年度の生化学に死角なし。

  • 同じ薬効でアルツは週1回投与、ジョイクルは4週間に1回投与なので、薬価はアルツの4倍ということは考えられないでしょうか?

  • 国内承認発売がほぼ決まったのでエーザイの中国での開発がスタートオン。こちらも短期間で承認になるかも。

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