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No.732
多元素ナノ合金排ガス浄化触媒、…
2021/03/12 06:47
多元素ナノ合金排ガス浄化触媒、京大などが開発に成功。ロジウム上回る性能、大幅な低コスト化
京都大学の北川宏教授らの研究グループは、自動車排ガス浄化触媒に対して最も高い性能を有するロジウム(Rh)を凌駕する高耐久な多元素ナノ合金触媒の開発に成功したと発表した。Rhよりも資源量が豊富で安価なパラジウム(鉛)とルテニウム(Ru)に第3の元素としてイリジウム(Ir)を加えた合金触媒がRhよりも高活性かつ高耐久性であることを発見した。量産化技術はフルヤ金属との共同開発によって、すでに大量生産に向けたパイロット機を導入し、1ナノメートル級のナノ合金の安定量産化に成功している。現在は複数の自動車・自動二輪メーカーと実機での耐久試験などの共同研究を進めている。
同研究グループは、過去に鉛とRuを初めて原子レベルで混ぜることに成功し、自動車排ガスの主成分である窒素酸化物(NOx)の浄化に対する触媒活性がRhを上回ることを発見したが、同ナノ合金は高温下での排ガス浄化反応では構造が崩れ、活性劣化を引き起こすという課題があった。これに対し、鉛Ruに第三の元素を加えることで配置エントロピーを増大させ、高温での固溶体構造を安定化させた種々のナノ合金の開発に成功し、鉛RuIrナノ合金が鉛RuおよびRhよりも高活性かつ高耐久性であることを発見した。特に排ガス規制で問題となっている低温領域の活性が高いこともわかった。
自動車排ガス浄化触媒に使われる元素のうち、RhはNOxを唯一浄化できることから産出量の9割以上が自動車排ガス浄化触媒に使用されている。だが、昨今の世界的な自動車排ガス規制強化によって希少なRhの需要が高まり、今年1月には過去最高の1グラム約7万6千円を記録するなど価格高騰が続いている。こうした中、より安価でRhに匹敵する性能を持つ新しい物質の開発が強く求められている。今回開発した鉛RuIrとRhの価格を原価(21年2月時点)で比較した場合、鉛RuIrはRhの約10%の価格となり、9割のコスト削減につながる。
同研究は科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業ACCELで進めてきたもので、共同研究グループには京大、信州大学、名古屋大学、九州大学が参画している。 -
No.2244
[東京 22日 ロイター] -…
2021/01/22 14:12
[東京 22日 ロイター] - 英タイムズ紙が与党幹部の話として報じたところによると、日本政府は、新型コロナウイルス感染症流行のため東京五輪を中止せざるを得ないと非公式に結論付けた。政府は2032年五輪の東京招致に照準を合わせるという。
日本は他の多くの先進国ほど新型コロナの打撃が深刻ではなかったが、このところの感染者急増を受け、政府は外国人の入国を原則禁止し、東京など主要都市に緊急事態宣言を再び発令している。
最近の世論調査では、選手団の入国による感染拡大への懸念などから、国民の約8割が今夏の五輪開催を望んでいないとの結果が示された。 -
No.2856
新型コロナウイルスの合併症のた…
2020/07/06 15:39
新型コロナウイルスの合併症のため右脚を切断したブロードウェイ俳優のニック・コルデロさんが現地時間5日、41歳で亡くなった。妻のアマンダ・クルーツさんがInstagramで発表した。
4月から、米・ロサンゼルスにあるシダーズ・サイナイ医療センターで集中治療を受けていたニックさん。治療には人工心肺装置ECMOなどが使用されていたが、右脚に血栓ができはじめ、つま先まで血が巡らなくなる状態に。抗凝固薬を投与していたが、やむなく右脚を切断。昏睡状態だったニックさんは、5月に目覚めたものの、先日アマンダさんは、両肺の移植が望ましいと夫の現状を明かしていた。 -
No.2822
草刈りしときますね。 …
2020/07/06 15:19
ボッシュ(Bosch)は4月1…
2021/04/16 19:12
ボッシュ(Bosch)は4月14日、燃料電池システムの量産に向けて、新たな合弁会社の「ボッシュ水素パワートレインシステムズ(重慶)」を中国に設立した、と発表した。
この合弁会社は、中国の商用車メーカーの慶鈴汽車と共同で設立された。新会社は、燃料電池システムを生産・販売する。両社の技術とノウハウを合わせて、中国の燃料電池市場の発展と自動車産業の変革に貢献することを目標に掲げている。
中国自動車技術者協会の予測によると、燃料電池システムを搭載した100万台以上の車両が、2030年までに中国で登録される可能性があるという。合弁会社は、すべての中国の自動車メーカーに、燃料電池システムを供給することを目指す。
燃料電池スタック、パワーエレクトロニクスを備えたエアコンプレッサー、センサーを備えたコントロールユニット、必要なコンポーネントなどは、2021年内に小規模生産を開始する。また、2021年内には、ボッシュの燃料電池パワーモジュールを搭載した70台のトラックの実証テストが開始され、燃料電池システムの市場投入は2022~2023年を計画している。