ここから本文です

とれたてサンパウロから抜粋

ボルソナロの当選でブラジル経済回復の期待が高まったが、就任5ヵ月半で改善の気配もなく、景気後退が明らかになってきた。福祉改革を当て込んで上げてきた株式市場は年初来の蓄積をはき出し9万ポイントに下げ、為替は大統領選挙前の4.0レアル/ドルを上回るドル高水準に戻ってしまった。

ボルソナロの鍍金が剥げた。少数与党にもかかわらず、国会での多数派工作を怠り、見当外れの発言を繰り返す中で、中間派議員すら、ボルソナロを見放し始めた。

ボルソナロは、教育予算削減に対する抗議デモ参加者を、左翼に乗せられただけの"役に立つ馬鹿”と決め付けた。財政悪化で経費削減が不可避だと国民に説明すらせず、対立を煽る。選挙戦術として有効でも、これでは国民の支持は得られない。政権の基盤は、ボルソナロが発言するほどに、弱体化していく。

ボルソナロを当選させたのはTwitter, WhatsApp のユーザーだが、今回のデモ参加者はこうしたユーザーが多いと見られている。伝統的な左翼ではないのだ。ボルソナロの賞味期限が切れたのかもしれない。

なお、息子フラビオの架空秘書の登録による政党補助金取得、公金流用の疑惑は、銀行口座の開示によって、ファミリー全体への関与が濃厚となった。大統領本人は必死に否定しており、検察も大統領まで追及しないだろうが、ファミリーの発言力は、大統領も含めて低下し始めた。
為替は、政府の指導力に懸念が強まり、ドルは4.0レアルを超えた。これまでと違い、この日は輸出業者、金融機関ともドル売りに出ず、取引終了まで4レアルを維持した。年初来では10.33%のドル高となっているが、しばらく4レアル水準が続くものと市場は見ている。

ヤフーグループの投資信託。口座開設はもちろん、購入手数料も0円! PR YJFX!