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トルコ リラ / 日本 円【tryjpy】の掲示板 2022/01/12〜2022/01/14

【今日のポイント】
 昨日のリラ円は暫く8.30円台を中心にもみ合っていましたが、NY勢の参入後から下値を切り上げ始めました。ロンドン16時のフィキシングに向けてリラ買いが強まると、一時8.71円まで上昇しました。リラは対ドルでも13.84リラ台から13.17リラ台まで大きくリラ高に傾きました。

 欧州序盤になりますが、英FT紙が報じたところによると、アラブ首長国連邦(UAE)の国営投資会社・アブダビ開発ホールディング(ADQ)の最高責任者が、通貨安により下落しているトルコ資産は長期的にみれば絶好の買い時だとの見解を示しました。UAEとトルコのトップ会談が実現した昨年11月、UAE側が、トルコへの投資支援のために100億ドル規模の基金を用意していると語っていたことが思い出されます。結果的に昨日は、潤沢なオイルマネーのトルコ投資が意識されたのかもしれません。

 ただし「インフレ高にもかかわらず金融緩和、中銀独立性の失墜、外貨準備高の枯渇懸念、預金保護策への不信感、効果薄なインフレ抑制やリラ支援策、原油価格の高騰など」、リラのとってのネガティブ材料は目白押しです。

 リラ円は約1週間かけ8円前半で下値固めをしたことで、一旦はポジション調整の買い戻しが進む場面はあるかもしれません。ただし日足一目均衡表をみると、9円付近に覆いかぶさってくる雲が重しとなると予想されます。

 エルドアン大統領は昨日、インフレはいずれ低下すると声高に叫んでいました。大統領としてはそう信じざるを得ないのでしょう。しかしながら、その方法論が異端といわれる利下げである限り、大統領の願いはかなわないのではないでしょうか。

 本日のリラ円は、5日高値8.76円を上値では念頭に、3日高値9.01円が抵抗水準と見込みます。支持水準は10日安値8.26円を想定します。

【今日の予定】
16:00 11月トルコ鉱工業生産(予想:前月比0.5%)

【昨日の指標結果】 (結果)        (予想)
特になし

【昨日のレンジ】
8.32円-8.71円