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アメリカ ドル / 日本 円【usdjpy】の掲示板 2016/03/17

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ドットの低下は実質的な金融緩和


FOMCにおいて、各委員の予想する2016年末の政策金利が0.75-1.00%と、年2回の利上げとなりドル全面安となった。昨年12月のドットチャートは年4回を示していた。

ただ、これはFOMC委員の予想がマーケット予想に近づいただけだ。マーケットは年1.2回ともっと低い。多くの債券トレーダーは、FRBは意地の利上げを昨年末敢行したが、上げることそのものが目的の利上げであり、経済実態から言って連続の利上げに米経済は耐えることができないと認識している。FOMCは、最初から弱い経済見通しだと、その見通しそのものが経済を押し下げてしまうリスクがあるので、希望的観測も含めて高めの経済予測を出し、それが次第にマーケットの実勢にサヤ寄せするというパターンが続いている。

ただ、債券トレーダー的にはOKでも、為替のアナリストやストラテジストは年4回利上げを前提に予想を立てている。2回利上げを見て、慌てて予測を引き下げているアナリストも多いだろう。

結局、米国は、利上げできたとしてもあと一回かそこらであり、おそらくその後むしろ金利低下局面に入る。IMFや世界銀行はそうした予測を出している。FRBだけが読めないというのはおかしい。

日銀やECBは事実上金融緩和の限界点に到達した、FRBがドットチャートが下がる形で、実施的な金融緩和に進むとすれば、ドルの進む方向は自明だ。誰も予想してないドル安相場が始まる。