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大判小判を探そうの掲示板

https://nanonet.go.jp/ntjb_pdf/nanoInnov-22.pdf

自動車用には電解質膜が約10m2/台必要であり,電解質膜だけで40万円のコストになってしまう.車のエンジンの価格が約12万円であることから,燃料電池自動車普及のためには,電解質膜は2万円以内にすべきと言われている.即ち2,000円/m2以下である.これを新しい材料と製法で達成しようというものである(図2).

無機酸化物のナノハイブリッド化によって形成されたiO-brane™は圧力鍋で120℃にしても全く溶けない.強酸,強アルカリで煮ても溶解しない.また,ほとんどの有機溶媒にも溶けない(極性の大きい例えばプロピレンカーボネートの溶媒には馴染む).

iO-brane™は,350℃まで発熱を示さず安定である.無機酸化物とのナノハイブリッド化で,PVAの耐熱性,耐酸化性が大幅に向上している.