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日経平均株価【998407】の掲示板 2019/06/12

>>4378

中国メディアの上観は、安倍晋三首相の外交姿勢を高く評価する記事を掲載した。卑屈だとあざ笑われたり批判されたり嘲笑される事例があるが、すべては国益を考えてのことであり、見下すことはできないと論じた。

記事はまず、「世界の各大国の指導者の中で、安倍首相のように低姿勢の人物は少ないはずだ」と主張。2016年に米国で大統領選が終了した直後に、次期大統領に決まったトランプ氏のもとを訪れたことについては、「自らの身分をおとしめて、『謁見』してもらったと嘲笑するメディアも多かった」と指摘。

これについて記事は、安倍首相がトランプ氏の元に「駆けつけた」のは国益を最優先したためとの見方を示し、「人にはメンツがある。光栄ではない外国訪問を望む指導者などいない。特に、自分の政権担当能力と威信にかかわる場合はそうだ。しかし、国益を考えれば、尊厳は二次的なものかもしれない」と、安倍首相の行動を評価した。

次いで、安倍首相が2018年にプーチン大統領と会談した際の状況を取り上げた。安倍首相は2時間以上も待たされたが、安倍首相は怒りを全く示さなかった。

それどころか、プーチン大統領の到着を知らされるや否や、満面の笑みを浮かべて部屋のドアの方向に小走りで向かった。そして両首脳はにこやかに会談することになった。中国ではこれについて「まるで秋田犬」とやゆされた。しかし記事は、「安倍首相を小物と嘲笑するのもよいだろう。しかし実際にはこの小さなエピソードから安倍首相のすごさの一面を見て取ることができるのだ」と主張した。

北方領土問題などロシアとの国益上の懸案事項がある以上、安倍首相は、何があってもプーチン大統領との会談を円滑に進めることを最優先したとの見方だ。

記事は、当時の安倍首相が忍耐を示したことについて改めて「国益と自分のメンツ。あなたならどちらを選ぶのか。安倍首相の選択には疑いがない。自分のメンツをつぶされ、外部者から見れば、屈辱」であっても会談を成功させた安倍首相を「こうであってこそ、真の政治家なのだ」と高く評価した。

中国ではこれまで、安倍首相を「米国の犬」などとする非難が多かった。しかし記事は、外交における安倍首相の態度を「自らのメンツを捨てても国益に奉仕する」と強調することで、中国人の「安倍観」を修正する効果をもたらす可能性がある。