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NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN【2039】の掲示板 2025/04/16〜

11月28日現地終値
ブレント $63.20/バレル、▲$0.14/バレル、▲0.22%
WTI   $58.55/バレル、▲$0.10/バレル、▲0.17%

① 2025年11月、一か月間の原油価格

▶ 月足では両油種とも4か月連続の下落。2023年以来の長さ。世界的に供給過多が見込まれ価格を下押す。

▶ とは言え、今週は終わってみれば1%上昇だったが、その背景には燃料油精製の粗利率の上昇から原油需要が高まったことがある。とは言え、市場はまだ弱気ムードに覆われている。

▶ ロイターによる35人のエコノミストへの聞き取りでは、2026年ブレントの平均価格は62.23ドル/バレルだった。LSEGによる2025年の平均価格への調査結果では68.80ドル/バレルだった。

② シカゴ・マーカンタイル取引所で一時取引停止

▶ 28日、27日夜から生じたシカゴ・マーカンタイル取引所CyrusOneデータセンターで冷却システムトラブルが発生。影響が28日早くとも午前中まで出ていた。このためWTI先物取引量が減ったと言われる。ブレントはインターコンチネンタル取引所での取引なので左記トラブルの影響は受けなかった。

③ ウクライナ和平進展なし?

▶ 交渉は進んでいないようで、原油価格も直近三営業日はそれまでの急落から上昇へ。

▶ 或る種の和平合意に対して期待があって原油先物価格も下押し圧力を受けていた。それでも今回は漏れ伝わるものも少なく、何らかのアグリーメントができないとなれば、ロシア原油輸出には更なる制裁が待ち受けることを意味するのではないか?との声もある

④ OPEC+月次会合など

▶ 30日の会合では生産レベルの据置と、加盟各国の最大生産量の評価メカニズムについて合意を行う、とされる。主要八ヶ国の生産割当量に変化はないともされる。

▶ サウジは1月のアジア顧客向け公式価格を下げるとしている。価格水準としては過去5年で最低。

⑤ アメリカ在庫動向(エネルギー情報省26日発表)

▶ 原油在庫 11月21日現在 4億2,690万バレル(11月14日 4億2,420万バレル)、280万バレル増加。過去5年平均に比して4%低い水準。

▶ ガソリン在庫 11月21日現在 2億990万バレル(11月14日 2億740万バレル)、250万バレル増加。過去5年平均に比して3%低い水準。

▶ 中間蒸溜物燃料 11月21日現在 1億1,220万バレル(11月14日 1億1,110万バレル)、250万バレル増加。過去5年平均に比して5%低い水準。

⑥ イラク・クルジスタン自治区へのロケット弾攻撃

▶ クルジスタン自治区最大のガス田にロケット弾攻撃があったと27日報道された。液体貯蔵庫が損傷を受け、火災消化のため生産停止となったが人的被害はないとされる。被害を受けたのはガス田なので、石油生産や輸出に影響はない。但し、クルジスタン自治区に停電を齎し、自治区外への電力供給にも影響を出したそうだ。

▶ クルジスタン自治区への攻撃は三日間続いた7月のドローン攻撃以来のもの。それ以前からこの種の攻撃はあったとされる。

▶ 犯人はイラン寄りの在イラク軍事勢力が疑われているようだ。

⑦ その他

▶ ロシアのガスプロンが2025年第3四半期17億2,000万ドル黒字計上。過去二年は・・。2023年はヨーロッパでのでのガス販売忌避で創業来初の赤字。2024年は約148億ドルの黒字。しかしこの年の第3四半期は一時的税負担で6億8,000万ドル赤字。

▶ 今年1~9月、偽の国旗を掲げ操業したロシア影の船団タンカーは113隻あるとされ、9月時点では90隻とされる。2024年末と比べると6倍程度とされる。同船団による原油輸出量は前年47億ユーロから54億ユーロへ増加したそうだ。搬送対象となったロシア原油全体の13%に当たる量を担ったともされる。

▶ ブラジルのペトロブラスが原油価格低迷で今後5年間(2026~30年)の設備投資計画を前回の数値から2%程度縮小し1,090億ドル。2026年のブレント平均価格を63ドル/バレルと想定(前回計画では77ドルバレルを想定)。また普通配当見通しも2030年迄の5年間で最大550億ドルとしていたものを450~500億ドルと下方修正。今回更新された計画には特別配の類は含まれない。

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