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【イラン協議で原油価格崩壊】その3
CNBC 4月1日

<抄訳:その2>

イラン原油が市場に出回る正確な量やタイミングは市場の関心を呼ぶ。
この問いに対しアナリスト達は次のように言う。
 イラン原油がどんなタイミング合意でどれだけ市場に出てくるかは、
 合意文章の文面によって左右されるだろう。
 或いは制裁解除が段階的に行われるのか、
 それともイランが望むように一辺に解除されるのか、
 によっても異なってくる。

スイス・ローザンヌでイランとの協議に当たっている米、英、仏、独、露、中の六か国は段階的解除を望み、恐らくそうなるだろうとIHSのシャムは言う。
しかし、イランは既に3千~3千5百万バレルの原油を在庫として持っており、これを直ぐにでも現金化したくてウズウズしている。
イランからの出荷は堰を切ったように始まるだろう。今でも世界中で1日当り200万バレルの原油在庫が慢性的に積み上がっているのに、そこに更に積み上げるようなものだとシャムは言う。

日本の独立行政法人石油天然ガス金属鉱物資源機構のイトウ・マシノ研究員は、市場にまだイラン原油を吸収する余力があるかのように、イラン政府関係者は100万バレル/日の増産が可能だと言っていると語る。
イトウは「イランは単に誇張しているだけ。イランでは上流部門で何ら開発が見られていない。イランが生産を増やすためには相当な国際的支援が必要なことは確実だ」と言う。

例えイランが制裁前の水準で原油生産を再開したとしても、サウジアラビアがマーケットシェア防衛のため原油生産量を増やすだろうから、ブレントは30ドル/バレルに向けて降下せざるを得ない、と前出IHSのシャム副社長は言う。

ところで、今月から精製業界では年に一度のメンテナンスシーズンが本格的にヨーロッパアジア、アジアで始まる。
このため、原油精製処理はスローダウンし、既に記録的水準に達している在庫を加速度的に増やすことにもなり、原油先物価格には圧力がかかるだろうとシャムは言う。
シャムの見立てでは、第2四半期末までにブレントは40ドル後半、WTIは40ドル前半に達するとしている。