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ただ、TOB成立が、メインバンクの第四銀行を始めとする六つの金融機関が、大平氏から担保として提供を受けていた50%以上の雪国まいたけ株を、担保権行使して取得、TOBに応じ、成立させてしまったという“非情”は、記しておくべきだろう。

 大平氏は、担保権行使について、事前に何も知らされておらず、TOB公表の当日の朝、自宅郵便受けに各行、行員が投函(郵送ではない)、初めて知った。違法ではないが、一時期、共存共栄を図り、ともにブランドを育てた地銀の仕打ちとは思えない。

 この時、大平氏は67歳。経営権は奪われたが、借金は帳消しになり、それなりの資産は残った。悠々自適の生活に入ってもおかしくはない。だが、現在、大平氏はカナダで再起を図り、成功している。