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国策&海外展開

医療機器製造のアイム(福岡市)は患者への点滴注射で、薬の投与量を自動で管理する新しい医療機器を開発した。袋(バッグ)に入った薬液の投与速度をセンサーで計測し、必要な投与量に達したら自動で終了する。従来は看護師が投与の完了を判断していた。医療商社のヤマシタヘルスケアホールディングスと協力し、初年度500台を医療機関にレンタルする。
装置は薬液を入れた袋の下に設置する。点滴時間などを入力すると、袋から患者の体内に投与する薬量を調整する。価格は約20万円で、年内にも発売する。レンタル以外で月約250台の販売を目指す。九州を中心に医療機関と取引があるヤマシタヘルスケアと連携し、レンタルする。

厚生労働省によると、保健師や助産師を含む「看護職員」の2016年の就業者は166万人で前年比2万6千人増だった。ただ2025年には196万~206万人必要とされ、3万~13万人が不足する見込み。同社は省人化ニーズが高まるとみている。

乾電池で300時間以上稼働し、電力インフラ整備が遅れている発展途上国でも利用できる。国内で実績を積んだ後、インドなどアジアや中南米に輸出を目指す。海外の大手医療機器メーカーと提携交渉を進めている。