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PCIホールディングス(株)【3918】の掲示板 2017/02/25〜2017/08/28

PCIホールディングスは「PCIソリューションズ」、「PCIアイオス」、「Inspiration」、「シスウェーブ」の4社から成る持株会社体制をとっています。

 企業の経営課題の中でITソリューションをコア事業としながら、昨年11月に完全子会社化した「シスウェーブ」が半導体ソリューション事業を担い業績に寄与しています。

 すでに事業基盤が確立している再生可能エネルギーの『Power Station』などの安定収益を確保しつつ、独自の優位性を活かして将来の自動運転車に欠かせない車車間通信技術『V2X』や、『Amanek』をはじめとする交通システム技術などで実績を積み上げるとともに収益化にこぎつけています。

 金融や製造業、交通、放送など幅広い業種でのITシステム構築を担ってきたソフトウェア、アプリケーションの開発力と日本が誇る先端企業をはじめとした優良顧客を基盤に持っているため、豊富な開発案件が収益増につながっています。

 安定した顧客基盤と実績で、将来の成長エンジンとしてはエンベデットソリューション事業が自動車・車載器だけでなく、重機・建機、情報家電、モバイル端末、ネットワーク機器などのそれぞれで裾野が広い分野で伸長していくことが見込まれています。

 既存事業による収益基盤が構築されてきたことで、これからの成長分野として市場拡大が見込まれているIoT関連事業やシスウェーブ子会社化などのM&Aを活用した積極投資が将来利益の創出とビジネススピードの加速につながってきています。

 持続的な成長実現のため、半導体関連事業を営むシスウェーブの子会社化に続いて、今年7月にシステムインテグレーションで実績のあるシー・エル・シーを子会社化し、現在のITソリューション事業と半導体ソリューション事業の両輪を軸にグループ拡大戦略を推進しています。既存顧客からの継続的な受注の確保と新たなソリューションによる新規顧客の開拓でグループシナジー効果による早期の収益寄与に努めていることが窺えます。

 IoT関連技術の研究開発においては同社が参画している『V2Xユニット』を活用した神戸市による「市バスを情報通信基地とするバスロケーションシステム」の実用化に加えて、情報セキュリティ分野においては秘密分散型の活気的なセキュリティ技術を持つ「Zenmu Tech」と協業を進める他、革新的サイバーセキュリティ会社「Blue-Planet-works」への出資を行うなど将来への布石を打っており、テーマ性や株価材料には事欠かない爆発力を秘めています。

 現時点における同社の時価総額は100億円程度に過ぎませんが、今後伸びしろの大きいIoT社会の実現や自動運転交通システムの整備に向けて、グループの戦略策定、経営資源の最適配分、事業子会社のシナジー効果が化学反応を起こした場合には想像を超える成長可能性を内包している企業と言えます。

 また、これまで培ってきた優良な顧客基盤に対するサービス拡大と新規需要創出、そして利益成長率の高い高付加価値製品が新規顧客開拓につながる事業規模拡大が花開くとき、時価総額1000億円超の企業へと成長する道筋はますます現実味を帯びてくることになると思われます。