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Kudan株式会社 事業部 プロジェクトプロデューサー 中村 旭宏氏
自動運転やロボティクスの領域において、昨今、大きな注目を集めている「SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)」とは、移動体の「自己位置推定」と「環境地図作成」を同時に行う技術の総称。

このSLAM技術を使うことで、移動体が未知の環境下であっても、その空間の地図を作成して自己位置を正確に把握し、自律的な移動ができるようになる。

地図情報を持たないロボットは、まさに眼を持たない機械。Kudan社は、独自に磨き上げたSLAMソフトウェアを提供することで、さまざまなデバイスに機械の眼として、空間認識機能を与える。

ロボティクス領域の市場は2019年時点では2兆円。それが今後2.3倍になって2025年には4兆6,000億円にもなる巨大市場。特に自動ロボティクス市場においては、「SLAM」なしではビジネスは考えられない、というところまできている。

そのようななか、Kudan社は、自動運転研究の世界的権威が率いるドイツのArtisense社買収を発表し、SLAM専門企業としての確固たるポジションを確立した。

Kudan社の「SLAM 」は、比較的調達しやすいデバイスでも高精度なパフォーマンスを発揮するように磨き込まれている、まさに社会実装のためのSLAM。一方で、Artisense社は最先端研究の中で、緻密かつ安定的に画像認識をする「ダイレクトSLAM」と、深層学習により環境変化を克服する「GN-net」を有する。

「世界最先端研究」と「ビジネス実装」とが高度に融合・連携することにより、アカデミックに留まらない汎用アルゴリズム が、次々と生まれ続ける。それが、Kudan社の強みとなっている。

また、「SLAM」は5Gと非常に相性が良い。「SLAM」によって作成されるマップデータは非常に重いデータとなるため、5G技術を活用することでマップのアップロード・ダウンロードにおける遅延が飛躍的に解消されていくと考えられ、今後、より広いエリアでのロボットの自律移動を社会実装していくためには5GとSLAMの連携は必須と言える。

なお、受賞後、中村氏は「アフターコロナ、withコロナの時代にロボティクスの時代が加速度的に進んでいくと思います。そうした流れをソフトウェアで支えていきたい」と、今後の業界貢献に向けた意気込みとドコモとの協業に期待を寄せた。