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材料でました。

 「相場の福の神」として活躍するSBI証券投資調査部シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏が社長にインタビューし、その会社の核心に迫るシリーズ、今回はセレス<3696.T>の都木聡社長です。

 同社はスマートフォン向けポイントサイト「モッピー」「モバトク」運営のポイントメディア事業のほか、採用課金型のアルバイト求人情報サイト「モッピージョブ」運営も手掛けています。サービス拡充に注力し、スマートフォン向けポイントサイトでは圧倒的首位になっています。

 ――ネット上には多くのポイントサイトがサービスを競っています。その中で、スマートフォン向けが強い、御社の市場シェアはどれぐらいですか。

 「当社ポイントサイトの月間売上高は2億-2億5000万円といったところです。その一方で、競合のほとんどは月間売上高が数千万円程度であり、売上規模には大きな差があります。はっきりとした統計はないものの、当社のシェアは20-30%ぐらいだと思います。さらに、積極的なM&A(企業の合併・買収)を推進し、一層のシェア向上、業容拡大も図っています」

<かつてのライバル企業も買収>

 ――最近のM&Aには何がありますか。

 「今年4月にオープンキューブ(非上場)からポイントサイト『お財布.com』を買収しました。『お財布.com』の会員50万人を合わせて、当社の会員数は現在約240万人で、そのうち60%程度がスマートフォン会員です。ちなみに、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)が中心だった時代、当社の『モッピー』の最大のライバルが『お財布.com』でした」

 「このような経緯があるため、『モッピー』と『お財布.com』は今後、シナジー(相乗)効果が出やすく、収益面で拡大余地が大きいとみています。ポイントサイトはポイントの原資となる広告主の確保とともに、会員数の増加も重要で、今後も積極的なM&Aを進める考えです。また、ポイントをビットコインと交換可能にするなど、他社との差別化、サービス向上にも取り組んでいます」

 ――マウントゴックス社の破たんもあり、ビットコインは日本ではあまり利用されているとはいえません。どんなメリットがありますか。

 「当社のポイントは現金や電子マネーと交換可能ですが、国内でしか使えません。しかし、ビットコインはネットがつながる場所であれば、グローバルな利用が可能です。例えば、ブラジルやフィリピンなどでは、銀行はなくてもネットはあるため、ビットコインが重要な送金手段になる可能性があります。確かに日本ではそう簡単に普及することはないかもしれませんが、世界での普及を視野に入れて対応を進めていきます」

 ――今後の戦略について教えてください。

 「パソコンのポイントサイト市場は横ばいですが、スマートフォン向け市場はまだ拡大余地が大きいため、M&A推進のほか、有力メディアサイトにも積極的に声を掛けるなどして、会員数増、シェア向上を図ります。会員数が増加すれば、交渉力も向上し、それが単価上昇につながり、ユーザーのメリットも大きくなるなど、好循環が期待されます」

 「また、ポイントサイトはマーケティングの手段として使いやすい面があり、O2O(オンライン・トゥ・オフライン)としての利用にも力を入れていきます。このことが広告主、ユーザーの幅を広げることにつながるとも考えています」

 「一方、アルバイト求人情報サイト『モッピージョブ』は現在、広告掲載件数が3万件程度。成功報酬型なので、広告掲載数を増やしやすい面があり、今後、さらに増やすことで、ユーザーの利用拡大を図ります。1年以内の広告数10万件を目指して、これからアクセルを踏み込み、近い将来、事業の柱になるよう育成を強化していきます」

【相場の福の神チェック】
ビットコイン関連として注目も

 セレスは、成長市場であるスマートフォン向けのポイントサイトで圧倒的なトップシェアを持つNT(ニッチ・トップ)銘柄です。スマートフォンの普及に伴って、着実な成長が期待できます。最大の注目ポイントは、「ビットコイン」です。ポイントをビットコインに交換するのはもちろんのこと、さまざまなビットコインに関係するベンチャー企業に出資も行っています。今後、「ビットコイン」に関するニュースが、日本で増えてくれば、「ビットコイン」関連銘柄として、個人投資家の注目が高まる可能性がありそうです。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社 (2015-06-15 18:30)