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YUME☆DREAMER 強く買いたい 11月12日 22:20

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特集:AI関連企業の最近の動向(HEROZ、ALBERT)

2019/10/11

3.銘柄レポート

HEROZ

2020年4月期1Qは27%増収、7%営業増益

 HEROZの2020年4月期1Q(2019年5-7月期)は、売上高3億7,600万円(前年比27.0%増)、営業利益1億1,100万円(同6.7%増)となりました。

 売上高の約50%がB2C(「将棋ウォーズ」などのアプリゲーム)で、「ポケモンコマスター」の配信を2019年10月から停止することになったため、アイテム課金を前もって停止しました。そのため、今1QのB2Cは推定で前年比5~10%の減収となったと思われます。一方で、売上高の約50%を占めるB2B(企業向けAI開発)は前年比2倍以上になったもようです。このため、全社では比較的高い増収率を実現しました。

 ただし、営業利益は前年比6.7%増と低い伸びにとどまりました。人件費、GPUサーバーへの設備投資に伴う減価償却費増加、採用関連費用の増加が営業利益の圧迫要因となりました。

 2020年4月期通期は、会社側は当初の業績予想、売上高16億3,000万円(前年比18.4%増)、営業利益5億2,000万円(同23.8%増)を変えていません。楽天証券では、AI開発の引き合いが多いため、上方修正があると考えていましたが、技術者の稼働率が高く、前期のように予定外の仕事を受注する余裕がないもようです。このため、楽天証券でも会社予想と同水準の業績を予想します(前回の楽天証券業績予想を引き下げます)。

表1 HEROZの業績



株価 11,960円(2019/10/10)
発行済み株数 6,987千株
時価総額 83,565百万円(2019/10/10)
単位:百万円、円
出所:会社資料より楽天証券作成
注:発行済み株数は自己株式を除いたもの。

グラフ2 HEROZの分野別売上高



単位:百万円
出所:2019年4月期まではヒアリングより楽天証券推定、それ以降は楽天証券予想

重点分野は、エンタテインメント、金融、建設

 会社側はAIアルゴリズム「HEROZ Kishin」を将棋AI(「将棋ウォーズ」に使われている)のようなエンタテインメントだけでなく、建設、金融、メディア、人材、その他に展開しています。

 この中で重点分野は、エンタテインメント、金融、建設です。

 エンタテインメントは、ゲーム用AIをゲーム会社に販売しているほか、HEROZのAIが搭載されたAIカードゲーム「ゼノンザード」(バンダイナムコホールディングス)が9月10日から配信開始されています。また、コーエーテクモホールディングスと共同開発したAIバトルボードゲーム「三国志ヒーローズ」が2019年秋に配信開始される予定です。

 金融では、SMBC日興証券が個人顧客向けに始めた「AI株式ポートフォリオ診断」(2019年3月から)、「AI株価見守りサービス」(2019年7月から)にAIを提供しています。マネックス証券向けには、2018年1月から同社が提供しているFX取引の診断ツールである「トレードカルテFX」にHEROZのAIが搭載されています。

 建設向けでは、竹中工務店向けに建築構造設計支援用AIを開発中です。納入時期は不明ですが、第一段階として構造設計チェック用AIを今期に入ってから納入したと推定されます。

 日経アーキテクチャー2019年6月27日号によれば、竹中工務店がHEROZと2017年から共同開発してきた建築構造設計支援用AIは、「リサーチAI」「構造計画AI」「部材設計AI」と呼ぶ3つのAIを設計の各段階に応じて使い分けます。そして、構造設計に伴う単純作業の約70%を削減することができます。竹中工務店では2020年度(竹中工務店の会計年度では2020年12月期)を目標に開発するということです。

 上記の各分野とも、AI納入時に発生する「初期設定フィー」と、顧客がHEROZ製AIを使っている間に発生する「継続フィー」の2種類の料金を受け取るもようです。AIの納入が増えるにしたがって継続フィーが積み上がることになるため、HEROZにとっては安定的に成長する基盤ができることになります。

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