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(株)gumi【3903】の掲示板 2016/12/27〜2017/01/13

  • >>1161

    こちらは新聞記事の一部です!

     仮想空間に浮かんだがん患者の肝臓の3D(3次元)画像。医師らは仮想空間を歩きながら巨大な肝臓の内部をのぞきこむ。医師や看護師はSFの世界にはまりこんだような不思議な感覚にとらわれる。ベテランの医師が「ほらここ、静脈がぐっと折れ曲がってるでしょ。この角度を覚えておいて」と説明すると、若手の医師がうなずく。

     VRベンチャーのホロアイズ(東京・中央、谷口直嗣・最高経営責任者=CEO)が開発したシステムの体験会だ。仮想空間に表示する3D画像は、コンピューター断層撮影装置(CT)で取り込んだデータから作成する。

     「手術の成功には、執刀医と助手が術前にイメージを共有することが欠かせない」と墨東病院肝胆膵(すい)外科の脊山泰治医長は語る。コントローラーを操作してメスを入れる位置や角度を示したり、3D画像にマーカーで色を付けたりして執刀手順を確認していく。「平面の画像では経験や想像力の差が出てしまう。VRはその差を埋めてくれる」(脊山医長)

     「仮想空間を自分の足で歩き、3D画像を確認するのが非常に効果的だ」。ホロアイズの杉本真樹・最高執行責任者(COO)は強調する。仮想空間での体験の記憶は、緊迫した本番の手術でもしっかりよみがえる。「術衣に着替え、緊張感のある手術室を用意する事前の『気持ち作り』も重要な要素」と説く。

     杉本COOは外科医でもあり、医療用画像の活用に10年余り取り組んできた。最近ではVRシステムを試したいとの打診が殺到し「お断りする場合もある」という。

     「日本の医療現場ではCTで画像を頻繁に撮る。日本は世界一の3Dデータの宝庫」と杉本COO。病院に眠る医療用3Dデータの有効活用を目指す。