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(株)QDレーザ【6613】の掲示板 2022/06/24〜2022/07/01

 7月1日のニューヨーク外為市場では景気後退懸念が強まる中、全米製造業況を示す米6月製造業PMIやISM製造業景況指数に注目が集まる。ただ、4日の独立記念日の祝日を控え米国債市場は短縮取引となるため、参加者が限られる。

米6月製造業PMI改定値は速報値の52.4を維持する見込み。米6月ISM製造業景況指数は5月56.1から54.5へ低下。パンデミックによる経済封鎖直後の2020年7月来で最低水準が予想されている。予想をさらに下回ると景気後退懸念をさらに強めドル買いが後退すると見る。

製造業指標は軒並みパンデミックによる経済封鎖直後の2020年以降2年ぶりの低水準に落ち込んでいる。最新6月のNY、フィラデルフィア、ダラス連銀製造業指数はマイナス、6月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)も56.0と、2020年8月以降で最低となった。消費も鈍化が顕著にみられる。個人消費支出(PCE)は前月比+0.2%。伸びは4月+0.6%から予想以上に鈍化し、年初来で最小にとどまった。インフレを調整した実質個人支出は前月比-0.4%と昨年12月来で初めてのマイナスに落ち込んだ。1月から3月分も下方修正された。ガソリンや食料品価格の上昇で、支出が抑えられた証拠。下半期の消費の勢いが弱まり、成長の重しとなる可能性が示唆された。消費者信頼感指数も過去最低付近、高インフレでサービスの支出の伸びが弱まる可能性が強まった。

米商務省と類似したモデルを使用しているため注目されるアトランタ連銀の4-6月期国内総生産(GDP)予想は-1.0%となった。1-3月期の-1.6%に続き、2四半期連続のマイナス成長でテクニカルリセッション入りが予想されている。

米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として特に注視している変動の激しい燃料や食品などを除いたコアPCE価格指数は前年比+4.7%となった。伸びは3カ月連続の鈍化で、予想も下回り昨年11月来で最小にとどまった。インフレがピークに達した可能性が示唆された。原油も6月は下落しており、今後ヘッドラインインフレ率の上昇も一段落する可能性がある。期待インフレも低下すると、積極的な引き締めの必要性が後退する。7月連邦公開市場委員会(FOMC)では現状で0.75%の利上げが予想されているが、0.5%、0.25%の利上げに留まる可能性もある。ドルの上昇も限定的となる。