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ファンドマネージャー:苦瓜氏のレポートからの一部抜粋です。
ご参考まで。

ー以下引用ー
足場は工事完成後に撤去されるため注目されにくい分野ですが、
日本における建築コストの高さの一因と言われ、マンション外壁リフォームなどでは費用の約2割を占めています。
また、建設業の墜落事故による死亡者数は年間百数十名に及んでおり、安全性の向上が急務となっています。
そういった業界で、現在は二つの技術革新が進んでいます。

第一は、施工時にまず上段の手すりを組み立ててから足場本体を設置する「手すり先行工法」です。
十数年前から国土交通省・厚生労働省の指導下で普及が図られており、認知度・品質の向上が進んだため、
近年では国の直轄工事に加え大手ハウスメーカーなどでも業者に採用を義務化する場合が増えています。

もう一つは、接合部にロック機構を付けることで、より軽い打撃で組み立てを可能にする工法です。
ロック機構を付けることで堅牢性が増し、高層専用足場より簡素な構造で比較的高い建物にも
対応可能となることも利点です。近年はロック機構の改良で施工性が向上し、組立時間も大幅に短縮されました。
こういった動きを主導している企業が信和(3447)です。
同社は中低層向け足場のメーカーとしては40%のシェアを有する企業で、
中低層向け製販一貫レンタルのダイサン(4750)とは競合、
中低層向けレンタル/高層向けメーカーのアルインコ(5933)とはパートナー、
高層向けレンタルのエスアールジータカミヤ(2445)とは潜在的・間接的競合という関係にあります。
前期は新国立競技場スタンド向け工事などでロック機構付き足場が本格採用され、増収率が加速しました。
鉄鋼価格の上昇により利益は伸び悩んだ模様ですが、今後価格転嫁を進めていく方向です。