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石油元売り4社の純利益、3200億円下方修正 19年3月期
2019/2/14 20:30 日経

石油元売り大手の業績が踊り場を迎えている。14日出そろった2018年10~12月期の連結最終損益は4社がいずれも赤字となり、19年3月期通期の業績予想を引き下げた。下方修正額は合計で約3200億円に上る。18年末にかけての原油価格の急落で石油精製の利幅が縮小。会計上の在庫評価損益も悪化した。

出光興産は14日、19年3月期通期の純利益が前期比63%減の600億円になる見通しと発表した。従来予想を800億円下回り、減益幅が拡大する。コスモエネルギーホールディングスも同日、今期の純利益の予想を従来見通しから420億円引き下げ、44%減の410億円になると発表。一転して最終減益となる。

主因となったのが昨年末の原油安だ。JXTGホールディングス、昭和シェル石油を含めた4社の18年10~12月期はいずれも最終赤字となった。4社がそろって四半期ベースで最終赤字になったのは16年以来。当時も中国経済などの減速懸念から年前半に原油価格が急落し、石油精製などの採算が悪化した。

もっとも昨年末に急落した原油価格は、今年に入り上昇に転じている。18年秋まで高水準が続き、元売り各社では上方修正が相次いだ。現在の基調が続けば、通期の業績は今の予想を上回る可能性がある。

元売り各社は石油精製・販売や資源開発以外の事業拡大を進めている。JXTGは2月に都市ガス小売りに参入。電力とのセット販売で顧客基盤を広げる。出光興産は電子材料、コスモHDは風力発電に注力する。

ただ、連結営業利益や経常利益に占める割合は数%とまだ小さい。原油相場で業績が大きく変化する体質からの脱却には、稼げる事業の柱を複数育てることが欠かせない。