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ブライトパス・バイオ(株)【4594】の掲示板 2019/06/09〜2019/06/14

AMED 平成30年度 iPS-NKTプロジェクトの中間評価 (1)

①研究開発達成状況
拠点内でNKT細胞由来iPS細胞をストックし、iPS-NKT細胞の製造および品質管理を行う体制を構築した。また、非臨床試験を着実に進め、抗腫瘍活性、体内動態等についても確認中である。当初使用を予定していたNKT-iPS細胞株に課題があり、再樹立をすることとしたため、当初計画に対しては遅れがみられる。しかし、非臨床試験はほぼ順調に行われており、キャッチアップに向けた具体的な方策も立てられていることから、計画に対して概ね順調に進捗している。 以上により、本研究開発課題の研究開発進捗は「妥当である」と評価される。

②研究開発成果
本研究成果は切除ができない固形癌の新規治療法開発として、大きな社会的なニーズがある。また、NKT 細胞はヒト末梢血液中に0.01~0.1%しか存在せず、それらを試験管内で治療に必要な細胞数まで増殖させることは、既存技術では達成されていないが、iPS細胞を用いることで治療に必要な大量の細胞を産生、成熟、増殖させる技術を開発した。さらに、ヒトiPS細胞技術で作製したNKT細胞の抗腫瘍効果をマウスの生体内で示すことに成功しており、iPS細胞を用いるNKT細胞療法の有用性を示唆する着実な研究成果が得られている。 以上により、本研究開発課題の研究開発成果は「妥当である」と評価される。

③実施体制
理化学研究所において iPS-NKT 細胞を作製、千葉大学を中心に臨床準備が行われている。企業協力も得ながら開発が進められており、研究開発体制は適切に組織され機能していると考えられる。今後、頭頸部腫瘍だけでなく、腫瘍免疫に精通している臨床機関との連携など、更なる体制の強化が求められる。
以上により、本研究開発課題の実施体制は「妥当である」と評価される。