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ブライトパス・バイオ(株)【4594】の掲示板 2017/11/22

三者割当は大口投資家に有利な仕組み(中原圭介氏 著書…株式市場強者の理論~抜粋)

特に業績の悪い企業が実施する第三者割当増資では、特定の大口投資家のみ利益を与えるものが多く、その煽りで個人投資家が犠牲になるケースが目立ちます。

低すぎる基準価格での第三者割当増資が行われると、市場価格よりかなり割安な価格で株式を手にした後、増資に応じた分の株式を売るだけで、大口投資家は簡単に利益を得られます。その一方、発行株式数が増えることで1株当たりの利益は希薄化します。
このように、既存の株主を犠牲にしてまでも、大口投資家に有利な条件で増資を行う背景には、企業側の資金繰りが厳しいという事情があるからです。
手が込んでいるケースでは、大口投資家が第三者割当増資の払い込みをするときに合わせて、その企業は材料を発表して、はやしたて株価を上げてから、増資分の株式を全株売りに出すこともあります。しかし、その材料は業績に寄与することはありません。

特に慢性的に赤字で有利子負債が多い企業が行う第三者割当増資では、この傾向が顕著となっています。安易に資金調達を行う身勝手な企業と引受手数料が入る証券会社、確実に利益が得られる大口投資家、このトライアングルによって、蚊帳の外にいる個人投資家はマーケットで喰い物にされているのが現実です。

中原圭介氏………………………………………
エコノミスト、ファイナンシャルプランナー。『アセットベストパートナーズ』に在籍。1970年生まれ。