ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)フルッタフルッタ【2586】の掲示板 2020/02/15〜2020/03/02

  • >>538

    南米でアサイジュース、サトウキビジュースを飲むと感染する危険性
    国内で感染する危険性はほぼ無いが、問題なのは中南米に旅行した時だ。
    最近の研究では、シャーガス病の病原体がアサイや、サトウキビの生ジュースの中にいることが判明している。
    病原体を飲みこんだ時点で感染してしまうため、南米への旅行者はアサイジュースやサトウキビジュースを気軽に飲まないほうがいいだろう。
    知らぬ間に感染してしまうと、血液検査をしない限り、発見は難しいのだ。
    シャーガス病の検査
    トリパノソーマ原虫は感染者の血液中に常にいるわけではない。
    虫血症と呼ばれる状況の時にしか血液中に出てこないのだ。
    そのため、虫血症の時期以外は顕微鏡などを使って血中のトリパノソーマを見つける事ができないため、抗体検査でシャーガス病かどうか判定をする。
    シャーガス病の予防と治療
    南米に旅行した後、シャーガス病に感染してしまった場合、治療する方法はあるのだろうか
    シャーガス病のワクチン
    シャーガス病にはワクチンが存在しない。
    そのため、輸血や臓器移植による感染を防ぐために、血液検査によるスクリーミング(ふるい分け検査)が必要だ。
    シャーガス病の治療法
    急性期に感染に気付いた場合は、ベンズニダゾールかニフルチモックスを投薬することで寄生虫を殺せるが、時間が経って拡張型心筋症、巨大食道、巨大結腸になってしまった際は外科手術での対応しかできず、治療法はないとされている。
    南米に長期滞在することになった場合や、旅行などをした際は、血液検査などをする必要があるだろう。
    シャーガス病を取り巻く環境
    中南米諸国からの
    実はすでに日本での発病事例は多数
    出稼ぎ労働者の中で、自覚しないままシャーガス病原虫(トリパノゾーマ)の保虫者の場合、日本で発病する人がすでに現れている。
    保虫者であっても発病するのは二十年から三十年後のため、保虫しているという意識がなく、さらに、発病しても日本では診断できる医師が少なく、治療も出来ないのが実状なので、特定されるケースも無いのだという。
    尚、日本赤十字社では、中南米の長期滞在者をはじめとするシャーガス病の感染リスクがわずかでもあると考えられる方から献血された血液は、輸血用血液として使用しないという安全対策を、昨年10月から実施している。
    ひとりひとりがシャーガス病の正しい理解をしていく必要があるだろう。

  • >>538

    7月から増えるシャーガス病=アサイ生ジュースに要注意!=岡本洋幸(在ブラジル日本国大使館参事官兼医務官 ICD) 三浦左千夫(長崎大学客員教授) 平山謙二(長崎大学熱帯研究所所長)
    2019年6月1日


    病名はこの疾患をはじめて発見した、ブラジル人医師リベイロ・シャーガス医師(1879~1934年)にちなんでいる(撮影:1909年、画像提供:Institute Evandro Chagas エバンドロ・シャーガス研究所)
     ブラジル国内で気になる病気の1つにシャーガス病がある。発生は7~12月が多い。ラテンアメリカでは年間約1万2千人が死亡し、1千万人が罹患している。
     シャーガス病は原虫クルーズ・トリパノソーマが引き起こす感染症。クルーズ・トリパノソーマは、サシガメ(カメムシの一種。ブラジル国内には68種類生息。雄も雌も吸血する)の腸内で増殖し、糞に混ざって排出され、ひっかき傷や眼の粘膜などから皮内へ侵入する。感染原因の約70%以上がこの経路である。
     このような自然感染以外でも輸血(血小板輸血が特に危険)や汚染した食品の摂取、慢性感染した母からの経胎盤感染などでも起こる。
    ▼ブラジルでの流行
     エバンドロ・シャーガス研究所の調査によると、アマゾン地域では、2018年の新規感染者の88%が食品による経口感染をしている。うち2名が死亡(登録されていないが他にも12人死亡)。調査では、採取したサシガメの60%が、動物(ネズミは20%、猿は15%感染している)から吸血または、親から感染することで原虫に感染していることがわかった。
     1990年以前は、家屋でサシガメに刺されて流行していたが、90年代にシャーガス撲滅プログラム(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、パラグアイ共同)が始まり、2006年にはWHOがブラジル国内でシャーガス病に自然感染することは無いと撲滅宣言が出されるまでに至った。
     現在は、アサイなどについている糞便由来の原虫による経口感染が多くみられ、特に発生の多いベレンでは、約5000カ所のアサイ販売所に対してブラッキアメッド法(※)のプロトコールを守るよう指導し、200カ所が遵守している。
    (※ベルトコンベアで水洗いし、80度のお湯に10秒漬け、その後冷水につける方法、これ以上だと果肉が崩れてしまう。電気代が掛かることから従わないところも多