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(株)日本アクア【1429】の掲示板 2024/01/16〜
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797
>>796
補足
ここへの投資を見送った理由として、財務の定量的な情報だけでなく、経営陣のコメントなど定性的な情報も判断材料にしました。たとえば、以下のような点です。
・シェア拡大戦略において、運転資金が不足した場合は借入金で賄うと明言している点
本来であれば、長期資金の調達などで手元資金を厚くしたうえで進めるべきであり、計画性や戦略性に疑問を感じました。
・累進配当方針や配当性向50%を掲げながら、現金が足りない場合は借入金で配当を支払うとしている点
資金繰りに対する備えが不十分であり、財務運営の計画性に欠ける印象を受けました。
・インフレによる原価高騰に対して、競合対策として価格転嫁を行わないとする方針(安売り戦略)
競争優位性の弱さや、利益確保への戦略的な視点の不足を示しているように思います。
40e*****
>>794
私が投資を見送った判断について「もったいない」とのご指摘ですが、これは結果論に基づく評価であり、投資判断の本質を見誤っているように思います。
投資とは、未来の不確実性に対して、限られた情報の中で合理的な選択を積み重ねていくものです。私が日本アクアへの投資を見送ったのは、回収サイトの長さ、営業キャッシュフローのマイナス、短期借入金依存、未収入金の膨張など、財務の構造的なリスクを踏まえたうえで、他の選択肢と比較して合理性が低いと判断したからです。
その後、株価が上昇したことは事実ですが、それは私の判断が誤っていたことを意味するものではありません。 むしろ、リスクとリターンの非対称性を理解していれば、結果だけで過去の選択を評価することの危うさが見えてくるはずです。 そうした見方は、いわゆる「結果論の誤謬」にあたるものだと思います。
リスクを過大視したのではなく、財務の不安定さや資金繰りの構造に疑問を感じたので、他の選択肢を優先しました。それは、慎重すぎたというより、「今の時点ではこの企業に投資する理由が見つからなかった」という判断です。投資は「分析と判断」の積み重ねですからね。
投資の参考になりましたか?