ここから本文です

好調中堅企業の素顔(3)リンクバル

コト消費のアマゾンへ


日本経済新聞 朝刊

2019年5月25日 2:00


「ドキドキ恋のいちご狩りコン」や「宮崎牛肉コン」――。リンクバルは商店街などで出会いの場を提供する「街コン」イベントや交流イベントなどの情報サイトを運営する。若年層を中心に利用が伸び、静岡県藤枝市など自治体からの受注も重ねつつある。2019年9月期の単独営業利益は前期比40%増の10億円と、11年の設立以来最高益が続く見通しだ。

リンクバルは自社のサイトで街コンなどのイベントを紹介する


「街コンジャパン」など主要サイトの会員数は170万人。年約18万件の情報を掲載する。イベントを主催する企業からの情報掲載料や、顧客仲介手数料が収入源だ。当初は自社でイベントを企画していたが、最近は他社が企画した情報の掲載と顧客仲介に集中して利益率が上向いている。

足元の時価総額は約150億円。急騰した18年末には及ばないものの、15年4月の東証マザーズ上場時を7割上回る。

今後は人工知能(AI)を活用し、利用者に最適なイベントや人物を紹介するサービスを拡充する。ベトナムでエンジニアを雇うなど開発部門を拡充している。

サイトの内容も充実させる。スポーツ観戦や旅行、習い事などコト消費を検索し予約、購入できるようにする。吉弘和正社長は「習い事や旅行などをワンクリックで予約できる、コト消費のアマゾンのような存在になりたい」と意気込む。

資金活用については新規事業の立ち上げやM&A(合併・買収)など成長投資を優先する。上場以来、配当は実施していないが「今後は投資との兼ね合いの中で検討する」(吉弘社長)という。

6046 - (株)リンクバル 好調中堅企業の素顔(3)リンクバル   コト消費のアマゾンへ   日本経済新聞 朝刊  2019年5