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(株)ベストワンドットコム【6577】の掲示板 2021/10/12〜

23年に各社の株価は大幅に上昇し、カーニバルは2倍以上になった。24年は上昇の勢いが鈍ったが、3社とも20日時点の上昇率がS&P500種(24%)を上回る。RCLは84%高と、69%高のテスラをしのぐ。

多くのアナリストは25年も良好な市場環境が続くとみる。ゴールドマン・サックスは、客船の増加を上回る旅客需要の拡大が見込めるうえ、新造船のキャンペーンが業界に波及効果をもたらしているなどと分析。「減速の兆しはなく、さらなる追い風が吹く」とみる。

クルーズ各社は季節ごとに重点地域を変える。船上にはプールや劇場などアミューズメント施設を整え、専用の寄港地も集客の目玉にする。こうした非日常的な体験を求めるのは、熟年や中年だけでない。CLIAによると、ミレニアル世代やZ世代が利用者の約3分の1を占め、一人旅を楽しむ人もいるという。

高い人気を背景に価格設定は強気になっているが、トゥルイスト証券のパトリック・スコールズ氏は米国やカリブ海地域のリゾートホテルの客室単価がコロナ禍前に比べ3~5割上がったのに対し、クルーズ船が1日当たり1~2割の上昇と試算。「クルーズ旅はまだお値打ち感を打ち出せている」とみる。

□   □ 回復傾向にある株価も相対的に割安なままだ。QUICK・ファクトセットによると、大手3社の予想PER(株価収益率)は10倍台の前半から半ば。S&P500種の22倍台より低い。高い成長力がある銘柄を探す投資家の買いが入り、株価を「緩やかに押し上げる」(シティグループ)との見方がある。

クルーズ業界の活況からは、米国の家計が強固だということもうかがえる。業績や株価のモメンタム(勢い)の強さは米経済が簡単に腰折れしそうにないことを示しているのかもしれない。

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