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(株)ブランジスタ【6176】の掲示板 2020/09/12〜2021/01/02

Hollywood Darumaさん、amiさん、こんにちは。

お二人は2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョージ・アーサー・アカロフという経済学者をご存じでしょうか?

カリフォルニア大学バークレー校の教授ですw

アメリカの俗語で質の悪い中古車を意味する「レモン」に関して、経済学の用語で「レモン市場」と呼ばれるマーケットについての分析をした人物です。

「売り手は取引する財の品質をよく知っているが、買い手は財を購入するまでその財の品質を知ることはできず、情報の非対称性が存在する。そのため、売り手は買い手の無知につけ込んで、悪質な財(レモン)を良質な財と称して販売する危険性が発生するため、買い手は良質な財を購入したがらなくなり、結果的に市場に出回る財はレモンばかりになってしまうという問題が発生する。」(ウィキペディアより引用)

「情報の非対称性」は、バブルの発生要因でもあります。

経済学では「情報の非対称性」のない市場、すなわち「完全競争市場」と呼ばれる市場と、財やサービスの品質を完全に把握している経済人(ホモ・エコノミクス)の存在とを仮定し、それに「現実的な」様々な制約を付加することによって、現実の経済事象を説明する『モデル思考』こそが、絶大なる威力を発揮するとされています。

しかし、少し考えればすぐにわかるように、なにをもって「合理的」な判断であるとするのかは難しい問題です。

早稲田大学国際教養学部教授である桜井洋氏の近著『社会秩序の起源: 「なる」ことの論理』(2017/11/15)によると、人間が本当に「合理的」な判断をくだすためには「ビッグバンから現在まで」を超える時間を要することとなり、それゆえ、「人間の合理性」に基礎を置く近代経済学やゲーム理論はその前提からして誤りであると言えるという結論が導かれるとのことです。

だから、『株というのはギャンブルなんです』と喝破された國定浩一氏はまったく正しいし、経済財政政策担当大臣であった時に国会内で「ETFを買えば必ずもうかる」と発言した竹中平蔵氏をブレーンとする菅内閣の経済政策に期待を寄せてはならないし、菅首相との交流をアピールするネクシィーズグループの近藤太香巳代表率いるネクシィーズグループの株を「信用買い」することなどもってのほかであると私個人は考えています。