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弁護士ドットコム(株)【6027】の掲示板 2019/11/02〜2020/03/15

弁護士ドットコムは、潜在市場規模が巨大な電子契約事業「クラウドサイン」の今後の黒字化、急成長への期待により、株価が大きく上昇してきました。
クラウドサインは日本の電子契約市場においてシェア80%と言われているものの、現在は事業拡大フェーズであり、まだ利益は出していません。弁護士ドットコムの現在の利益は、クラウドサイン以外の事業が生み出したものです(クラウドサインは赤字ですから会社の利益の足を引っ張っている存在です)。

ところで「弁護士ドットコムの株価はPERが300倍超で高すぎる」という意見があります。
PERは株価÷EPS(一株あたり利益)で算定しますが、分子の株価がクラウドサインへの期待を反映した価格であるにもかかわらず、分母のEPSはクラウドサイン以外の事業によるものとなっています。
これは弁護士ドットコムは、上述の計算式で単純計算したPERは「本質的には」あまり意味がないということです。そもそも成長企業の場合、PER自体にあまり意味がないんですが、少なくともPERが300倍であることを以て、弁護士ドットコムを「割高」「買われすぎ」と決めつけるのは、ちょっと拙速な感じです。

ちなみにアメリカの電子決済大手Docusignの直近EPS(TTMベース)は△$1.31とマイナスですが、2/11の終値は$85.33で、最高値を更新中。先月時点では売り推奨しているアナリストはいませんでした(BUY:10人、HOLD:4人、SELL:0人)。これはDocusignの株主、アナリストがPER以外で会社を評価していることの証左。この会社、時価総額は1.7兆円近くもあります。
弁護士ドットコムがクラウドサイン単独事業の会社だとすれば、Docusign同様にEPSはマイナス。PERは算出できませんから、PER基準で割高とか言う人たちもいなかったでしょう。

以上、現在の株価が割高か割安かはだれにもわかりませんが、高成長株をPERで判断すべきではない、というお話でした。
これは中長期スタンス投資の話ですので悪しからず。PER至上主義の大勢の人たちが短期売買する状況なら、美人投票である株価形成では短期的に「割高説」が株価に反映されますから。

さて、どうなることやらw。