ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

MHAM金先物ファンドの掲示板

>>2

金と白金 価格差が過去最大 米国発リスクで強弱鮮明

代表的な貴金属である金とプラチナ(白金)の価格差が広がっている。金が米国の利下げ観測を受けて20日に一時5年10カ月ぶり高値をつける一方、実需が鈍い白金は安値が続く。価格差は1トロイオンス550ドル超と過去最大に開いた。米国発の貿易摩擦や地政学リスクに身構える投資家が金買い・白金売りに動き、相場に強弱をもたらしている。

金のニューヨーク先物は5月末から上昇基調を強め、20日の取引で一時1トロイオンス1400ドルに迫った。米国が年内に利下げするとの観測が強まり、金利のつかない金への資金流入を促した。

貴金属で金に次いで取引量が多い白金は6月下旬時点で810ドル台。5月から下げ足を速め、金との価格差は550ドル超に広がっている。

白金は2011年ごろまで一貫して金より高かった。産出量が金の18分の1という希少性が評価され日本や中国で宝飾品向けの需要が急増。主産国の南アフリカ共和国の供給不安も響き、08年には金の2倍超となる2267ドルをつけた。だがその後は中国で宝飾品用の人気が下火となった。

金高・白金安が定着する決定打となったのが15年9月に発覚した独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題。各国でディーゼル車離れが進み、触媒向け需要が減るとの観測が強まった。

価格の逆転が始まった15年も白金は独自の材料が乏しく、金価格にほぼ連動していた。価格差は18年春ごろまで300ドル台だったが、さらに広がる契機となったのが米トランプ政権を起点とする貿易摩擦リスクだ。

18年後半は米中の関税合戦を背景に株価が急落した。19年5月も米国による関税引き上げなどで投資家がリスク回避に走り「安全資産」とされる金に投資資金が流入した。地政学リスクの高まりも加わっている。6月にはホルムズ海峡近くのタンカー攻撃などで地政学リスクが高まり、金相場を一段と押し上げた。

一方、白金は排ガス触媒や電子機器など工業用途が7割を占め、実需の動向に左右されやすい。中国の景況感が悪化し、工業用の需要減観測が強まる中で「マネーは金に集中し、投資家は白金に見向きもしていない」(ICBCスタンダードバンクの池水雄一氏)。

MHAM金先物ファンド 金と白金 価格差が過去最大 米国発リスクで強弱鮮明  代表的な貴金属である金とプラチナ(白金)の価格差が広がっている。金が米国の利下げ観測を受けて20日に一時5年10カ月ぶり高値をつける一方、実需が鈍い白金は安値が続く。価格差は1トロイオンス550ドル超と過去最大に開いた。米国発の貿易摩擦や地政学リスクに身構える投資家が金買い・白金売りに動き、相場に強弱をもたらしている。  金のニューヨーク先物は5月末から上昇基調を強め、20日の取引で一時1トロイオンス1400ドルに迫った。米国が年内に利下げするとの観測が強まり、金利のつかない金への資金流入を促した。  貴金属で金に次いで取引量が多い白金は6月下旬時点で810ドル台。5月から下げ足を速め、金との価格差は550ドル超に広がっている。  白金は2011年ごろまで一貫して金より高かった。産出量が金の18分の1という希少性が評価され日本や中国で宝飾品向けの需要が急増。主産国の南アフリカ共和国の供給不安も響き、08年には金の2倍超となる2267ドルをつけた。だがその後は中国で宝飾品用の人気が下火となった。  金高・白金安が定着する決定打となったのが15年9月に発覚した独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題。各国でディーゼル車離れが進み、触媒向け需要が減るとの観測が強まった。  価格の逆転が始まった15年も白金は独自の材料が乏しく、金価格にほぼ連動していた。価格差は18年春ごろまで300ドル台だったが、さらに広がる契機となったのが米トランプ政権を起点とする貿易摩擦リスクだ。  18年後半は米中の関税合戦を背景に株価が急落した。19年5月も米国による関税引き上げなどで投資家がリスク回避に走り「安全資産」とされる金に投資資金が流入した。地政学リスクの高まりも加わっている。6月にはホルムズ海峡近くのタンカー攻撃などで地政学リスクが高まり、金相場を一段と押し上げた。  一方、白金は排ガス触媒や電子機器など工業用途が7割を占め、実需の動向に左右されやすい。中国の景況感が悪化し、工業用の需要減観測が強まる中で「マネーは金に集中し、投資家は白金に見向きもしていない」(ICBCスタンダードバンクの池水雄一氏)。